魅力の本質☆ケイト・モスに見る引力の法則
「似合う」って何?
仕事柄、知人からファッションに関する相談をよく受けますが、やはり多いのは、「自分に何が似合うのかがよくわからない」というものです。
実際、どんなファッションが似合うかは、人によって千差万別で、
こんな人には、こんな色でこんなシルエットで、
こんな衿の形で、こんな丈のものがベストだ、
というような条件だけを並べて単純に文字化することは不可能です。
そこにはそういった細かい具体的な条件以上に、全体の空気感、言い換えればイメージとかオーラと言えるものが存在していて、それが「似合う」の決定的要素になっているからです。
「ケイト・モス」という奇跡
ケイト・モスというスーパーモデルがいます。
90年代に大活躍し、40代後半となった今でもファッションアイコンとしてその人気は衰えていません。
スーパーモデルとしての絶頂期の彼女は、名だたるブランドのコレクションにはほとんどメインモデルの一人として登場していました。
しかし、彼女には他のスーパーモデルたちとは決定的に違う点が一つありました。
それは、170㎝弱、という彼女の身長。
一般的には、コレクションのランウェイを歩くモデルさんの身長は176~180㎝くらいです。
身長が175cm以下のモデルさんは、「ランウェイは無理だから写真の道に行った方がいいね」と事務所で判断されるのが普通です。
そんな中で、ケイト・モスは身長という、ランウェイモデルとして決定的とも言えるハンデをものともせずに、トップデザイナーたちを魅了し、頂点に上り詰めたすごいモデルなのです。
しかも、さらに言えば顔立ちも絶世の美女という作りでもなく、脚もややO脚気味。
コレクションのサンプルは、そもそも178㎝位のモデル用に作られますが、
ケイト・モスが着る物だけは特別にバランスを直して作る、という労も惜しまず、彼女にランウェイを歩いてほしいと、トップデザイナーたちは彼女を熱望したのです。
私は来日したケイト・モスと何度かお仕事をしましたが、どうも170㎝にも見えない、たぶん以下だと思います。
(これは、この際よけいな推測ですが、)
魅力は引力!この地球は引力で成り立っている⁉
じゃあ、何が良かったのか?
彼女のイメージは、どこにでもいそうなナチュラルな雰囲気でありながら、一切の媚びがない強烈なアイデンティティーの強さが、存在感のオーラを圧倒的にしている、という感じ。
透明感と言うとはかなげな印象になってしまいますが、透明過ぎてその光が強烈、なのです。
それは、当然、表面だけを飾って作れるイメージでは決してなく、彼女の内面から湧き出して周りの人に届いているもの。
この湧き出し方が半端ないから、多くの人に届き、誰もが魅了され、身長や離れた目やO脚なんて些末なことはどうでもよいような気にさせられてしまうのでしょう。
内面から湧き出すものを、ほとんどの人は自分でせき止めていると思います。せき止め方の具合は人によって違いますが、いろんな理由で、人は無意識に魅力の蛇口を全開にはしていません。
ケイト・モスの場合は、どうしてそうなったかは知りませんが、その自分の内面から湧き出るものを止める弁を持ち合わせていなかったのか、元々の水圧がよほど高かったのでしょう。
だから内面に持つものが魅力として全開で周りに伝わっていたのですね。
『装い』のチカラを引力に!
あなたの周りにいる人たちを想像してみてください。内面から湧き出すその人本来の魅力を止めることなく、惜しげもなく放出している人は、外側の美醜にあんまり関係なく、輝いて、魅力的ですね。
内面にある美しさのキーワードは人によって全く違う。
持っているものは皆、違う。
だけど、放出すれば輝くという法則はスーパーモデルや女優でなくとも皆、同じ。
自分が内面に持っているものを知り、それを放出する方法を知れば、誰もが魅力を放つことができるってことだなと思います。
魅力とは、ご縁を結ぶ引力。
この地球は引力で成り立っている世界ですから、引力を制するものは人生を制する?のかもしれません。
実際に、ケイト・モスはその引力で、数多くのトップデザイナーやフォトグラファーとのご縁を結び、スーパーモデルとしての不動の地位を得ました。
「ファイブエレメンツ・ファッションシステム®」誕生と、私自身の葛藤と。
私は長年、ファッションスタイリストとして、服と人との調和を生み出すことに多くの時間を費やしてきました。
その経験の中で、誰にもある内面の美しく湧き出るものを外側に魅力として表現するのに、装いのチカラをツールとして使うことができると確信するに至りました。
そして、その経験から自然と磨かれた感覚的なものを、再現性のある「似合わせ」の理論に落とし込んで、オリジナルメソッドを作りました。
それが「ファイブエレメンツ・ファッションシステム®」です。
これが出来た背景には、私自身の、自分とファッションとの葛藤がありました。
実は、私は身長が153㎝。
毎年、最新の素敵なファッションにいち早く触れるし、そしてその素晴らしさが本当に良くわかるのだけれど、私にはそれをかっこよく着こなす身体がない。
いつも完璧なバランスでモデルさんに服を着せている、それがスタンダードな感覚となっている私にとって、自分というモデルは何を着せるにも値しないような、そんな感覚がどこかに染みついていきました。
着たいファッションが着こなせない私。
裏方なんだから自分は別におしゃれでなくてもいい。仕事の作品で美しい装いを作る欲求は満たされているのだからそれでよしと、若い頃の私は、まさしく自分の魅力の蛇口をほぼ締めていたと言えます。
そんな私も仕事のキャリアを重ね、だんだんと大きなお仕事もいただくようになるうちに、そんな自分では自信を持って仕事に向き合えないと気づくに至り、それから、自分自身の装いや外見にも向き合うようになったという、そんな経緯があります。
誰しもが心の奥にある、自分自身の、その輝く部分をまずは見つけること、
それをよーく見つめて、認めて、愛でて、大切に扱うという意識を持つことが魅力放出のための欠かせないマインドセットだと気づいたのは、このプログラムを作っている最中でした。
このプログラムでは、その視点で自分自身を見つめていきます。
『装い』を磨くことは目的ではありません。自分自身を愛でて大切に扱い、人生を謳歌することの一つのツールとして、『装い』のチカラを使うに過ぎません。そして結果的に『装い』も磨かれ、あなたの引力が大きくなります。
そのチカラを確実に身につけていただくために必要な知識と情報を、他に類を見ないレベルでしっかりとお伝えしているのがこのプログラムです。
扱っていることは『装い』であり、これはファッションのプログラムですが、その先にある目的は、女性としてこの世に授かったあなたの魂を輝かせること。
そして、そのあなたの魂の輝きは、あなた自身だけではなく、ご家族や周りの人も照らしていくことでしょう。
魂レベルで『わたし』が輝く、動画教材付きオンラインコンサルプログラム、「ファイブエレメンツ・ファッションシステム® オンラインプログラム」2022年7月開始期のお申込み締め切りは7/18(月)です。
詳しい内容はこちらをご覧ください。
https://estylec.com/contents/fefs2022-07/
プログラムの内容について解説している無料facebookライブ動画、
「装いで人生はなぜ変わる?」もぜひご覧ください。
https://youtu.be/6kFwC8PCZF4
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