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人の数だけ音楽はある。
昨日は久しぶりのライブでした。
二ヶ月ぶりくらい。
ライブといっても、オープンマイクで、誰でも「出たいです!」と申し込んだ人は、ステージで歌うことが出来ます。
オープンマイク形式のライブには私も時々出させていただくのですが、ブッキングや企画物のライブと違って、いろんな年代のいろんな音楽を演る人がいて、趣味だったりプロを目指していたり、音楽への向き合い方も様々。
だけど、ステージではみんな同じようにとても真剣で、日頃の努力の成果を披露していて、そういうのって何かいいなぁ、と思うんですよね。
人の数だけ音楽はあるんだな、と気づくから。
どれが正解とか、こう歌えなかったらダメとか、そんなのは無くて、楽しみ方は様々でいいんだ、と気づくから。
自分の音楽という小さな世界で悩んでばかりいることが、少し馬鹿らしく思えてくる。
例えば、すごく上手なのに上ばかり見て、失敗するのを恐れている子と、だいぶ音程がズレてるけど、何故か自信満々で、少しのミスなんて全然気にしなくて、堂々と歌える子、どっちがいい音楽を演れているんだろう。
音楽との付き合い方っていろいろだよね。
カラオケでみんなと盛り上がる音楽もあれば、一人で海辺で歌う音楽もあったり、繁華街の路上でかき鳴らす音楽もあれば、大人のバーでしっとり聴かせる音楽もある。
テレビやラジオから流れてくる音楽もあれば、趣味の仲間だけで発表会を楽しむ音楽もある。
楽しみ方は様々だけど、こうして歌える場所に集まってくる人達はみんな、やっぱり誰かに聴いて欲しいんだよなぁって、あらためて感じた夜。
私も同じかな。
「聴いて!聴いて!」
「見て!見て!」なんて、
この歳になって今さら恥ずかしくて言えないんだけど(笑)
歌う人はみんな、本当は一人きりで歌うより、たくさんの人に聴いて欲しくて、Youtubeで配信するより、歌う自分をちゃんと見て欲しくて、仲間内の評価だけじゃなく、知らない人にも評価して欲しいんだと思うんだ。
そうやって
歌える場所を求めて彷徨ってる。
自分の音楽を探して彷徨ってる。
外灯の明かりに集まる虫たちみたいに。
お婆ちゃんになったら、
私はどこに歌いに行くんだろう?
ウスイヒロミ(makkie_777)
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