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1/26 京都

1月26日、法事で京都へ。
朝っぱらから新幹線でビールを飲む。
周りのサラリーマンに少しばかりの後ろめたさを感じつつ、目まぐるしく変わる景色に思いを馳せていると40分後には京都にいた。

車でライブ会場へ行くくらいの時間で着くなんて、不思議な感覚になりながらお寺へ向かう。
久しぶりに会う人や初めて会う人と挨拶を交わし、少し気が引き締まる。

坊さんの説法を聴き、一通りの行事を済ませた後、一人で伏見稲荷へ向かう。写真で見た連なる鳥居を思い浮かべ、ワクワクしながら駅を降りる。

ひたすらに石段を登る。中国人観光客の乱雑に置かれた三脚を避けながら、ここまで来たからには頂上まで登るのだと心に決めて無心で歩き続ける。いや、無心ではなかったな。色々な事を考えていた。鳥居の連続に神聖な気分になったり、昔の事や今の事、将来の事などあれやこれやと。俺は何のために歌うんだ、誰を救うのだと大層な事をぐるぐると思考していると、どうやら頂上に着いたらしい。

やっとの思いで辿り着いた頂上は本当に何もなくてあっさりとしていた。茶店のおばちゃんとおじちゃんが扉を直している。フッと力が抜けてうっすらと汗が滲み出る。一つ登れば次の山へ。人生こんなもんだと悟った気分になり、少しだけ清々しい。

弾丸京都、次こそはゆっくりね。
さよなら。

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