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#StaySafe 嗅覚とCOVID-19

こんにちは、香りのコミュニケーターHIROです。

数日間、どのように言葉にしようか模索しつつ、結局、心思うままに書くことにした。

香りは癒し。確かに。でもそれだけだろうか。

某スイス大手香料会社の面接の時に、こう言いました。         香りは命を救う感覚機能であると。

筆者のワークショップに参加した方々は憶えているかも知れないが、もし、遠くで山火事があったとしよう。視覚で煙を確認することはできない。聴覚でパチパチと木々が燃える音を認識することはできない。しかし、嗅覚で何かが燃えていることを感知することはできるわけだ。別の例でもう一つ。夜中の3時、おそらく多くの方が深い眠りについていることだろう。そこでガス漏れ。最初に気づくのはあなたの嗅覚。

先週あたりから、嗅覚が感じられずPCR検査を受けたら、COVID-19の陽生反応が出たという著名人のニュースが世界中を駆け巡り、今までとは異なるCOVID-19の感染症状として、COVID-19と嗅覚障害との関係性が話題に上がっている。

でも、考えて欲しい。嗅覚障害になったからCOVID-19なのではないかと不安になるのは早合点であることを。

風邪をひいたときのことを思い出してみて欲しい。

口にした食事の味がわからないことはないだろうか?嗅覚がおかしくなっている。体調が戻ると今まで通りの味覚がする。嗅覚が戻っているからだ。

筆者は自分の精神的なストレスで知らず知らずに嗅覚が衰えた経験をしている。私たちの嗅覚は私たちが思っている以上に敏感で私たちの命を救う感覚機能だ。

その年のインフルエンザですら、異なる患者で、異なる症状が出ることは多々ある。テストするまでわからない。

一つの症状として注意を払うとともに、嗅覚がまだあるから大丈夫でもないのかもしれない 。

私たちは一人ひとりがユニーク。                    同じ香り一つをとっても、感じ方は異なる。

不安になる前に冷静になって、嗅覚が無いことに気が付いたら、熱がないか、倦怠感がないか、咳や息苦しさがないか、自分の変化に注意しながら、できるだけ家族や他の人の近くにいないように心がけ、「7日間の自己隔離」をすすめることで感染拡大を防ぐことができるのではないかと英国耳鼻咽喉科学会は考えているようだ。

筆者はよく香りの話をする時に、見えないからパワフルだと表現する。  良い意味でも、悪い意味でも。

今回も目に見えないパワフルな敵を相手にしている。

最後に、呼吸をしている限り、私たちの嗅覚は無意識に働いている。たとえ、匂いを感じられなくても。匂いを感じられないという情報を提供している。

今この瞬間に匂いを感じられることに感謝!

今日も香り溢れる素敵な一日を!

写真:AFP

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Hiro Nakayama l お香プロデューサー
お読みいただきありがとうございます!香り(嗅覚)の世界は徐々に注目を集め始めていますが、まだ多くの方々には未知の領域です。試行錯誤中ですが、スキをクリックしてくださったり、シェア・コメントなどいただけたらとても嬉しいです。