NFTの未来を妄想する#1
こんにちは、Hiromyon(ヒロミオン)です。
今回から今年注目度が上がっているNFTについて取り上げたいと思います。
NFTとはNon Fungible Tokenの略で、代替不可能なトークンのことです。
ビットコインなどの暗号通貨はFT=Fungible Tokenで代替可能なトークンです。Aさんが持っている100コインとBさんが持っている100コインは同じものなので、交換可能というわけです。それに対し、NFTは不動産やアートなど、唯一性や希少性のあるものに紐づけられるものです。Aさんの家とBさんの家は簡単には交換できないですよね。
NFTは暗号通貨と同じくブロックチェーン上で発行されますが、固有のデジタル証明を持っており、同じトークンは存在しません。これとデジタルデータを紐づけることで、デジタルデータを「専有」することが可能となりました。
不動産を例にとると、最近バーチャルな家が約50万ドルで売れました。家といっても、ただの3Dファイルです。実際に家があるわけではありません。
3Dデジタルアートと捉えた方が良いかもしれません。
他にも米ツイッターの創業者兼最高経営責任者(CEO)のジャック・ドーシー氏の15年前の最初のツイートがNFTとして290万ドルで売れました。これの値段の妥当性を考えても理解するのは難しいかもしれません。
NFTは取引の履歴が残りますので、誰の作品を誰が買って、次にその人が誰に売ってということがすべてわかりますので、デジタルコンテンツの二次流通、三次流通の収益の一部を著作権者に還元するということが可能になり、多くのクリエイターが注目しております。
振り返れば、インターネットは自由の時代でした。そして、多くのものが無料で手に入るようになりました。古くはNapstarで音楽が無料で個人間でやりとりできていました。これだと音楽アーティストが滅ぶ、ということで、DRM(デジタル著作権管理、コピー防止技術)が開発されたり、Apple MusicやSpotifyなどの配信サービスで一応お金を払って音楽を聴くしくみが整えられはしましたが、YouTubeで無料で音楽が聴けたり、相対的にアーティストが稼ぐことが困難な時代になってきていると言えます。
また音楽や書籍、アートなどの著作権者はこれまで一次流通の収益しか還元されませんでした。古本市場やブックオフでいくら売れても、オリジナルの作者には一円も入りません。ここで中古市場を否定するつもりはありませんが、中古とはいえ、多くの人々を感動させたり、多くの人々に価値を提供したとしても、著作権者に何も還元されないというのは、公平ではないのではないかという考え方もあり得ます。
まとめますと、YouTubeであれ、中古市場であれ、クリエイターが労力と時間かけて作ったものをタダで消費する世界はおかしい、と考える風潮は今後高まっていくと思われます。
SDGsは世界共通のゴールですが、NFTは「産業と技術革新の基盤作り」、「働きがいも経済成長も」「つくる責任つかう責任」に貢献するのではと個人的には考えております。詳しくはまた別の機会に。
NFTは国会でも取り上げられました。音喜多議員が「NFTは日本の文化コンテンツを世界に売る武器になる」と主張し、麻生大臣が「NFTは、コンテンツの管理や取引に有用なものであるため、NFTやブロックチェーンといったものに関して、技術の話がよくとりあげられるが、安全性の確保や利用者保護を充分に考えないと、だまされる人もいる。(以下略)」と答弁しています。
NFTアートの例を挙げると、Beeple氏の作品がオークションで6900万ドルという高額で落札されたり、セクシー女優波多野結以さんのNFTカードが1.6億円で売れたり、NFT関連のニュースを見ない日はないほど、バブリーな様相を呈しています。
個人的には今のバブルは近々調整段階に入り、NFTはその紐づけられるデジタルデータの本当の価値に近づいていくと予想しております。
そして、そのさらに先にはどんな未来が待っているのでしょうか。
次回以降でNFTの未来について色々妄想していきたいと思います。
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今後ともどうぞよろしくお願い致します。
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