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レジ袋有料化は愚策なの?
なにかと評判の悪いレジ袋有料化なんですが、本当に愚策なのか考えてみました。
私的な結論では「ある条件を満たせば決して愚策ではない」です。
まず「不評の原因」を考えたあと、少し視野を広げて「レジ袋の費用構造と懸念点」についてザックリ考察し、発想を転換してみるとどうなるかを
1. 不評の原因はどこに?
まず評判が悪い原因ですが、
『7月から急に始まったという感覚は否めず、訳が分からないうちにレジ袋の負担を自分たちが背負うことになった。』
この言葉に集約されていると思います。
2. レジ袋の費用構造と懸念点(ザックリと)
たしかに気持ちはわかるのですが、もう少し広い視野で考えたいと思います。
まずはレジ袋の価格はどのくらいか?
モノタロウサイトで最安値100枚で79円という価格が提示されていますが、おそらくスーパーやコンビニがレジ袋製造・販売業者(以降「業者」と記載)に発注する場合、数も数万のレベルになるでしょうからさらに安くなる。
仮に1枚にして0.5円くらいだとします。これまではスーパーやコンビニ側がこの費用を負担していたことになります。
スーパーやコンビニにとっては国からのお達しによる有料化ですから、まさに願ったりかなったりなわけです。
0.5円程度で仕入れたものを横流しするだけで2.5円の利益なのですからこれほどありがたい話はない。そして、スーパーやコンビニはこれ幸いと業者を買い叩き、さらに利益を上げようと画策する構図が想定されます。
私が最初に「条件付きで」といった理由の一つはここにあります。
こういう構図になるとスーパー、コンビニ側はラクして儲けられるということで、自助努力たとえばサービスの向上などを忘れがちにならないか。。。
しかし消費者側もバカではないから、サービスの低下はすぐにわかります。
するとスーパー、コンビニの客離れを起こしかねない。こうなると負のスパイラルになります。
3. 発想の転換
しかしここで発想の転換をしてみます。この発想の転換こそ、レジ袋有料化が愚策にならないための条件だと思うのです。
費用構造を見直し、三方つまり消費者、店舗サイド、業者にとって最適と思われる費用構造を考えてみました。
業者に最も利益があり、そして横流しをするレベルの店舗サイドにも利益(管理費みたいなもの)が、そして消費者の負担も軽くなるわけです。
本来、レジ袋はただではないのだから、消費者が対価を支払うのはむしろ当然のことだと思うのです。これまでがおかしかったのだといえます。
今回のレジ袋有料化の話だけでなく、誰が一人が儲けるのではなく、利益を分け合うという発想がこれから求められていくと確信するのです。