超音波検査士試験対策:基礎編
🔳 初めに
今回からは、超音波検査士試験対策でどのように勉強したかをまとめていきます。
超音波検査士試験に興味はあるけど、試験の概要はよくわからない・・・という方のために少し試験について説明すると、超音波検査士試験は
・症例レポート20例
・筆記試験(マークシート)2科目:基礎、臨床
これら全てが合格点(公表されてませんが、大体6割以上)に達していれば合格です。
今回は、この筆記試験の基礎分野についてです。
(試験についての細かい説明は需要があれば別に記事にしますので、教えてください!)
🔳 試験内容
超音波の基礎知識が問われます。全領域で共通です。臨床でも1〜2問出題されることがあるので、分解能やドプラなどの分野は重点的に覚える事をおすすめします。
全領域共通という事もあり、昔はそこまで難しくありませんでしたが、去年は傾向が変わり難易度が上がりました。
公式さえ覚えていれば大丈夫!みたいな問題はかなり減ったので、なぜその公式になるのかや、言葉の意味などもしっかり覚えるようにしましょう!
🔳 教材
・唯一無二かつ、これだけやれば受かる一冊。通称緑本。
「超音波検査士認定試験対策:基礎編::過去問分析〜出題のポイントで学ぶ!」(東京超音波研究会 如月会)
多分、超音波検査士受験者のほぼ全員が使用していると言っても過言ではないです。
模擬試験編を全部正解できるようになるまで何度も繰り返しやるのはもちろんのこと、模擬試験編にはなくても、後半の復習ノート編に載ってる内容は一通り網羅しておきましょう!
僕の場合、最初の消化器受験前に第4版を買って、2回目の循環器を受験する際にこの第6版を買い足して勉強しました。
復習ノートの内容はほぼ変わりませんが、模擬試験の問題は結構違ったので、演習数が増えて勉強になりました。
今、昔のものを手に入れるのは絶版本なので大変だと思いますが、1冊だけでは不安・・・という方で手にする機会があるようであれば、是非やってみてください!
・もう1冊紹介するとしたらこちら。
「超音波の基礎と装置 」(コンパクト超音波neo)
問題演習もできますが、それよりも辞書的な意味合いでこちらも持っておくと便利かと思われます。
リンクを貼った特装版は持ってないのですが、内容的にはそう変わらないと思いますので、前のものを持っているのであればわざわざ買い直す必要はないと思います!
🔳 勉強方針
前回の難化を受けて、基礎対策をどうすれば良いか悩んでいる方もいらっしゃると思いますが、なんだかんだこの2冊をしっかりやっていれば受かると思いますし、実際に僕はこれ以外はほとんどやっていません。
計算問題は例年同様、少し複雑な計算が必要なものは出て1問で、ほとんどが公式など覚えていればすぐ計算できるような問題が5問前後しか出ないので、計算が苦手だから計算いっぱいやらなきゃ・・・と思ってる人は、とりあえず理論や言葉、公式を覚えることに専念することをお勧めします!
公式も、基本は小学生の時に覚えた「道のり=速さ×時間」に則っており、音波は反射して返ってくるので道のりを2倍すると覚えておけば、公式全部丸暗記ということもないはずです!
🔳 まとめ
基礎分野は、取っ掛かりづらかったり、数学が物理が昔から苦手だからと嫌厭する人も多いですが、普段扱っているエコー機の特性や原理を知っておくと、実際の検査の際にも役に立ちますので、頑張って取り組みましょう!
・・・と偉そうなこと言っておいて、そこまで理解しているわけではありませんがw
ただ逆に、実際の検査の時を思い返すと覚えやすかったりするので、なるべく絡めながらやると勉強もやる気になると思います。
基礎と臨床、バランスよく勉強するのは大変ですが、基礎を落とすのは色々勿体無いので、手を抜かずにやりましょう!
他に何か質問等ありましたら、コメントやツイッターのDM等でお知らせください!
今回はこの辺で。