![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/24967272/rectangle_large_type_2_80304a441ab38d822865231d9b52a13e.jpeg?width=1200)
失業手当に申し込んだ話し・・・経営者はもらえるのか?(後編=ファイナル)
人生を情熱的に刺激的に荒々しく、ジェット中島です。
前回からの続き
前編
https://note.com/hironakajima/n/nd5ba978cb94c
中編
https://note.com/hironakajima/n/n623fc3113881
1記事で終わらせる予定だったこの失業保険の資料も3部構成になってしまった。
これ以上には長引かせないので安心してくれ!
ところで、本日は5月6日で振替休日だ。
出勤の必要も無い俺には無縁の話しだが、世間ではGW最終日。
今日は天気が悪いの自宅からこの記事を執筆する。
では、行こう!
小さい頃はなかなか行動が出来なかった俺は大人になってからは
自分のその弱みを誰よりも理解して、早く動く事を意識している。
意識しないと「後でやろう」がいつまでも来ない状態になってしまうから。
行動出来なくなってしまうのが怖いから、離職票をもらったらすぐにハローワーク墨田に行った。いや、それとも戻って来たのか。
↑↑The Beatles のノルウェイの森の歌詞みたいになってしまった汗
この部分ね
NORWEGIAN WOOD (This Bird Has Flown)
I once had a girl
or should I say she once had me
あるとき、女を引っかけた
それともこっちが引っかけられたか
我ながらこんな解説をして痛いw
なんでこんなに素早い行動の大事さを説いているかというと、
首を長くして待っていたのだが中々これが届かなかったから。
前職の蝶野さんからはいつくらいに届くというのは聞いていて
郵送で送ってもらっていたが、想定している週内での完了が出来なかった。
こんな流れで受取りとなった。
①金曜日に不在票が届く
↓↓
②土曜日の朝7:00に取りにいく→郵便局閉まっている
↓↓
③スマホアプリで再配達の依頼をする
↓↓
④月曜に届く
タスクがやり終えない事って、自分の足かせを付けたまま行動するみたいで
すごい気持ち悪い。
不在票が届いた金曜日の夜は外出しており、ここに記載通りに土曜日の7:00に葛飾郵便局に取りに行った。
すると信じられない事があった。
なんと、コロナ感染者が出たから土曜日は閉鎖!
不在票にその事書いといてよ!と思いながら、スマホを取り出して京成線沿いにある葛飾郵便局の目の前からアプリで再配達の依頼を掛けた。
そんな思いで入手出来たのがこの書類だった。
写真がやたら緑っぽくなっているけど、これが提出書類ね。
これを受け取るだけだったのに大分骨が折れた。
待ちくたびれた提出書類だったから、早く出しに行きたかった!
■ハローワーク墨田に到着
前回のような驚きも無く、錦糸町について早足でハローワークに向かった!
早速1階の受付に行き、用件を伝えた。
すると、今回もまた新たに書類を記入して下さいとのことだった。
脇に置いてあるスタンディング用のテーブルに移った。
「前回も似たような紙に記入したような気がするが、まあいいや記入しよう。」
と心の中でつぶやいていると、ふと気になる文章があった。
「会社、財団、社団、NPO等の代表、役員または監査役に就任していますか?」
(事業活動、収入の有無を問わず。登記簿上のみの場合も含みます。)
この質問表でこの項目だけは「はい」と答えざるを得なかった。
前回の面談では、この事をしっかり伝えた上で上で大丈夫という答えをもらっているが
いざ書面で記載となると少し引っかかる、特に他はすべて「いいえ」という中だと。
こちらに加えて求職票を記入した後は受付に書類を提出した。
ガラスの自動扉から出て上に向かうため奥に進むと、階段部と共用部の床が切り替わっており、階段への道筋をはっきり示してくれた。
階段にはグレイのビニールシート製の床が敷かれていた。段の折返しにも加工しやすく、汚れも拭き取り易く、安価でまさに言うこと無しの製品だ。
公共設備で良く見られる仕上げだが、便利な反面温もりは全然感じない。
人工的な素材は快適とも不快とも取れない独特の匂いがあり、
空間を無機質な印象に仕上げてしまう。
工業製品の独特の匂いを感じながら、「今日含めてあと3回だけくればよいんだな」と思いながら2階に歩を進めた。
2階に着いた後は、前回通りに所定の場所に書類を入れて、名前を呼ばれるのを待った。
「中島さん!」
低い声で呼ばれて行くと、50歳代の小柄でメガネを掛けた男性職員に姿をキャッチされ、席に座るよう促された。
■受給前の面談
前回よりも狭くボックス席になっており、ここで提出前の面談が始まった。
こんにちはという軽い挨拶を交わして、本題に入った。
今日持参した資料と受付で記入した資料を両方取り出した。
ジェット
「こちらが下で記入した資料と前職から取り寄せた資料になります。これで大丈夫ですか?」
男性職員
「ちょっと確認させて下さい」
書類を手に取り、メガネを外しマジマジと食い入るように見入った。
そして、こちらが気になる点を指摘された
男性職員
「中島さんね、この役員のところに『はい』を付けていますが、どういう事ですか?」
ジェット
「はい。実は3月に法人登記をしたのですが、この不況下で売上の見込みが無く、しばらく事業活動と言える活動が難しく申請しに来ました。前回来た時に可否を聞いたら大丈夫という事だったので資料を取り寄せて提出しに来ました。」
