香りのお仕事しています。
こんにちは。香りのコミュニケーターHIROです。
はじめてお会いする方には「香りのお仕事しています」と自己紹介します。そうすると、大抵の反応は次のようです。
「アロマの方ですか?」(訳:アロマセラピーをなさっているのですか)
「香水を作っているのですか?」
「お香を教えているのですか?」(注:お香=香道)
う〜ん、どれもできるかなぁ。アロマの資格は持ってるし、香料会社にいたし、お香を創るワークショップしてるし。断片的に合ってますね。
そこで、香りを360度で捉える仕事ですと追加説明。わからないですねぇ。(商品の)開発から販売まで実績があります。なんとなくわかりますかねぇ。香育(香りの教育)の啓蒙活動しています。食育の親戚みたいなものです。香りのイベント、香りのマーケティング、香りの商品開発をタッチポイントに「香育」活動をしています。少しわかりますかねぇ。
香りとのタッチポイントは人それぞれです。リラックスしたくてアロマセラピー用のエッセンシャルオイルを使っているかもしれないですし、ファッションが好きで香水を毎日纏っているかもしれません。近年の柔軟剤のトレンドに嫌気を差しているかもしれませんね。今、皆さんが知っている香りのタッチポイントのもっと奥にある、ずっと先にある世界、そこでより良い社会を創造するために香りができることをお伝えしています。
でもね、普段の生活の中で「香り」について語る機会はないかと思います。それでも、多かれ少なかれ、お会いする方すべてが香りや嗅覚に関心があることは明確なのです。一度も、香りに関心がないとおっしゃる方にお会いしたことがありません。鼻炎でニオイの識別が難しい方ですら、興味を示してくださいます。嬉しいことですね。呼吸をしている限り、香りを感じているのです。
私は2018年に日本に引っ越してくる前から「香育」活動はしていたのですが、なんと私も資格を取得した日本アロマ環境協会さんも謳っている活動です。Project Feliciaのサイトを見てくださった方からも「香育」を推進したいとご連絡をいただいたこともあります。多くの方が「香育」活動に従事したら、相乗効果が狙え、「食育」のように市民権を得られるのではないでしょうか。
香りの世界をわかりやすく伝える、これが香りのコミュニケーターの仕事と私は考えます。
最近では、香りの世界がアロマ、香水、お香の領域を越えて、デジタルテクノロジーの世界にも進出しています。香りの世界を、アロマ、香水や香道という観点以外でとらえてもらえたら嬉しいです。
今日も香り満ち溢れる素敵な一日を!