AIイラストのライセンスに関する「理解の解像度」を上げる回【StableDiffusion】
気にしないといけないライセンスを少なくするために、
いつかはモデルを使わずに済むようにしたいと思い続けていました。
そのため、その縛りの中で、レティを迎える挑戦を今まで繰り返していた。
しかし、先日の何度目かの挫折によって一旦、心が折れました。
結果、Checkpoint位は使わないとキツイ!という結論になりましたので、
もう少ししっかりと権利関係を見ておこうと思った次第です。
追記2024/04/14
デフォルトだからといって安心してましたが、クレジット表記が必要です。
後から気づきました…ので、記載しておきます。
現状
常識の範囲内でAIイラストを楽しんでいるつもりなので、
ある程度知ってれば大丈夫かなという程度です。
このように、様々なレティを迎えて楽しんでいます。
そして、記事を書いたり技術を学ぶモチベーションにもなっています。
知っていること
CivitAIのTypeが、CHECKPOINT MERGEだとややこしい
金が絡むと、黎明期のAIイラスト界であっても大変
まるで自分が作った物であるかのように流布するのは良くない
CreativeML Open..なんとかかんとかってのが大事らしい
まとめ
ある意味、何も知らないと言えるでしょう。
それでは、調べていきます。
CreativeML Open RAIL-M ライセンス
これは、StableDiffusionを使うにあたってのライセンスです。
異次元の意訳(1行)をすると。
ということで、AIの民主化(誰でも当たり前に使える技術にしたい)を掲げているだけあって、自由なライセンスですな。
原文を読んでください
特に、商用利用するつもりの人や、企業で使う人へ。
大事なことなので、私の記事は参考にするだけに留めてください。
私は、責任感を持って記事を書いています。
しかし、一切の責任を負いません。
CivitAI - Checkpointモデル
StableDiffusion自体は、寛容です。
しかし、全てのモデルが、同じレベルで寛容、とは限りません。
モデルページ
まずは、私が一番使っているCheckpointモデルについて確認します。
確認すること
下記を順番に見ていきます。
ライセンス表示
追加のライセンス情報
モデルのタイプ
その他(とはいっても、ここも大事)
1.ライセンス表示
クリックすると、先程のライセンスと別のページに飛びます。
それではどっちが本物なのか分からないので、その理由を調べます。
とりあえず文字数が同じなら、内容も同じだろうなと思ったので調べるも、
文字数は、1.5倍も違ったので、更に調査。
ChatGPTに聞いてみました。
長いので、まとめると…
それなら文字数が減っているのも合点がいくし、
ハルってなさそうなので、信じることにします。
2.追加のライセンス情報
よく見ると、ライセンスの最後に「Addendum」とあります。
単語の意味は、追補、補論、別添。
その追加の内容は、赤枠で囲ったアイコンと吹き出しに記載。
アイコンにマウスオーバーで概要が出て、クリックで吹き出しが出ます。
吹き出しの内容を翻訳してみましたが、
イマイチ…上2つの赤いところが分からない。
私の結論としては、下記です。
とりあえず、私は権利侵害してなさそうなので、良かったです。
Use the model without crediting the creator
クレジット記載の必要性の有無
Sell images they generate
生成した画像の商用利用の可否
★ Run on services that generate images for money
お金を払って画像を生成するサービス上で使う行為(NovelAIやMidjourneyで使うなってこと…?)
お金が絡むとややこしくなりやすいからだろうか。
※自信ないです。
Run on Civitai
Civitai上での利用可否(CivitAI上で、イラスト生成出来るようなのでソレか…?)
※自信ないです。
Share merges using this model
このモデルを使用したマージモデルを共有する
Sell this model or merges using this model
本モデルまたは、本モデルを使用したマージモデルを販売する。
Have different permissions when sharing merges
マージして共有するときに、異なるパーミッションを付与する
★マークは、参考サイトによって解釈が微妙に違う気がしたのと、
一番盲点で、トラブルになりそうだと思ったので、付けてます。
下記、参考サイトの一つです。
熱く詳しいですので、是非読んでみてください。
ちなみに、先程の赤枠のアイコンについてです。
どれをクリックしても、吹き出しの内容は同じみたいです。
3.モデルのタイプ
残念なことに、CHECKPOINT MERGEとなっています。
別のモデルを混ぜているという意味です。
混ぜたモデルのほうのライセンスも気になってしまう点が残念です。
全部のモデルのライセンスを確認すべきということではないと思ってます。
4.その他
めちゃくちゃ長いですが、ユーザーのために色々書いてくれています。
反対に、何かを宣言してきている可能性もありますので、読みましょう。
コピペして、DeepLにぶち込んでみるだけでもいいんです。
このように、基本的には、ユーザーのために色々書いてくれています。
ちなみに、自由記載ゾーンなので、人によって書いていることが違います。
例えば、下記のような種類の内容が含まれます。
モデルの使い方
やめてほしいこと
バージョンごとの説明
混ぜたモデル
テンプレオススメプロンプト
下記が、混ぜたモデルです。4つのようです。
更に安心なモデルについて
このような表記がされていたら、安心です。
StableDiffusionのライセンス内容と全く同じだからです。
ライセンス変更履歴について
残念なことに、CivitAIでは、変更履歴が残りません。
なので、知らないうちにライセンスが変わっていて違反してしまった。
そんなこともありえます。
出来ることと言えば、スクショして証拠を残そうとすることぐらいです。
もっと安心したい方は、Hugging Faceのサイトのモデルを使いましょう。
Hugging Face
Hugging Faceとは、AI周りに特化したGithubのようなサイトです。
モデルだけではなく、様々なプロジェクトが存在しています。
プロジェクト一覧
下記を開くと、プロジェクト一覧画面が開きます。
左側のタグを選択して、Text-to-Image、ライセンスの2つで絞っています。右に並んでいるのが、プロジェクトです。
ライセンス表示
プロジェクトをクリックしたら、プロジェクトの内容が表示されます。
その画面に、「creativeml-openrail-m」と表記があれば、StableDiffusionのライセンスと同じなので、安心です!
ちなみに、Hugging Faceにも、自由記載ゾーンはあります。
Civitai同様、目を通すようにしてください。
変更履歴について
CivitAIと違い、ライセンスを含めた関連データの変更履歴が残ります。
いつ、だれが、どのように変更したのか、です。
更に用心深い人は、プロジェクトごとチェックアウトしておきましょう。
ほぼ有りえませんが、プロジェクトごと削除された時の保険です。
モデルのダウンロード
上の赤枠をクリックしてください。
プロジェクトに含まれるデータ一覧が表示されます。
下の赤枠の部分にあるのが、モデルデータです。
大体は、容量がデカくて、拡張子が.ckpt.safetensorsとなってます。
データ名をクリックすると下記の画面になります。
downloadをクリックするとダウンロード出来ます。
まとめ
ライセンスについて理解の解像度が上がり、
視野と選択の幅も広がりました。
Checkpoint以外も使ってみようかなあ…と、思いました。
理解していなかったが故の、警戒心の強さだったのかもしれません。
その他
おすすめサイト
とても見やすいです。
そのサイトで紹介されていたモデルを使って、レティを迎えてみました。
目と髪の色が違いますが、雰囲気的には似てて好きです。
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