と、前回と同じような説明をした。
すると、突然顔を歪めて前回の女性職員の人とは全く違う反応になった。
男性職員
「う〜ん。いや、規定ではね、会社経営して役員やっている人はダメなんですよ。事業閉鎖の予定はありますか?」
ジェット
「いえ、立ち上げたばっかりなので閉じる予定はありません。」
男性職員
「そしたら、ダメなんですよ」
ジェット
「そんな!?前回事情を説明した時は大丈夫だったという答えだったんですよね。もう1回調べてもらえませんか?」
というと、男性職員は奥に消えていき調べに行った。
ちょっとやばいぞという雲行きを感じた俺はすぐにスマホを取り出し、
「経営者、失業給付」というキーワードで調べまくった。
来る前に全部調べろよという感じだけど、ちょっと余裕をぶっこいていた汗
すると、このページが出てきた。
このページを見ると
求職活動と並行して、創業の準備・検討をする場合は、
失業保険の受給対象となります。
と書いてある。
すぐに内容を読み込み、理解に努めた・・・だが最後まで読む前に男性職員が戻ってきた。
男性職員
「やはり、会社立上げて役員やっている人はダメなんです。例外として大丈夫な場合もありますが、一切の活動と報酬がない場合に限ります。例えば、社長名義を親御や他の人にするのであれば大丈夫です。」
ジェット
「そうですか・・・。実際お金の発生は最低限の社会保険料を払うくらいにしか貰ってないですし、見込みが無いので活動していないのと一緒なんです。」
自分でもこんなの屁理屈なのは分かっているけど、主張せずに結果を待つくらいだったら、主張だけはしてみようかなと思い伝えた。
ただそんな屁理屈が通じる相手でもな
この後も少し食い下がってやりとりはしたが、成果は間違っている俺の生年月日を修正する事のみ。
当初の期待とは裏腹に返さなくても良いお金を得ることは出来なかった。
もう失業保険とは無縁なので、求職票を出す必要も無いし、錦糸町に戻って来る必要も無くなってしまった。
最初相談した冨田さんにも情報共有の為に電話した。
普段親身になって話しを聞いてくれる冨田さんの事務所には
色々な細かい相談が寄せられるから、少しでもナレッジシェアになればと思って。
いつものように明るい声で電話に出てくれた。
冨田さん
「お疲れさまです。ハローワークどうでしたか?」
ジェット
「いや、ダメでした。法人登記前だったら可能性はあったみたいなのですが、登記後で自分が社長となると資格が無くなっちゃうんですね。登記ずらしておけばよかったかもです。完全に失敗しました。でも、ダメで元々なんで結果が早く分かったのは良かったです。」
冨田さん
「でも、中島さん、早く会社立上げて活動始めたいって仰っていたじゃないですか?
そういう意味では良い時期だったと思いますよ。あの頃だと申請から1週間で法人登記おわりますけど、今だと合同会社でも3〜4週間くらい掛かりますからね。」
ジェット
「そうなんですか!?じゃあ、少なくともラッキーと思わないとですね。早く始められたので、90万を惜しく感じないくらいにガンガン稼ぎます。」
読者を取り残さないように、少し解説を加えておく。
俺の場合は「株式会社」という形で登記をした。
会社を作る場合には一般的には「株式会社」か「合同会社」を選ぶ。
(現在は有限会社は作れない。そしてもっと多くの形があるがここでは省く)
合同会社とは耳慣れない言葉だが、アップル・ジャパン、Amazonジャパンも合同会社で登記されている。
法務局への法人登記前の公証が不要になるので、一般的には株式会社より1週間程早くなる。
尚、合同会社と比べて株式会社を選んだ理由は、今後大きくスケールさせやすいから。
上記で掲げた合同会社はほとんどが外資系の在日本企業だ。
つまり本国とは違う形態で会社を作っている。
日本で展開するには、情報公開等の義務がない分合同会社の方がやりやすい。
しかし、俺が立ち上げた会社は日本が本国になり、ここでは株式会社という形態の方が動きやすい。
そして本トピック「経営者が失業給付受けられるか?」という問いに対する結果は「もらえない」だった。
こんなに長引かせてしまって
■まとめ
経営者(取締役含む)は、実際の活動と金銭の授受がある場合は、失業保険の受給が出来ない。
ただし、この後少し調べたら経営者でもタイミングによっては貰える事が分かった。
上でもリンクを貼った「起業すると失業保険が貰えないと思っていませんか?」によると会社の立上げを予定している人は、給付が開始してから立上げをすれば良いとのこと。
俺の場合は
・2月17日退職→離職票受取(事前に申請した上で)
・3月9日日本帰国→申請
・6月半ば:受給開始
・10月半ば:受給終了→法人登記
→退職から2ヶ月経っていれば良いので、上記のスケジュールだと4月中旬以降の起業であれば受給資格があり。
しっかりと手順を踏んでおけば、90万がもらえたのに残念!
同じような境遇の人はこれを見て、俺みたいな失敗をしないように。
知っている人と知らない人だと、収支に大きな差が出てくるから有利に働く情報には常にアンテナを貼っておこう。
こういうコロナの状況下だと攻めよりも守りの方が大事になるから
自分の身をしっかり固めた上で攻守を入れ替えよう。
結果として90万円を捨ててしまったけど、新しいビジネスのスタートも早く切れたし
ベトナムに帰れる日もこれで早まったから良かった。
長い3部構成になってしまったのに読んでくれてありがとう!
See you next time, Brother!