![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/154950132/rectangle_large_type_2_46d37f27acc636924f0abb82e3610876.jpeg?width=1200)
サステナブルを突き詰めたら、【世界初】カカオハスクのお香を創っていました
いかがお過ごしですか?
お香プロデューサーの Hiro です。
数日前に遂に公開しましたが、この度、横浜発クラフトチョコレート専門店VANILLABEANSさんの「カカオハスクのお香」をお香をプロデュースさせていただきました。
なんと「カカオハスクのお香」は
【世界初】
です。
と言っても、今回の発売元のクライアントさんの認定ですが。
参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000096479.html
※カカオハスクを使ったアップサイクル目的のお香事例は世界初。全世界を対象にカカオハスクが含まれる40商品を調査、2024年8月28日時点、ステラアソシエ株式会社調べ
カカオハスとは?
カカオハスクとは、チョコレートの原料となる“カカオ豆”の外皮です。チョコレートを製造する際、カカオ豆を焙煎・粉砕しますが、その時に外皮の”カカオハスク”と、中身の”カカオニブ”に分けられます。そのカカオハスクは私が口にすることなく、廃棄される素材です。
プロジェクトをご一緒したVANILLABEANSを運営するチョコレートデザイン株式会社さんでは、年間およそ12トンのカカオハスクが排出されます。これらを廃棄することなく、アップサイクルする方法を模索するため弊社では2020年にカカオハスクプロジェクトを立ち上げ、2022年にカカオハスクを使ったタンブラーの商品化や、2023年には全国のブルワリーへとカカオハスクを提供し、ハスクを使ったクラフトビールのプロジェクトに参画してきました。
そしてこの度、新たにアップサイクルする方法として、カカオハスクの芳醇な香りに注目し、素材としてお香に活用することに成功。世界初となる「カカオハスクのお香」が誕生しました。
サステナブルをコアバリューの一つとして謳っているお香ブランド「 Bridge and Blend」としても、自社ブランド以外でもサステナブルに貢献できたことは嬉しい限りです。
プロジェクトの背景
私がプロデュースするお香ブランド「Bridge and Blend」では天然・ハンドメイド・サステナブルを3つのコアバリューとしています。そんなメッセージを配信したプレスリリースがつないだご縁で、「Re LABO」プロジェクトを運営するモリリン株式会社さんからお声がかかったのが2023年春。
「Re LABO」プロジェクトは業界の垣根を超えて、廃棄物の「無(Waste)」を無駄にすることなく、「有(Good)」への新しい価値創造、物質的な恵みとして再享受し、サステナブルな社会の共創を目指すアップサイクル事業として誕生しています。
2023年秋にはルミネ新宿さんの Coffee Festival にて、お香づくり体験ワークショップにて始めてカカオハスクを使用。VANILLABEANSご担当者様にも参加いただきました。そこから時が経ち、「VANILLABEANS」x「Re LABO」x「Bridge and Blend」のプロジェクトとして遂に皆さんの元へ「カカオハスクのお香」をお届けすることができました。
「カカオハスクのお香」制作
カカオハスクはとっても燃えやすく、それ単体でお香に変身することは難しいです。個人的にはアメリカのキャンプの定番 S’more の印象のある素材でしょうか。
お香では使用したことのない素材にチャレンジすることはやり甲斐もありつつ、いかにカカオハスクのロースト感を活かしつつ、カカオの香りを維持する香原料の調合には苦労し、開発を繰り返しました。
チョコレートの原料であるカカオ豆や抽出オイルを使ったお香は多数存在しますが、現代社会の課題であるサステナブルと日本の伝統的な香原料のまさかなマリアージュ、唯一無二のサステナブル商品が完成いたしました。
お香のトレンド
お香に限らずなのですが、日本では欧米の香水ブランドの人気が依然強い印象です。一方、近年では、日本産ブランドの出現や、日本人らしい香りが注目され、世界でも評価されています。ハーバルノートやベジタルノートなどのトレンドも顕著です。
香水と比較すると未だ影の薄いお香ですが、おうち時間が増えたコロナ禍を経てその需要は高まっており、世界的にも香りを扱うブランドは香水、キャンドルそしてお香をラインナップに追加し始めています。また、Gucciのようなハイブランドもお香をリリースしたり、お香自体に注目が集まっていることは喜ばしいです。
日本でも尖ったお香のニッチブランドが次々誕生しています。ですが、その香りは日本の伝統的なお香とは異なり、安価な香原料に精油でアレンジする香水調やハーバルノートのお香商品が増えている印象です。個人的な意見ですが、香りの業界の表現を借りるとトリクルダウン、つまり、香りのトレンドが香水からお香にも見られていると思います。この観点から日本の香りのトレンドもフォロワーポジションだと言わざる得ないのでは?
その点、今回のプロジェクトは白檀(サンダルウッド)・丁子(クローブ)・極上安息香・龍脳など、1000年以上も前から日本のお香制作で使用されてきた日本の伝統的な香原料と現代の課題である破棄される素材をアップサイクル香原料として融合させた【世界初】の香りです。
香水に話を戻しますが、グローバルな視点で見ると、グルマンノートといってスイーツやデザートのような甘く美味しい香りの香水が人気を博しています。カカオハスクの芳醇なチョコレートの香りはまさに今の潮流で、カカオハスクのお香制作はお香プロデューサーの私にとって「伝統の香り x トレンド x サステナブル」のユニークな取り組みになりました。
まとめ
ハスクはストレスを軽減しリラクゼーション効果を引き立てるテオブロミンを含んでいます。チョコレートを食べると幸せになるっていうけど、味覚より嗅覚だと思います。手前味噌ですが、今回プロデュースしたカカオハスクのお香を聞くと、めっちゃ幸せになる。これから冬に向かって温もりが欲しくなる季節、カカオの香りでほっくりしませんか?
VANILLABEANSの「カカオハスクのお香」をお求めになるお客様が嗅覚と味覚を通して、没入感のあるチョコレート体験を楽しんでいただけると嬉しいです。
本日もお読みいただきありがとうございました。
Have a Scentful Day!
SNSでも発信しています。
フォロー嬉しいです ❤️
プロデュースしている1000年前に誕生した香りです。
ぜひお試しください ✨
いいなと思ったら応援しよう!
![Hiro Nakayama l お香プロデューサー](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/94867467/profile_41527728fec69cc0288dbda8a0382263.jpg?width=600&crop=1:1,smart)