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すごくないカスペの話

この記事は 「すごくない」kintone Advent Calendar 2024 7日目の記事です。
その2その3もあるよ。

カスペにやっと合格しました・・・

苦節1年半、ようやく今年の9月にカスタマイズスペシャリストに合格することができました。
今回は、なにもすごくない、カスペ受験記について書きたいと思います。
合格したならすごいじゃない!と思う方もいらっしゃるかと思いますが、受けた回数が…げほんごほん。まぁ詳しくは↓をお読みください。

カスペってなんやねん!という方。
kintone公式資格であるカスタマイズスペシャリストの略称です。みんなこの略称を使ってるかは不明ですが、少なくともヘーシャではこの略称で通ってます。
カスペについて詳しくはこちら。

カスタマインやるならカスペくらい…ね。

わたくし、普段はR3でカスタマインのサポートを主にやっております。
カスタマインについて、知っている方も知らない方もいらっしゃるかと思いますので、軽~~~~くご紹介すると、要は、kintoneのカスタマイズがノーコードでできちゃうイエーイ(/・ω・)/なツールです。
(今回は本題じゃないのでさらっとね。詳しくはHP見に来てw)

カスタマイズをする連携サービスのサポートなんだから、そりゃもうカスタマイズスペシャリストの知識くらいは当然持ち合わせておきたいです。
なぜかというと、kintoneが用意しているAPIやら機能やらを使ってカスタマイズすることがほとんどなので、これを理解しておかないと、「どこまでできて、どこまでができない、ここから先はオリジナル機能」の線引きが難しいのです。
なので、私はほぼ毎日devNet(cybozu developer network)のお世話になっています。

kintoneのここから飛べますよ

勉強開始!

さて、受けることを決めたところで公式サイトにある試験ガイドを見ます。

見ました。

広すぎるカスペ試験範囲

???
広すぎん?多すぎん?え、これ全部覚えるの無理すぎん?

すでに心が折れかけますが、一応サンプル問題が出てるのでやってみます。※5問だけ用意されているよ。たよ。(←最後にお知らせ)

いくつか間違えた問題はありましたが、解説を見ると納得の内容で、これならヨユーなのでは?という謎の自信が生まれました。(これはすぐに打ち砕かれることになるのだが笑)

とりあえず、試験範囲について一通り読みます。読んでわからないところはヘルプ(cybozu developer network)を見て調べます。

ヘルプ見るだけじゃ覚えないので、やっぱコード書かないとだよなぁと思い始め、コードも書いて確かめました。
しかし!
それを動かすためのアプリを作るのがめんどくさすぎて段々やらなくなってくワタクシ(←ダメ)
アプリ作ったりテストデータ作る方が時間かかる問題は切実でした…。ただでさえパソコン向かい合う時間が取りづらいのにこれは死活問題です。

というわけで最初の受験から最後までコードを直接書くことは結局ほとんどありませんでした。
ポイントとなる書き方をひたすら覚える作業。書いた方が覚えるのが速いのは間違いないのですが、合間時間で勉強をやる私にはこれがベターでした。

さらに、普段カスタマインのサポートで結構devNetを見るんですよね。それで見るからわかった気になっておりました。

いったん受けてみる。

そんなふんわりした勉強状況で、まず一回受けてみることにしました。1回目は感触見るだけのつもり。受かったらラッキーくらいの気持ちで。(とはいえ試験範囲ひととおりは勉強した)

試験中は、「これ、受かるんじゃね?」という謎の自信が生まれます。ビギナーズラックならぬビギナーズ勘違い。

結果、撃沈。

まぁそうだよねって感じの点数

しかし、受かったらラッキーくらいの気持ちで受けたので「ああ、そういうことね」という謎の余裕を見せて、すぐに試験中に不明だった問題についてメモって、帰って調べました。

1か月後、再勉強してリベンジ。

次こそは!のつもりで再受験するとさらに撃沈。なんと点数下がります。

いやこれはさすがに…マズイ

さすがに凹みました。いや点数下がってるやん…しかもAPI周りがなかなかの下がりっぷり…
原因はハッキリしています。
『そんなん見たことないんやけど?』な問題が出たのです。

でも見たことないのは、私の勉強不足なだけでして、改めて試験範囲を見直すとちゃんと載ってることばかり。そして、読んでみたら「あ、これ見たことあるわ」と気づく。全く見たことない!…わけではなかったのですねぇ。
さらっとなぞるだけの勉強では太刀打ちできないことにここでようやく気づきます。

リベンジ、リベンジ、リベンジ・・・

ここから先は、しっかり勉強して臨むものの、何度やってもあと1~2問な感じで落ちました。

そうこうしてるうちに、段々、勉強できてない焦りよりも、『また落ちたらどうしよう』というプレッシャーの方に打ちのめされるようになりました。

勉強しても覚えまくっても拭いきれない不安感。
意を決して受ける、落ちる、の連続。
試験センターのお姉さんに『またすぐに来ますね』という捨て台詞を吐いて会場を去る儀式が産み出されました( ^ω^ )モウヤダー

