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Anything is possible! 〜やろうと思えば、何だってできる!
「私はやろうと思えば何だってできるもん!」
何を話していたのかは覚えていないが、ある日、母にこう言ったことがある。当時、9歳か10歳だった。
そうすると、母は半分呆れたような口調でこう言った。
「まあ、そう思ってたら良いわな」
「もちろん、そう思っとくよ!」と心の中で叫んだが、どこかでショックだったのだろう。こう言われた記憶だけが今もハッキリ残っている。
小さい頃から好奇心旺盛で、やりたいことがいっぱいあった。その中でも特に歌うことは大好きだった。言葉を発するよりも先に歌い出したくらいだ。大人になってもやりたいことがあって、イキイキしている人間になりたいと思っていた。
でも実際子供の頃は、何かを習いたい、やりたいと言っても、やらせてもらえないことが多かった。やりたいのにできない・・・そんな状況で育ったこともあり、段々と「本当にやりたいことは自分で作り出さないといけない」と思い始めていた。
海外に行ったら殺される!と思っていた私が留学を決めた理由
だから大人になって、留学を決めた時には自分一人でやり遂げた。別に昔から留学願望があったわけではない。むしろ、海外に行ったら殺される!怖い!と思っていた。
だが、ふとしたことがキッカケで洋楽にハマり、英語で歌い始めたことから「どうせ歌うのなら、ホンモノの英語のリズムで歌いたい!」と思うようになったのだ。
当時、就職難の中ラッキーにも学校推薦で大手商社に勤めることができていた。それを辞めて20代半ばで留学することが、どれだけ無謀かということは重々承知していた。男性と違い、女性は年齢で仕事が段々となくなっていく。留学して帰ってきたら、自分のやりたい仕事になんて、就けないかもしれない。それでも良いのか?と何度も何度も自問した。
何といっても留学する理由が、将来に全く役立つ可能性のない「音楽」だ。普通なら、辞めておいた方が・・・と思うことだろう。それでも、一度しかない自分の人生の中で、やりたいことをやり切らなかったら後悔する!そんな思いで、留学を決めた。
学校や留学情報は全てネットで探し、自分一人で留学手続きを済ませた。留学資金は何年も前から「いつかやりたいことのために」とダブルワークをして貯めたものを使うことにした。
留学を決めた時の母の反応・・・
自分のお金で留学するのだから、文句はないだろうと、母には「私、留学するから」とほぼ報告をする形で話した。
子供の頃、やろうと思えば何だってできると話した時に言われた母からの言葉が頭の中によぎった。反対されるのだろうか、無理だと言われるのだろうかと胸が張り裂けそうな思いだった。それでも留学先にはもう申し込みをしていたので、ずっと秘密にするわけにはいかなかった。
勇気を振り絞って、母に打ち明けると・・・
バーで歌わせてもらう機会もあるし、それで満足してくれてると思ってたんだけどね。
と寂しそうに言った。自力で行くのだから反対されたって絶対に行く〜!と反発する準備をしていただけに、正直、母からの返事は意外だった。
そうして、海外に行ったら殺されると思っていた私が、オーストラリアへ留学することが決まった。
留学してみたら、それまで日本で暮らしていたことからは考えられない程のドラマが待っていた。でも言えることは、前進し続けることさえ忘れなければ、何とかなるものだってこと。
当初3年のつもりで留学したが、20年経った今もまだオーストラリアで生活している。9歳の時に「私はやろうと思えば何だってできるもん!」と言ったが、やりたいことに向かって進んでいったら、想像していた夢以上のものが手に入るんだということを実感している。
それを英語を通して実感してほしい・・・そんな風に思いながら、今、英語コーチとして活動しています。
Please remember anything is possible.