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日本発のグローバルプロダクトを作る

ECPowerは2023年11月リリースから3ヶ月で、導入社数140社、合計10ヵ国で使われるサービスになりました。

世界中で使われるサービスを作りたい

これがECPowerというチームの原動力になっています。それは、私自身の強い原体験によるものです。


🇲🇾 マレーシアでのインターネットとの出会い

大学生の頃、僕は英語好きが高じて「グローバルなことがしたい」という思いで、国際系の学生団体に所属していました。

そして、今から遡ること10年前、僕は学生団体の活動の一環で、マレーシアで海外インターンをする機会がありました。北マレーシア大学(UUM)という大学で、日本語教師をするというインターン内容で、生徒集め・授業作成・運営の全てを任されるというものでした。

とはいえ、異国の地の首都からも遠く離れた巨大な大学。人脈もなければ、スキルもなく、何をすればいいかも分からず、当然生徒も集まらず、マレーシアに到着して2週間はずっと悶々としていました。

ある日、現地の大学の友達に「どうしたらいいと思う?」と相談したところ、面白いアイデアをくれました。

「Facebookを使ったらどう?みんな使ってるよ!」

早速Facbookでグループを作って、自己紹介して、日本語のクラスの日程を載せて、興味がありそうな友達をグループに入れてもらうよう、お願いして回りました。今までのことが嘘のように、すぐに100人以上も生徒が集まってくれました。

授業を実施して、使ったスライドや録画動画をグループに投稿して、質問に対応したり、日本語の勉強になるコンテンツを配信したりして、最終的には300人の生徒と10回以上の授業を行うことができました。

僕は「グローバル」という言葉が初めて理解できたような気がしました。自分がどこにいても、相手がどこにいても、繋がり、価値を交換できる。そんな、物理的・精神的な境目のないボーダレスな世界。それがインターネットというテクノロジーのおかげでできている。

日本に帰っても僕はオンラインで授業を配信したり、生徒の質問に答えたりして、日本語クラスを続けることができたのです。1人の大学生がここまでの事ができたのは明らかにFacebookの力です。この数ヶ月間の出来事から、僕はインターネットサービスの虜になりました。そして、「インターネットの力で世界中で使われるソフトウェアサービスを作りたい」と強く思うようになりました。

しかし、僕にはやり方も専門性もありません。やり方は分かりませんが、何とか知恵を絞って、こんな目標を立てました。

10年前に書いたメモです。今でも大切に持っています。

まずは、エンジニアになって、ソフトウェアサービスを作れる力を付けよう。次に起業してビジネスを作り上げる力を付けよう。その上で、世界で使われるサービスを作ろう。そう考えました。

🧑‍💻 エンジニアになってサービスを作る力を付けたい

日本に帰国してからは、東京大学工学部システム創成学科に進学しました。当時は出来て15年くらいの学科でしたが、「システムを通して、世界にイノベーションを起こす」という考え方に感動しました。

同時に、スマートキャンプ・FiNC・グノシー・サイバーエージェントと様々な企業でインターンをさせてもらい、フロントエンド・バックエンド・インフラ・データサイエンスなど領域も様々に経験させてもらいました。

その中で僕が一番ハマったのが「データ分析」です。大量のデータを人が意思決定をしやすいように加工して、仮説検証を通して、ビジネスをアップデートしていくという部分に魅了されました。

新卒ではサイバーエージェントに入社し、ABEMAのエンジニアとして、広告配信システムの開発、配信アルゴリズムの開発などに携わりました。

特に思い出深いのが、ABEMA広告の「パーソナライズ配信」の開発と「プログラムマッチ」の開発に携われたことです。ソフトウェア開発とデータサイエンスという僕の大好きな領域での開発をさせてもらえたことは感謝しかありません。

プロジェクト1:ABEMA Ads パーソナライズド配信
プロジェクト2:ABEMA Ads プログラムマッチ

エンジニアとして本当に色々な経験をさせてもらい、サービスを作り出す自信と、やりたい意欲が湧いてきました。僕はサイバーエージェントを退職することに決め、起業をします。

🐥 起業と7回の事業転換

2020年7月に起業した時、ちょうどコロナが猛威を奮っていた頃でした。僕自身はボディビル (筋トレ)にすごくハマっていて「ウェルネス」をアイデア作りの軸に据えていました。また、スタートアップ界隈ではD2Cが全盛期でした。

僕が一番最初に取り組んだサービスは「ビジネスマンのための完全栄養弁当のD2C」でした。

電通のコピーライターや、大手食品会社の管理栄養士、大手D2Cブランドのマーケター、デザイナーが集まってくれました。工場と連携してサービス作りに励みましたが、なかなか上手くいかず、販売にたどり着けないまま、サービスをクローズしてしまいました。

完全に僕の力不足で、集まってくれたメンバーには本当に申し訳ない思いでしたが、諦めきれず、ドレッシングのD2C、サラダデリバリー、睡眠系ガジェットなど、色々なアイデアを考え、検証してを繰り返しましたが、ついに全てが上手くいかないまま、起業資金が底をつきそうになります。