今度こそ!なチャレンジ

あまりにも落ち続けるので精神的にしんどかったのですが、こどもの夏休みで勉強時間や受験時間が取れなくなり、少し次の受験まで日が空きます。

この間に、冷静に今までの試験を振り返りました。
そうすると、薄くしか理解しきれてない部分の問題で、試験中に妙なプレッシャーで正常な判断ができなくなり、正解できるはずの問題を落としてるのではないか?という考えに至りました。

たとえば、問題を見た瞬間に「A」が答えだ!
と思ったはずのものが、だんだん、
『改めて問題を読み直してみたら、この部分がひっかけになってるのでは?』
『この選択肢も見方を変えれば正解になるのでは?』
というような考えが支配して行き、90%くらいの感覚で答えは「A」だったものが、50%くらいまで落ち込んで、最後には2択のえいや!で決めてしまうというような状況です。

こういうことが、結構な割合で起きていたのでは?と気がついたのです。

そこで、あらためて、試験範囲をすべて網羅すること深く理解することの重要性を見直し、もう一度いちから勉強し直しました。
わかっていることも、もう一度脳みそに刷り込むようにして覚えます。
なんなら、トイレやお風呂でうわごとのように呟きながら入ったりしていました。
不安は繰り返しの勉強で隠すしかないのです。(消すことはできん!)

不安な中、またリベンジ。

夏休みが明け、予定を調整して再チャレンジしました。
(倉敷では月1回夕方しか試験やってないしアクセス悪いので、遠いですが岡山まで受けに行ってました)

試験中はまぁまぁな手応え。行けそう…!
でもそれで落ちたらどうしよう…と試験中はずっと胃が痛かったです。
誰か助けてぇ〜。゚(゚´ω`゚)゚。
それでも、一度答えを決めたら、よっぽどのうっかりミスじゃない限り、選択肢を選び直すことはやめました。これは言うのは簡単ですが、なかなか勇気が必要でした。
第一印象の自分を信じる!信じるだけの勉強をしたと言い聞かせる!

ぐだぐだ見直すとまた迷いそうなので、全部答えきって見直しが終わったところで終了することにします。

終了ボタンを押す前に目をつぶる。
祈りながらマウスをクリック。
薄目で少しずつ結果を確認…合格だ!!!!!

試験用パソコンの前で泣きました。
っていうのは嘘で。
本当に泣いたら恥ずかしいからウルウルしたくらいで我慢しました。誰もいなかったら泣いてました。

試験回数は…たぶん日本一なんじゃないだろうか。
いくら捧げてんだよ…さっさと受かれよ自分。
(毎回今度こそ合格するぞ!の思いでやってましたが)

回数はとても表に出せないからナイショですが、
ヒントはこの記事をよく読んだらわかるかもしれません。
知りたかったら直接聞いてくれたら気分によって答える日もあるかもしれません。
応援されるとプレッシャーになるので、途中から誰にも内緒でこっそり受けてました。
とりあえず、たぶん日本一だろう、ということだけは自負しています。(まったく自慢にならないクソな記録。黒歴史。)

まとめ

何回も試験を受けて感じたことをまとめると、結局、試験範囲を全部深く理解し網羅することが大事だということです。
当たり前すぎなので全然参考にならないじゃないかと思われるかもしれませんが、たくさん受けた私が言うのでまぁまぁ信憑性があると思います。

なんども繰り返しでやった方が良い問題もあるので、合間勉強用に、勝手にカスペ問題集というアプリも作ったりしました。

アプリの内容は規定により教えられません

つい先日、devCampから「カスタマイズスペシャリスト試験サンプル問題集」がオンデマンドコンテンツとして公開されました。(*´▽`*)
申し込みが必要ですが、動画で問題と解説が数十問出されています。かなり本試験の感覚に近い問題なので、練習と雰囲気を感じるのにすごくオススメです!(もっとはやく欲しかったw)

ちなみに、こんだけ苦労したのでdevNetのページはどこになにが書いてあるか大体覚えました。
これが一番大きいかもしれない。知識として覚えるのは私はとても苦手なので試験後も記憶として残っているかは怪しいのですが、どこに書いてあるのかはわかりますのですぐに調べることはできます。
何か制約があったよね、ここらへんに書いてあったよね、みたいな知識はだいぶ身についたかなと思います。
(そんな記憶力の無さなので、こんだけ合格するのに苦労したわけですが)

人間、諦めなければ、いつかは突破できるものですな。
1回や2回で受かるのが一番いいに決まってますが、こうやって泥臭く頑張る人もいたよ、ということで、何かの励みになればいいなと思います。

いやほんとに、なにもすごくないですね。
すごくなくてもいいじゃない、結果オーライ。

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