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1. 塾に通えば成績が上がる・・・訳ではない !?

こんにちは!
家庭学習アドバイザー 松本ひろみです。

今回より、
塾現場のリアル【学びのプロセスから紐解く”塾活用”のススメ】
というテーマで、連載させていただきます。

この連載では

・塾に通って伸びる子・伸び悩む子の実例から紐解く「差」
・テストで点が取れる「学びのサイクル+1」
・万能ではない!! 塾が得意なこと、不得意なこと

などのトピックを通じて、
あなたのお子さんが成績を伸ばすためにどのように塾を”活用”すればよいのかについて、実践していただける内容になっています。

第1回は、

塾に行けば成績が上がる・・・訳ではない !?

というテーマで、お話をさせていただきます。


■ 自己紹介

まずは、わたしの自己紹介を簡単にさせていただきたいと思います。

オンライン個別指導塾講師、家庭学習アドバイザーの松本ひろみと申します。
皆さんには「ひろみん先生」という愛称で呼ばれておりますので、ぜひそうお呼びいただけると嬉しいです^^

塾講師としては7年のキャリアがあります。
小学1年生から高校3年生の生徒様に対して、主に理数科目を指導してまいりました。

2021年より、「各ご家庭を最高の教育機関に」というビジョンの元、保護者さまを対象に、「子どもが自分でぐんぐん成長できるようになるおうち環境の作り方」を、いろいろな角度からお伝えするセミナー活動も行っております。

わたし自身、2019年生まれの娘と、2022年生まれの息子の育児に奮闘する、2児の母でもあります。


■ なぜ私が塾講師をしているのか?

- 勉強で苦しんだ高校時代

こんなお仕事をさせていただいているので、よく驚かれるのですが、わたしは高校生の時、勉強で大きく躓いた経験があります。
中学までは成績もよく順調だったのですが、高校に入ってから急に勉強がわからなくなってしまったんです。
席次は下から数えた方が早かったですし、授業中も内容がちんぷんかんぷんでした。

特に悲しかったのは、「塾に通っても成績が全然上がらなかったこと」。
中学時代は塾に通っていなかったので、どこかで「勉強がわからなくなった時は塾に通えばなんとかなるはず」と思っていたところがありました。


ですが、現実はそう甘くはありません。
塾に行っても成績は思うように伸びず、部活が特に忙しかったので塾に通うことでオーバーワークに。
思春期の精神的な葛藤も相まって、今振り返っても”人生のどん底”と言ってもいいくらいの辛い日々を送りました。

結局最後まで成績が伸びることはなく、現役時代に受験した大学は6校全て不合格、という大挫折を経験することになりました。


- 大挫折を経て得たもの

人生で経験したことのない程の挫折を味わったわたしは、浪人するにあたり、一念発起しました。これまで「これが正しい」と信じて疑わなかった「勉強のやり方」を見直すことにしたのです。
すると、あることに気が付きました。
「私はただ闇雲に頑張っていただけで、すごく効率の悪いやり方をしていた!」
そこでようやく、勉強のやり方に目が向いたんです。

浪人生活1年かけて、「効率の良い勉強のやり方」を研究しました。
そのおかげもあって、成績は急上昇。
翌年には、念願の国立大学に合格することができました。


「勉強のやり方がまずかった」と気づいた時に、強く思ったことがあります。

「もっと早く、このことをわたしに教えてくれる大人が周りにいたら!」

そうすれば、高校時代にあんな辛い思いをしなくて良かったかもしれませんし、努力した分だけもっと成果が出たかもしれません。

だからわたしは、「頑張る人の努力が必ず報われる」世界を作るべく、子どもたちに「正しい努力」の方法をお伝えするため、この塾講師という仕事をさせていただいてきました。


■ 「塾に行けば成績が上がるはずだ」という幻想

現代の日本教育には、「塾に行けば成績が上がる!」という価値観が、少なからず根付いています。
だから保護者さま、お子さんのの成績が下がってしまった時や学校の勉強がわからなくなってきた時に、まず塾に行かせることを考えます。
もしかしたら逆に、成績がいいお友達を見て、「うちも塾に行けばもっと成績が上がるかもしれない」と考えたことがきっかけになるかもしれません。


なのですが、この”塾に行けば成績が上がる”というイメージは、実は少し危険です。


7年間、のべ2,000人以上の生徒様を見てきて分かったことがあります。
それは、「塾に来て伸びる子と伸び悩む子がいる」という現実です。
(これは講師の立場としては大変心苦しいことで、そんな生徒さんどうにか成績を伸ばそうといつも試行錯誤や働きかけを繰り返している部分でもあります。)

今振り返ってみると、高校時代のわたしは、まさに典型的な「伸び悩んだパターン」だったわけですね。
ですが一方で、同じ塾に通って同じ授業を受けていても、ぐんぐん成績を伸ばし、京都大学に現役合格した同級生もいました。


■ まとめ

いかがだったでしょうか。

「塾に通って成績が伸びるかどうか」
この違いは決して、「地頭の良さ」や「素質」だけではありません。
現役高校生の時こそ気がつきませんでしたが、塾講師として生徒さんと関わる中で、とある生徒さんの行動性質が、成績の伸び方に大きく関わっていることがわかりました。

では、塾に行って伸びる子と伸び悩む子って、具体的にどんな状況なのでしょうか?
それについて次回の記事では、実例を交えながら、詳しくお話ししたいと思います。



今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
心をこめて。

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