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記録:2 不穏はゆっくりやってくる
いよいよ寒さが本格的になってきたので、灯油を買いに行ってきました。今年の灯油はいつもより少し安い印象です。
うちには円筒形のストーブがあるのですが、これが断然燃費が悪い。でも広いリビング全体が暖まるので今年もそろそろ出そうと思います。昨年は暖冬だったので出さなかったのですが、気温の差がとても厳しいですね。
猫たちには毎回好評のストーブです。
今回も記事を書き始める前にタイトルイラストを描きました。
これくらいなら30分ほどで描けるかなという感じ。手描きにはないタッチが楽しいですね。
今回も前回の続きです。
2回目の診察へ
2週間後に再び婦人科へ。
なんとなく最初の頃の不安は薄れ「脂肪でしたー」みたいな冗談を家族に言えるくらいになっていました。
この時担当していた先生はかなりご年配で、最近の電子カルテに入力する事もおぼつかず、横にいる看護師さんがお手伝い。決まってその入力中は無言で待ちます。
やっと出てきた検査結果。血液検査の一覧を見ながら気になるところの説明をしてくれました。
「まず、肝機能とコレステロール、血糖値も気になるかな…」
「誰か家族や親族に糖尿病はいる?」
「ああ、いるんだったら調べようか」
という話のあとに「内分泌内科と肝機能内科へ行ってくれる?」と見当違いの言葉が返ってきました。
「あとね、ここ。ここは本来高いとダメな数値ね。すごく高いなぁ…」
「んーーーーー内診は次回にしようか。次は1ヶ月後に来てくれる?」
「子宮がん検診は異常なしだったから安心してね」
ふんふんと話を聞きながら「んん?結局卵巣のことはどうなったの?」と思いつつ他の科へ診察へ。
他科受診
肝機能内科では腹部エコーと診察をしましたが「痩せましょう」という言葉を突きつけられ終了(笑)そりゃそうだ。
内分泌内科では「糖尿病予備軍なので食事に気をつけてください」とのこと。「痩せる薬を出そうか?強制的に余分なものを排出します。ちょっと痩せると弾みがつくよ」と笑顔で言われるので「ください」と即答(笑)
内分泌内科のみ経過観察で、あとはどちらもとくに目立った所見はなく終了しました。
一度だけ気になったのは肝臓の腹部エコーのとき。
お腹にプローブを合わせた時に「婦人科へ通われてるんですよね?」と一言。
今思えば卵巣が大きすぎてぎょっとされたのかもしれませんね。
診察終了後
「次、1ヶ月後になったよ」
夫「えっ?お腹の卵巣はどうなったの?」
「今日はまだちょっと前回から日があいてないから次回になったよ」
夫「んんん?悪くはないの?」
「いや、数値は悪かったんだけど次って」
夫「こんなに間が空いても大丈夫なもんなの?」
うーんー…なんとなく腑に落ちないまま帰宅となったのでした。
帰宅後に腫瘍マーカーについて詳しい解説は避けられてしまったので自分で調べてみました。
CA125 → 基準値の5倍 卵巣ガンなど
CA19-9 → 基準値の10倍以上 大腸ガン・膵がんなど
腫瘍マーカーは主にガンの診断に使われますが、万能ではないとのこと。
でも治療に於いて必要な検査のひとつであるようです。
ああ、今日の他科受診は他のガンの可能性を潰すための検査だったのかと思いました。でもこれ、悪い状態として1ヶ月も放置して大丈夫なんだろうか…ととても不安に。だからこそ話さなかったのかなと思えますが、この時はよくわかりませんでした。
なんとなくこの頃から身の回りの片付けを始めました。
夫と口も聞かないケンカをしてしまった事も1回あり、その時は腫瘍マーカーの結果を見せてきっと何らかの検査や最悪、手術もあると思う。こんなケンカをしている時間がもったいない…と気持ちを話しました。
自分の余裕のなさは仕事面にも現れ始め、なにも手につかない日も。
たくさんの言葉ももらいました。
「うちの家族(友達)もなったけど元気になったよ」(それはよかった)
「私も嚢腫だけどだいたいあれは良性だから大丈夫だよ」(でも私は違うかもよ?)
「手術なんて寝てれば終わるんだから平気平気」(平気だけど怖いよ)
「えー大丈夫?かわいそーでも私もねー(以下体験談とは違う長い自分語り)」(そっか)
励ましの言葉だって、ちゃんとわかっているんです。
私だって友達が同じ立場になったらうまく言葉を見つけられないし、きっと同じように言ってしまう。
でも悪気も悪意もないその言葉になんとなく傷ついている自分もいました。
それなら、いつもと同じ態度で話をしてくれる方がホッとする。
「案外人は簡単に死なないから大丈夫よ」と笑って言ってくれた、私の尊敬する人。
「気をつけて行っといで〜」と送り出してくれた友達。
日常の延長で会話をしてくれて嬉しかった
声をかけてくれる人すべてに感謝をしているのに、想像以上にナーバスになって余裕がなくなっている自分に本当にビックリしています。
続く