こんな時代に掲げる「さぁ、オフィスの外へ出よう」の意味
先日、とある人のSNSに「フルリモート巣ごもり生活がもう半年(!)になるのに驚きつつ」と記載があって、わたしも驚いた。
「今年は花見出来ないねぇ」と言っていたのが昔のことのようで、夏フェスもなくなり、今年は日向坂のコンサートに行くつもりだったのに延期になった。
1年のうち360日くらい外食をしていた私の生活は一変し、当初は(ほぼ)初めての自炊生活を楽しんでいたのもつかの間、すぐに飽きていまはOisixにレシピを頼る生活になった。
梨泰院クラスも見たし、Switchを買ってスプラトゥーンも始めた。
多肉植物だって育て始めたんだよ、もう暇の極みだよね笑
当初は楽しんでたオンライン飲みはもうめっきりやらなくなって、ひとり暮らしで仕事中のオンライン会議以外誰とも話さなくても案外平気で、「ひとり暮らし超最高〜!」って思う日と、「このまま一生誰とも話さないんじゃないか」って暗くなる日がたまにあるくらいで、割と快適なのは普段から根暗だからである。
そんな呑気なことを言ってると「もっと世の中には大変な状況の人もいて」と言われそうだけど、十分理解はしているつもりだ。
その上で、今回の話は「在宅でいままでと同じく仕事を出来ている人」の世界の話としてご了承ください。
前置きとしての近況報告が長くなってしまったけれど、8月から弊社のメンバーに元々あったバリューのうちの1つ「さぁ、オフィスの外に出よう」を最重要バリューとして掲げた。
こんな時期だからこそ掲げた意味を、社内メンバー向けの意味も込めて書いてみる。
まぁまぁ変なバリューしか掲げてない弊社のバリューはこちら
案外リモート勤務って楽だし、一生このままで良いよね
あえて極端に言うと、リモート勤務は最高である。起きてすぐ仕事に取りかかれるし、移動時間がないので合理的だし、混んだ電車に乗ったり雨や暑い中歩いたりしなくて良いので無駄な体力の消耗もない。
あえて在宅ではなくリモート勤務と書いたのは、在宅じゃなくても良いからである。私は何かと都内に用事があるのでまだ実行してないけれど、実家や地方、叶えば海外での勤務も可能になる。
(with Kidsの在宅は想像し得ないし、狭い部屋での在宅も大変だと聞くし、上記は環境が整えば、の話として読み飛ばしてほしい)
リモート勤務がもたらす快適さの罠
リモートワークが物理的にとっても快適であるのは上述した通りだけど、感覚的な快適さもある。それは「誰にも会わなくて良い」「誰にも突然話しかけられない」という快適さである。
オンラインの商談もお互いの背景に映ってるものへ言及すればラポールが成立するし、微妙な空気感を感じる必要もない。
イベントはオンラインでラジオ的感覚で参加でき、苦手な懇親会に移行する前にささっと退出ボタンを押してしまえばいいのだ。
何か嫌なことがあっても自分の部屋の”仕事以外のなにか”に目を向けると解放される。
根暗な私にとってはだいぶ快適なリモートワークなのだけど、それのなにが罠か。
それは、単純にオフィス勤務をリモート勤務に移行しただけの、まったくニューノーマルではないリモート勤務がもたらす「偶発的な出会い」の減少なのだと思う。
「偶発的な出会い」の減少はなにに影響するか
「偶発的な出会い」、それをセレンディピティと呼ぶと、途端にスピリチュアルっぽくなるのはなぜなのか、というのはまたの機会にするとして。笑
オフィス勤務やアポイント外出が普通だった時代の「偶発的な出会い」は、意識してなかっただけで、たくさんあったはずである。
たまたまオフィス内で一緒になった社員と盛り上がった会話からのヒントや、初めて会ったお客さんと盛り上がりそのまま食事に行く仲になることもある。街を歩いていたら、そのあたりに転職してきた旧友と偶然出会うこともあった。(飲み屋でよく会うお客さんと恋に発展した...ということは経験したことはない。笑)
私たちはいつだって「偶発的な出会い」から繋がりを作ってきて、仕事に活かしてきたこともあったはずだ。
それがいままったくないのである。
それは何を意味するかというと、今まであったつながりの中でこれから生きていかなければならない、ということである。それは楽なようで、長期的に見るとまったく楽ではない世界だと思う。
リモート勤務のニューノーマルで「偶発的な出会い」を
じゃぁリモート勤務は悪かというとそうではなくて、オフィス内のナナメの社員交流が減ったのであればそれを生み出す仕掛けを作れば良いし、リモートワークでもエンゲージメントが減るというのはただの経営者の怠慢である。
リモートにおける社内コミュニケーションについては石倉さんのnoteに任せるとして、では社外はどうするべきか。
ここは意識して自らが偶発的な出会いを創り出しに行く努力をするべきところである。
◎仕事の相談を自分の友人のその分野に詳しそうな10人に突然メッセしてみる
◎同じテーマに関心を持ってそうな会ったことない人をリストアップして共通の友人に紹介をしてもらうようお願いする
◎ラジオ感覚で聞いていたオンラインイベントを主催している人に思い切ってイベントの感想をDMしてみる
◎自分の趣味や関心が近いオンラインコミュニティに所属してみる
◎偶発的な出会いを生み出してくれそうなサービスに登録する
こんな感じでしょうか。今までのオフィス勤務をリモート勤務に移行しただけではない、ニューノーマルなコミュニケーションで意識的に生み出す「偶発的な出会い」。きっとこのくらい行動しないと生まれない気がします。
偶発的な出会いを生み出してくれそうなサービスといえば、最近私はバーチャルランチクラブに登録してみました。
あと自社サービスですが、Spreadyもこの期間中、様々な出会いを生み出しているのでぜひご登録を。
この時代の「さぁ、オフィスの外に出よう」
さて、冒頭にも書きましたが、今月から弊社メンバーに最重要バリューとして「さぁ、オフィスの外に出よう」を伝えました。元々このバリューはスタートアップだからといって朝から晩まで自社の人とばかり過ごすのではなく、多様な価値観や考え方を社外で感じてくるべきだ!という意味を込めて入れたのですが、ようやくこのバリューの本領発揮のタイミングがやってきました。
各々の得意な方法でどうオフィスの外に出て偶発的な出会いを獲得してくるのか、また新しい発見があったら共有することにします。
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梅雨も明けて、せっかくの夏空。Stay Homeと自分の心の健康のバランスは大事なので、皆さんマイペースに楽しんでゆきましょ。わたしはこれからビール飲みます🍺
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