レアルマドリード 耐えと言われたシーズンからの栄冠。そして更なる栄光へ。

2021-22シーズンが終了した。文字として振り返りたいと思ったから、1度か2度書いただけのnoteを開いている。長々と振り返りたくはないので3点に絞って話したいと思う。
それでは振り返っていこう

ビックディールならずの耐えのシーズン

その前にシーズン前の状況だけ整理しておく。
2021年8月、エンバぺが1番近づいた。それでも来なかった。補強はアラバとカマヴィンガの2人のみ。偉大なカピタンが抜け、その相方も抜けた。入れ替わりはこんな感じ。スタッフ陣も変わった。ジダンから再びアンチェロッティになり、ピントゥスも帰ってきた。
いくらアンチェロッティになろうがチームに大きな変化はないだろう。来シーズンはエンバぺが来るわけでそこでの大型補強があると思っていた。だからこそリーグタイトルはとりつつもヨーロッパのタイトルは取れればというところが現実だった。
もちろん3冠したいと思ってはいたが、、、

ターニングポイント

シーズンの流れで振り返ろうとも思ったが、長くなるのも好きではないのでシーズンのターニングポイントとなった試合を選ぶとする。
1試合目はCL第3節アウェーでのシャフタール戦。その前の試合までシェリフ、エスパニョールと連敗中。その悪い流れのまま代表ウィークに入り、9節のアスレティック戦も延期だったため2週間と数日の期間が空いた。その中で臨んだシャフタール戦。マドリ―は引いた。この状況でシャフタール相手にアウェーで引くのかと思った。しかし、これがはまった。縦パスをひっかけそこからのカウンターで5-0と大勝した。マドリ―はここから引き分けはあったものの15戦負けなし、10連勝もしてCLは首位でラウンド16へ。そしてリーガでは首位で前半戦を終え、2022年を迎えた。
2試合目はリーガ第29節のホームでのバルセロナとのクラシコ。こちらもそこまでの試合から。CLラウンド16のアウェー1stレグでのパリ戦での絶望的な完敗から戦い方を変え、前線からのプレッシングを再び取り入れた。これがしっかりはまったのが2ndレグの直前の試合のリーガ第27節のラ・レアルとのゲーム。前からはめつつ、カマヴィンガとモドリッチのゴラッソなどで4-1と快勝した。チームとしてはいい状態で2ndレグに臨んだ。それでもパリの強さはすさまじくハイプレスが機能したとギリギリいえるのが前半の15分間だけ。それ以降はほぼ機能しなかった。前半のうちに2試合合計0-2とされながらも60分からのベンゼマのハットトリックで3-2と大逆転し、何とかラウンド8に駒を進めた。その週末にマジョルカに難なく勝利し、1週間の休養を得て、クラシコに臨んだ。バルセロナ目線からするとミッドウィークにELのプレーオフがあり、日程的には不利だったが、シャビが就任してからの連勝あいまって自信をもって臨んできた。マドリ―はこの試合ベンゼマが欠場。0トップぽくモドリッチを置いたが機能しなかった。そして試合としてもハイプレスを行ったがバルサにライン間をどんどん通されて0-4で散った。この試合がここからの戦い方を整理させた。間違いなく、ハイプレスで何とかなるとパリにあのような勝ち方をしたことで勘違いしていた。まったくはまらなかったものが奇跡的な逆転勝利で薄れていたのである。このことをチームが再認識し、引き込んでからのカウンターをもう一度自分たちのものと認識できた。そうしたことがこの後の2冠につながっていく。

死線を見たからこそ。

CL決勝トーナメントはすべて説明が難しい勝ち方でファイナルへ駒を進めた。ラウンド16のパリ戦では2ndレグ60分までで0-2の状況からベンゼマのハットトリックで逆転。ラウンド8は前回王者のチェルシー戦。アウェーの1stレグで3-1の快勝をおさめるも、ホームの2ndレグで一時2点差をひっくり返されるも再び逆転し5-4での勝利。極めつけはセミファイナルのシティ戦。エティハドでの1stレグは3-4の打ち合い。ベルナベウでの2ndレグは74分に先制を許し、3-5とされここで終わりかと思われたが90分に1点を返すと91分に同点にした。延長5分にベンゼマが自ら得たPKを決めて逆転してファイナルへのチケットを得た。そのファイナルではしっかりと引いてブロックをつくり、1本のカウンターで試合を決め切った。詳しいレビューは他の方のものを見てほしい。
7試合があった中で一番の絶望を感じたのはパリ戦の1stレグだった。何もできず最低限の引き分けで大丈夫というなかで94分にエンバぺに撃ち抜かれた。当時は絶望したが今思えばあの負けがなければ今シーズンのビックイヤーはないと思っている。また、そこからの2ndレグの逆転も大きなものになった。逆転してくれと信じていたがあんな形で逆転をするとは思わなかった。それを知っていたからこそシティに2点差にされたときに諦めるのではなく勝負はここからだと思えた。そう思って現地のマドリディスタも立ち上がったのであろう。
3度死線を見たと思っている。いや、見た。間違いなく死にかけた。しかし、死なずに耐え続け最後に生き返った。死線を乗り越えたチームは強い。あるyoutubeのコメント欄で見た言葉だ。この言葉に納得した。

まだ足りないものへ向かって。

今シーズンは結果的に主要タイトルは2冠に終わった。CLでは2番目のミランの2倍となる14度目のビックイヤーを掲げ、リーガでも35回目の優勝。2位のバルセロナとの差は26回と広げた。それでも満足できない。まだ獲得したことがないものがあるから。それは何か。3冠である。これをバルセロナは達成したことがある。だからこそとりたいなと思う。ただ来シーズンは6冠にチャレンジする権利がある。もちろんバルセロナはこれをしたことがある。どれだけタイトルをとってもタイトルに飢えている。CLも5連覇したいと思っている。もちろん難しいことなどわかっている。すべてを勝ち取るために自分の計算では来シーズンは63試合戦わないといけない。(計算が正しいかは不明)また、W杯もあるのでさらに難しく、選手の調子の良し悪しや怪我の有無も大きく関係するだろう。それでも達成したい。タイトルを取ったときの素晴らしい快感が忘れられないから。

終わりに

欧州王者になって1週間がもうすぐ過ぎようとしている。別に自分がなったわけではないのに、なったように嬉しかった。そして何より幸せだった。「強かったよ、おめでとう。」と言われるのが。そして「なんでまたレアルなんだよ。」と言われることさえも。
マドリ―を好きになって応援できて良かったと思う。一生愛せるクラブがマドリ―で良かった。そう思って来シーズンも新たな栄光に向かってともに歩みたい。

最後まで読んでいただきありがとうございました!


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