ありがとうタンタン~思い出と献花
神戸市王子動物園のタンタンが2024年3月31日午後11時56分に亡くなりました。少しおそくなりましたが4月8日に手をあわせにいきました。
コロナ禍でまだ来場制限なども多少ある中、2021年4月に会ったのが最後になってしまいましたが、この時とほぼ同じく、沢山の園内の桜は満開でした。
当初、協定は2020年7月までであり、その後は中国への返還が決まっていましたが、新型コロナウィルスの感染拡大のため延期となり、2021年3月には既に心臓の病気も判明していたのもあり、2024年12月まで神戸にいてくれることになりました。そんな中、勿論、いつこの日がきても仕方がないと誰もが思っていたことでしょうが、それでもなかなか受け入れがたい、この悲しいお知らせが飛び込んできました。
王子動物園の発表によると、病状は今年3月15日よりさらに進行し、3月31日に心肺停止となり、蘇生措置を行うもかなわず、午後11時56分に死亡が確認さたとのことです。
訃報をうけて何か作らずにいられず編集した動画はこちら
タンタンが神戸にやってきたのは2000年7月、24年間いろんなことがありました。はじめにペアとなったパンダは繁殖力が極めて低いとも、実はメスだったなどと言う噂も流れ、結局2002年12月5日に中国に変換となった初代興興(コウコウ)と、入れ替わりに来年した二代目コウコウ。
それから人工授精で繁殖を試みましたが、2007年には死産、2008年には無事出産したものの、わずか4日で赤ちゃんは亡くなりました。その後、擬似育児をしている姿に胸が痛みました。
2010年9月にはパートナーのコウコウが亡くなり、その後、次のパートナーの来園がまたれました。この時すでに、1995年生まれのタンタンは15歳でした。
いろんなことがあったタンタンですが、その唯一無二の姿、ちょっと手足が短くて、でもなんとも言えない愛らしく、どことなく上品に見える仕草、おっとり優しい雰囲気や、ちょっとお茶目でユーモラスな行動、特に急に後ろ向きになったりしておにぎり姿になるところが好きでした。
訃報から約1週間、4月8日に手をあわせに行きました。タンタンのお部屋は皆さんからの献花でいっぱい。そして桜も満開でした。
桜が満開のこの時に旅立ったのも、タンタンらしいと思います。
タンタンに一面ピンクの王子の春の景色はぴったりです。
毎年この桜を見るたびに、まだ当分ちょっと寂しい気持ちになるでしょうが
でも晴れやかに上を見上げて、咲き誇る桜と、その上にある空にいるタンタンを思い出したいと思います。
王子動物園の映像リストはこちら
以前のタンタンの記事はこちら
https://note.com/hiromichi_wr/n/n6a2151343515?magazine_key=mc629b7ec4ecd
2018年に王子動物園へのアクセスなどを書いたブログはこちら
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