「「不適切ではない」という検察の倫理。せめて検察は自ら会見開いて不起訴を発表すべき」というジャーナリストの江川紹子氏

 数日前にも見ているツイートと思いますが、さきほどジャーナリストの江川紹子氏のタイムラインを下って目にしたとき、ある種の衝撃を感じました。前回はどのようなシュチエーションでツイートを読んだのか覚えていないですが、今回はすぐにPC遠隔操作事件が思い出されました。

/home/a66/sc/2023-08-20_112730_ Shoko Egawa @amneris84 なりすましの可能性をまるで考えず、IPアドレス照会もできてないのに逮捕して42日間も.jpg


 「なりすましの可能性をまるで考えず、IPアドレス照会もできてないのに」というのも断定的ですが、警察が被害者の保護を優先させたという話も記事にあったと記憶します。

 最近は話題や情報を見かけませんが、IPアドレスを偽装するアプリやサービスというのも話題になった時期があり、さらに技術が進歩している可能性もありそうです。

 被害届が3月下旬で、4月7,8日に守口署が男性に電話で警告とあります。12日に守口署が脅迫と強要未遂の疑いで逮捕ということで拙速だったのかもしれないですが、脅迫の内容もわかっておらず、被害者と逮捕された男性との関係性も詳細が報じられているのか疑問です。

 続けて5月2日にリベンジポルノ防止法違反の疑いで再逮捕、23日に処分保留で釈放、釈放後の捜査で関与のなかったことが判明、とあります。

今年3月、20代の女性から大阪府警に「インスタグラムのダイレクトメッセージで、性的な画像を友人に送ると脅されている」と相談がありました。府警が捜査したところ、インスタグラムのアカウントの名前などから、女性の知人で府内在住の20代男性が浮上。府警は今年4月、その男性を脅迫と強要未遂の疑いで逮捕・送検し、翌月には、実際に画像を別の知人に送ったとして、リベンジポルノ防止法違反の疑いでも逮捕・送検しました。

しかし男性は容疑を一貫して否認。その後の捜査で、インスタグラムのアカウントが作成された場所が、明確に男性の行動圏外だったことなどが判明。男性は5月下旬に「処分保留」となり、ようやく釈放されましたが、合計42日間も勾留されました。

- “誤認逮捕で42日間不当勾留”大阪地検が男性を「不起訴処分」直接謝罪の一方で釈明も | MBSニュース https://www.mbs.jp/news/kansainews/20230816/GE00051797.shtml

 なにか手料理が撮影した写真に映り込み、それがアリバイ証明の決め手になったという話を、この誤認逮捕のニュースを知った最初の頃に見かけた記憶が残っています。

 このMBSの記事では、他でも見ている弁護士の大きな写真があり、弁護士バッヂも見えますが、弁護士の名前が見当たらず、ページ内検索をすると代理人弁護士が2箇所にありました。

 最近は新聞でも同じですが、同じニュースで、弁護士の名前を出さない記事と、出す記事があり、違いが気になっています。

SNSで知人女性を脅したなどとして、大阪府警が府内の20代の男性を2度にわたり誤認逮捕した問題で、男性のアリバイとなったのは交際相手が撮影していた写真だった。男性の弁護人が取材に明らかにした。弁護人は今回の問題について、「IT犯罪が増えるなか、誰でも巻き込まれる恐れがある」と話す。

- 誤認逮捕の男性、無実の証明は「ステーキ」 彼女のスマホに写真:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASR7C622PR7CPTIL00G.html

 ステーキというのは記憶になかったですが、手料理を振る舞ったという話になったいたような記憶です。記事には森島正彦弁護士の名前がありますが、「彼が自宅で振る舞ってくれた」という小見出しの後、「だが、男性の交際相手の女性・・・」で途切れ、続きは有料会員限定になっています。

釈放後の捜査で誤認逮捕が判明
勾留期限を迎え男性を釈放した後に大阪府警は再捜査で、大阪北部の北摂地域にあった端末からアカウントの1つが3月21日夜に作成されていたが、男性が別の場所(大阪市内)にいたことが男性の交際相手の女性にスマートフォンで撮影された写真(男性が自宅でふるまった料理の写真)から証明され、メッセージや画像の送信に関与をしていないとして男性を誤認逮捕していたと判断。*7 *8 加えて友人に送られていたわいせつ画像は合成画像だったことが判明した。*9
送られてきたメッセージには男性だとうかがわせるような内容も含まれていたとみられるほか、脅迫していたアカウントに男性の名字が含まれていたことについては、何者かが男性になりすましていたとみて大阪府警は捜査を進めている。*10
男性は逮捕後から会社を休職。逮捕後の週末に男性の弟の結婚式が予定されていたが式はキャンセルまたは延期となった。今後検察が不起訴処分とすることで1日あたり1000円から1万2500円の補償が行われるが、男性は自白強要により精神的苦痛を受けたとして大阪府に対して損害賠償を求める訴訟を検討している。*11
実際にメッセージを送っていた送信者は2023年7月10日時点で逮捕されておらず、男性が逮捕後から脅迫メッセージの送信も止まっている。*12

- SNSのアカウント名で被疑者断定した大阪府警の誤認逮捕についてまとめてみた - piyolog https://piyolog.hatenadiary.jp/entry/2023/07/11/144448

 わかりやすく、みやすいデザインでまとめてあると思ったのですが、見渡すとすぐに、はてなブログだとわかりました。はてな記法は表の作成も出来たかもしれません。枠内の余白もみやすくなっています。

取り調べ担当者男性が受けたとされる担当者からの発言大阪府警守口署 刑事課、生活安全課員「犯人はあなたしかありえない、正直に言わなければ心象が悪くなる」
「君がやったんだから」
「ニュースにも出ているんじゃない」
「友達と会社もなくなると思うけど、どうするの」
「理由は言えるわけないじゃん。ばかなんじゃない?」
「暴力団の工藤会の組長は状況証拠で実刑判決になった。君も同じだ」大阪地検 検事「100%犯人だと思っている」

 表になっているテキストを上記に引用掲載しました。

 工藤会組長の実刑判決というのは、死刑判決だったように思います。控訴審が終わっていれば大きなニュースになっていそうですが、裁判のニュースはまったく見かけていません。

 控訴審は一審の弁護人が入れ替わったというニュースは見かけています。

 2つ目に公訴棄却と出たので驚いたのですが、続けて賠償命令とあるので、民事裁判のようです。

 見出しに「工藤会トップらの控訴審9月13日から 一審は死刑、被告は無罪主張」とありますが、開いた記事の日付が2月6日になっていました。

 裁判員裁判の場合は、ずいぶん先の日程が決められることがありますが、通常の刑事裁判では珍しく感じました。初公判が9月13日の指定で、第2回が同月27日となっています。


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