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2. ”塾に通って伸びる子・伸び悩む子”の実例紹介
こんにちは!
家庭学習アドバイザー 松本ひろみです。
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前回は、「塾に行けば成績が上がる・・・訳ではない !?」というテーマでお話させていただきました。
今回の記事では、
塾に通って伸びる子と伸び悩む子は具体的にどんな状況なのか?
実例を交えながらご紹介したいと思います。
■ 塾に通うだけでは伸びないのは”素質”のせいだけではない
塾に通って伸びる生徒さんと伸び悩む生徒さん。
この違いは決して、「地頭の良さ」や「素質」だけではありません。
自分が現役だった時こそ気がつきませんでしたが、塾講師として生徒さんと関わる中で、生徒さんのとある行動性質が、成績の伸び方に大きく関わっていることがわかりました。
では、塾に行って伸びる子と伸び悩む子って、具体的にどんな状況なのでしょうか?
それぞれについて具体的にどのような状況が多いのか、実際にわたしが過去に指導させていただいた生徒さんについて、実例をご紹介させていただきます。
(わかりやすく具体的な人物としてご紹介していますが、過去に何人も見させていただいた生徒さんの状況で多かったものを抽出・ミックスしてご紹介していますのでご容赦ください。)
■ 塾に行って伸びた!生徒さん 実例
-パターン① 高校1年生 Mさん
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これまで自分で勉強していたが、定期テストで急に成績が落ちてしまったため、入塾。
自分が何を理解できていないのかがわからず、どうしたらいいかわからなくなっていた。
指導を通じて、「自分のわかっていないところがなんだったのか」を整理し、その内容を正しく理解できたので、その後の単元の内容もすらすら理解できるように。
成績は急上昇し、1年後には席次100人抜き。最終的に現役で京都大学に合格した。
-パターン② 小学6年生 Yくん
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中学受験の合格を目指して猛勉強中の冬休みに対策授業を受講。
確認すると、教科の内容は理解できているのに、それが模擬テストの点数に結びついていない。
テスト中のことを細かくヒアリングすると、
・計算を用紙の隅の適当な場所に書いてしまい後で見直してもわからない状態
・数字をささっと書いてしまって自分で見間違えて計算ミスにつながっている
・テスト問題に対しての時間配分ができておらず、気づいたらテストが終わっている
などの問題があることがわかった。
テストテクニックや時間配分の戦略をたて、練習を繰り返すうちに、2週間の対策で点数が30点台→60点台に。
見事、目指していたコースの一つ賢いコースに合格した。
■ 塾に行って伸び悩んだ生徒さん 実例
-パターン③ 中学2年生 Kくん
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学校の勉強で遅れないようにフォローしたい、という目的で入塾。
内容はすぐに理解できるものの、よくわからないミスが目立つ・学んだ内容をすぐに忘れてしまう・なかなか覚えられない、という壁に当たる。
毎日の部活動が忙しく、学校の宿題すらなんとか終わらせている状態だった。
塾の宿題も直前に行い、丸つけをさっとするだけなので、なぜ間違えたのか、自分でも理解できていなかった。
-パターン④ 高校2年生 Hさん
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学校の成績を伸ばしたい、という目的で入塾。
内容を聞いたらなんとなく理解できるけれど自分で解こうとするとよくわからなくなる、という壁に当たる。
説明すると一応理解はできるし、その直後はなんとなく解けるのだが、時間が経つと忘れてしまう。
テストでも、問題を見たことはあるが内容が詳しく思い出せず、得点につながらない。
■ まとめ
いかがだったでしょうか。
「塾に行って伸びる・伸びない」と言っても、いろいろなパターンがあることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
特にこの パターン④については、高校時代のひろみん先生の状況と極めて近いです。
なんですが、塾で指導するようになって感じたのは、このパターン③, ④の生徒さんの割合って驚くほど多いのです。
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塾に行って伸びる生徒さんと、伸び悩む生徒さん。
この差って、一体なんなのでしょうか。
次回の記事では、「物事を習得するまでのステップ」を紐解きながら、詳しくお話ししたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
心をこめて。