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注意書き

私が通っているスポーツジムのシャワー室にはこう注意書きが貼られてある。

「ハンガーを置きっぱなしにしないこと!」
 
フロント横にある上着用のハンガーを浴槽に持ち込んだら元に戻せ。というお触れ書きなのだが、確かに私も何回かそうやってしまっているわけで、この注意書きに何度か助けられた。

注意書きに!マークが付いているくらいなので、従業員は大層怒っているかもしれないし、ハンガーを戻すのに飽き飽きしているかもしれない。

そんなストレスの原因分子になるのを私は防げたわけで、ある種正しい注意書きの姿である。

そして浴槽の別の壁に目を移すとこう書いてある。
「連続して1時間以上シャワー室を利用することはご遠慮頂いております。なお従業員の呼びかけに15分以上呼びかけがない際は、場合によっては警備会社または警察に通報させていただきます。ご理解のほどよろしくお願い致します。」

1時間もシャワーする人がいるという事実と、丁寧なその注意書きはあまりに不気味さな雰囲気を醸し出していた。 

まず、ジムのシャワーを1時間も使う輩が果たして何パーセントいるのだろうか。そして15分も従業員を無視する人もそこから何人ほどか。

そんな天文学的な可能性に言及してので、ちゃんちゃらおかしな張り紙である。

ジム自体も白を基調としていて、近代的なレイアウトとデザインをしているが、こんな可笑しい張り紙がされてあっては、現地を見たデザイナーもコンサルも頭を抱えるであろう。

月8000円も会費を払っているのにも関わらず、所得とモラルというのはそこまで相関はないのかと思う。




そしてまた別の日、シャワー室へ入るとこう張り紙がされていた。

「シャワー室で排便をしないこと!!従業員が大変困っています」


おいおいおいそりゃないぜ!!!

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