一回、お金を稼ぎながら、新しいサービスを考えようと思い始めた開発受託。開始して1ヶ月も経たないうちに「D2CをやってたならShopifyでECサイトを作って欲しい」と依頼を受け、とても喜んでもらえたことがキッカケで、Shopify特化のECサイト構築事業を始めました。僕としても、このECという領域はすごく盛り上がっていて、自身がD2Cをやろうとしたことからも愛着もあったので、この領域で価値を作り出せないかと考え始めました。

ECサイトを「つくる」という事業をやる中で「売上を作り出す支援をして欲しい」という声を多くの事業者の方々からいただきました。自分が身を置いていた開発よりも、集客を始めとする「マーケティング」の方に大きな課題がある事を知りました。

とはいえ、僕にマーケティングのスキルや経験はありません。広告やSNSなどやったことがありませんでした。

しかし、僕は「誰もがビジネスで売上を上げられるには」というド直球・本質の難易度の高い、この問いに対して、答えを出したかったのです。

ECのマーケターの方々にたくさんヒアリングをさせてもらいました。その中で全員がExcelを駆使して色々な分析をすることにかなりのエネルギーを要していることに気付きました。僕はエンジニア時代、データ分析を生業にしていたこともあり、API経由でデータを取得して、リアルタイムでデータを可視化するダッシュボードを開発して、ヒアリングに協力してくださったマーケターの方々に見せたところ、皆さんが喜んで導入してくださったのです。

そうして出会ったのが、今でもサービスの軸として据えている「顧客セグメント」というものです。

ECPowerは2022年11月にβ版としてサービスを開始します。12社のお客様に導入いただき、お客さんと週次定例を設定して、話を聞いてプロダクトを改善するという作業を繰り返す中で、サービスを磨いてきました。

β版をリリースしてちょうど1年後の2023年11月「顧客セグメントツールECPower」としてサービスをShopifyアプリストアに正式公開しました。

🌏 世界中で使われるサービスを作る

リリースから3ヶ月、ECPowerは140社以上に導入され、世界10ヵ国で使われるサービスになりました。

もちろん「世界中で使われるサービスを作る」という目標から見たらまだ1%も達成できていません。ですが、Shopify事業者・パートナーの皆さんから「素晴らしいツール」だと言っていただけて、たくさん使っていただけるのはとても嬉しいことです。

Shopifyだけではありません。国内外の他のECカートを使うEC事業者の方々から、Shopify以外のカートにも連携して欲しいというお言葉をいただいています。

また、ECだけではありません。SaaSやアプリなどのITプロダクト、オフラインリテール、エンタメビジネスなど、顧客のリピートを大切にするビジネス(LTVビジネスと呼んでいます)からも展開を待望されています。

ShopifyからEC全体へ、そしてLTVビジネスへ。

顧客を知ればビジネスは楽しい。
これは、Shopifyに閉じる話ではないと確信しています。

2年前夢見た「誰もがビジネスで売上を上げられるには」の答えを「顧客セグメント」という手段を軸に、本気で作りにいきたいと思っています。

🌻 プロダクトはグローバルに、マーケティングはローカルに

我々はプロダクト作りが大好きです。価値をシンプルに強烈に尖らせたプロダクトを作り上げるのが好きです。

PMFという言葉があります。ProductとMarketingのFitです。「プロダクトは世界標準で汎用的に、マーケティングはローカルに」とチームでは話していますが、国ごと、業種・企業サイズごとなど(挙げ始めたらキリがありませんが)価値を尖らせたプロダクトを一つ一つのマーケットに順番に刺していくことを意識しています。

マーケットごとにプロダクトを作り変えることはしません。しかし、訴求やユースケースはマーケットごとに異なります。

大切にしているのが「パートナー」の存在です。今は日本のShopify構築事業者・アプリ事業者・マーケティング支援事業者とパートナーシップを組んで、ECPowerはプロダクトの開発と提供、パートナーは顧客の拡大と価値提供の支援という形で、Shopifyエコシステム、EC業界全体を共に盛り上げていくことを目指しています。

🎍 2024年とその先

今年ECPowerが目標にしてることは、日本市場におけるPMFの達成、そして、US市場・Asia Pacific市場への更なる展開です。

まだまだマーケットの解像度は荒いですが、価値を尖らせたプロダクトで、パートナー企業と連携しながら、グローバルで使われるプロダクトとしてさらに成長させるべく、進んでいきます。

👒 ワンピースがしたい

ECPowerが大切にする考え方に「Enjoy ONE PIECE」というものがあります。そうです、僕はワンピースが(ルフィが)大好きなのです。

仲間と、壮大な夢を、一緒に見つけたい。
その道中をみんなで泣いて笑って楽しみたい。

僕は10年前、エンジニアになって、ソフトウェアプロダクトを作れる力をつけ、起業して、ビジネスを作れる力をつけたら、世界中で使われるプロダクトは作れるものだと思っていました。

しかし、起業をしてからすぐにこの考え方は間違っていると気づきました。

自分一人では大きなことは成し遂げられない。仲間を作って、仲間と一丸になって力を合わせないことには、何も出来ないと痛感しました。

僕は「仲間」という存在が大好きです。1人では出来ないことも、1人では憧れで終わってしまうことも、「仲間」と力を合わせれば現実にできる、そう思います。

一緒に、日本発のグローバルプロダクトを作りたい。
そう思ってくださる方、是非ご連絡ください!
一緒に、世界中で使われるサービスを作る旅に出ましょう。


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