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晩鐘


L'Angélus
The Angelus


ミレーは、
パリを離れてバルビゾンの村で生活し、主にサロン・ド・パリに向けて
農民画などを描いていた。



ミレーはカトリックの家に育ったが、
本作品には、宗教的雰囲気が濃いにもかかわらず、キリスト像、マリア像
十字架といったカトリックの宗教画に
用いられるモティーフが表れていない。

依頼者のアップルトンは、
プロテスタントの中でもリベラルな
ユニテリアン主義に属していたことから、
本作品のコンセプトには、
アップルトンの意向が反映しているのではないかと考えられる。

トーマス・ゴールド・アップルトン(1812年3月31日-1884年4月17日)

商人ネイサン・アップルトンとマリア・テレサ・ゴールドの息子で、
アメリカの作家、芸術家、美術の後援者。


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