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小学校受験に興味が湧いた日
いわゆる「お受験」と言われる小学校受験にはあまり興味がありませんでした。
かなり前に、ちょっとだけ調べたことはあったけれど、深追いするほど惹かれることもなく。
ところが、小学校受験を真剣に研究してみようかと思う出来事がありました。
公立小学校の教師の質
公立小の非正規教員の割合が2割に迫っています。
東京都の小学校の教員採用試験における受験倍率は、1.2倍という低い水準。
つまり、受験したらほとんどの人が採用されるというのが現状です。
ますます教師の、公教育の質の低下が叫ばれている昨今。
とはいえ、これまでにも変な先生はいました。
漢字に厳しすぎる先生とか、計算のくり上りとかさくらんぼを書かないで計算すると怒る先生とか。
多様性とか、完全に無視。
習っていない漢字は書いちゃダメという先生や、文章題の式の順番に厳しい先生などはたびたび話題になっています。
そんな世の中に次女が生まれ、自分ごととして子どもの未来を再度考えることになりました。
受験するなら中学受験でいいと思っていましたが、そうも言っていられないほど公立小がよろしくない。
中学受験の熾烈さを回避するためではありません。中学受験は適切に対策をすればなんとかなります。
でも、その受験期に通っている小学校が気になりはじめました。
むしろ、公立小学校は回避した方がいいのかもしれない、と。
子どもに関わる大人として、許せないライン
前述の、変なところや細部に厳しい先生も問題だとは思います。
それでやる気や自信をなくしたり、漢字や計算を嫌いになった子を少なからず知っているので。
とはいえ、そういう先生たちのこだわりに付き合ってあげればいいだけの話。一時的なもので、その単元が過ぎれば、さほど苦労もなくなるはずです。
「そういう人」がいるという社会勉強でもあります。
ただ、看過できない事案が出てきたから、怒り心頭に発してしまいました。
ことの発端は、知り合いから聞いた公立小の現状。
最も驚いたのは、ある先生が
「私は教師をやる気がない」
と、堂々と生徒に言い放つという話。
生徒とも絡みたくないから、休み時間は極力会話を避け、イヤホンをしてスマホを見ているらしい。
自分の子の担任だったら、クレームをつけにいきます。
何が問題か?
やる気のない大人と長時間を共有することの悪影響です。
別に小学校に行くことがプラスにならなくてもよいと思っています。プラマイゼロでいい。行っても行かなくても変わらないなら、まだよいのです。
でもマイナスは困ります。邪魔はしないでほしい。
大人でも子どもでも、やる気のない人と一緒に過ごすのは、100%マイナスになります。それが一番問題だと感じました。
子どもたちは、大人が何を話しているかよりも、その態度や姿勢、考え方から影響を受けます。
だからこそ、教育者と言われる職業の人間はもちろん、親も含めて、自分の生きる姿勢が影響すると知っていないといけない。
やる気のない、しかも「先生」と言われる人なのに、自分たちに「興味がない」と言い放つような大人と、時間を共有していることには恐怖すら感じます。
人手不足が深刻なのはわかるけれど、スキルはなくてもいいから、せめて情熱だけはある人に先生になっていただきたい。
生徒・・・というか親の質も・・・
生徒側もなかなか大変です。
ギガスクール構想で、子どもたちが1人1台タブレットやPCを持っているのが、今の小学校です。
すると、授業中にゲームをしている子が、どこのクラスにも数名いて、先生は管理できないのが現状。
流行りの「探究活動」という名のもとに、グループワークをしても、単にゲームをしているだけの子がいて、真面目に取り組んでいる子がやる気をなくしているケースがままあります。
情報通の人に聞いていると、それは親の問題だと感じます。
親がよくない。だから、子どもも悪くなる。
もともと悪い子はいないから、基本的にはほとんど親の責任です。
逆を言えば、自分の子は親がしっかりしていれば、そういう子から悪影響も受けないですみます。
これが一人二人であるなら、近づかなければいいだけの話です。しかし、そうではないらしく・・・
地雷原が無数にある。学校側は対処できないような地雷が・・・
そんな世界に子どもを預けていると、いくら親がしっかりしていても、悪影響を受けない方が難しくなります。
聞いていて恐ろしくなりました。
でも、何か事件になるまで、学校の状況は親側にはほとんど見えません。
いや、事件になっても学校外に出ることはほとんどない。
「隠蔽工作」っていうほど大げさじゃないかもしれないけれど、そんな言葉さえ脳裏によぎるような状態。
お受験研究
小学校受験で、小中高一貫校に入れば、すべて解消されるわけではないのはわかっています。
中学校と違って、小学校は選択肢も多くないですし。
もちろん、情熱もあり優秀で、接するだけで子どものプラスになる先生がいることも知っています。
とはいえ、そんな学校ガチャ、先生ガチャ、しかも確率低めな社会に安心して送りだせるのか?
選択肢として小学校受験を模索はしておこうと思いました。
かなり消極的な、「公立小回避」という理由で。
幼児教室に入れるつもりはないので、やるなら「塾なし小学校受験」をやんわり目指します。