右腕からのメッセージ
2月の初めに仕込んだビワの葉エキスが、そろそろ良い感じに抽出されてきている。
ビワの葉には、ビタミンΒ17 アミグダリンという有効成分が含まれていて、あらゆる皮膚病に効果が認められているらしい。ステロイドなどの抗生物質をできるだけ使いたくない私には、身近なビワの葉から簡単に抽出できるエキスがそれに代わるなんて、使わない手はない!ということで早速作ってみたのだ。
とはいっても、病気自体を治すのは自分の自然治癒力なので、一番有効なのは「信じることと希望ですよ」という注意書き付きだけど(笑)。
なぜ私にビワの葉エキスが必要になったのか。それは、右腕の強烈な痛みと湿疹に伴う痒みがきっかけだった。
現在、週に半分ほど近所の燃料屋でパートの仕事をしている。仕事の内容は受注部門のコールセンターで、平均80件、多い日には100件を超える件数の電話対応をしている。ほぼ一日お客様の希望を聞き取り受注簿に記入とデータ入力をする訳だが、一日書き続ける作業を何年もしてきたせいで、腕が腱鞘炎になってしまった。痛みはかなり激しく、この仕事はもう続けられないかも?と思うくらいだったのだが、YouTubeか何かで観た鍼灸漢方医の医師が驚くような見解を述べていた。
昨年の12月。夫との関係に決定的な亀裂が入り、私たちは別れることになった。私が突き付けた証拠を夫は決して認めようとせず、夫への不信感が増したことと、既に終わっている関係を解消するきっかけができたことで、私たちがこれ以上婚姻関係を続ける理由がなくなった。
12月と言えば仕事のほうは忙しさのピークで、一日に120本以上の注文を受けることも少なくない。そんな状況で腕の痛みも悪化する一方と思いきや、意外なことに収まりつつあり、YouTubeで観た鍼灸漢方医の言っていたことを体感することとなった。医師は
「右手の痛みは、父親とか夫とかパートナーなどの男性との関係に原因がある」と言っていたのだ。
今日は夫、そして明日は息子の引越し。示し合わせた訳ではなく偶然なのだけど、日が重なるなんて想定外だった。自分でも全く予想していなかったのだが、最後まで残ると思っていた夫が早々に転居先を決め出ていくことに、自分でも驚くくらい狼狽した。夫から引越しの話を聞いたのが3月2日。3月に入ってからまた大きくエネルギーが動き出したのを感じてはいたものの、何よりも聞いた後の自分の反応に驚いた。
― 悲しいのだ ―
別れると決めたのは私の方からだし、一緒の時間が耐え難いとも感じていたのに、不可解な感情に戸惑った。
引越し当日の今日は新月。3月にはめずらしく雷が鳴る嵐の日だ。そして、お互いにとって新しい人生の始まりとなる。
わたしの感情をよそに、関係が解消しつつある今……
右腕は、悲しいくらい痛くない。
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