策士策に溺れる
君がベストパフォーマンスを発揮しなければいけないその日。どれほどの自信を持って迎えられただろうか?どれほどの根拠が裏付けされていて、どれほど強く自分を信じられていただろうか。
これはとある少年の嘘か真か真相は定かではない物語である。(本当にくだらない話なので暇じゃない人は以下読まなくて大丈夫です笑)
僕は今日という日に全てをかけて今まで努力してきた。
浪人してまで医学部に入学し、5年かけて全カレで入賞し、箱根駅伝に出場してきた。ツイートをバズらせ、フォロワーも増やしてきた。
人生で3回は来るはずの1回目のモテ期が来てもいいレベルの世間の反響だ。
そう、今日が今までの人生で一番モテなきゃいけないバレンタインデーである✨✨
お気に入りの赤いダウンジャケットを着て、自転車に乗り大学へ向かった。最近は冷え込んでいたが今日は未明に降った雨のおかげで湿度が高い。霧がかかって少し暖かく感じた。
大学に着いた。まずは担当患者さんに会いに行き、体調をチェック。「おはようございます!」と挨拶、なんだか患者さんだけでなく自分まで調子がいい。
今日の午後は健康診断。時間毎に区切られており、決められた時間に大学会館へと向かう。
内科の先生に聴診器を胸に当てられる
先生が「君、すごい徐脈だねぇ。」と言いながら僕の問診票を見る。「走ったのは君だったのかぁ。」と言われ、箱根駅伝走ったことに気がついてもらえた。僕も思わず有名人になったものだなぁと誇った顔をしてしまう。
健康診断は何事もなく終わり、外に出るとなんだか少し曇り空。少し肌寒くなってきた。
そんなことは気にせず、その後は陸上競技場へ。ウエイトをし弱点部位を補強する。ウエイトで使った筋肉を意識してジョグをする。なんだが体が少し重たい。でも大丈夫。
今日は治療院を予約してある。マッサージをしてもらい、鍼を打ってもらった。
体はリフレッシュしたところで外に出ると雨がパラパラ降っているではないか。
風邪をひかぬうちにさっさと帰ろう。
雨も土砂降りになることなく家に着いた。
はて、何か忘れていないだろうか、、、
今日は心躍って家を出たはずだ…。なぜだ…。なぜ今、僕は大して濡れずに帰ってこれたことにホッとしているのだ。
今日という一日、僕は何も成果を得られなかった。僕は自信を持って今日という日を迎えたはずだったが、これは慢心だったのだ。奢り昂っていた。。。
僕の努力は、女の子が義理チョコを渡す理由の一つにも当てはまらなかったのである。
「努力は報われる」とは限らない。
考えて努力しなければむしろ報われない。
こんな当たり前のことを見落としていたのだ。
同じミスを繰り返してはいけないと誓ったのであった…。
(最後まで読んでくださりありがとうございました笑 なにか物語みたいなものを書いてみたくて書きました。中身何もなくてすみません笑)
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