ヒロミ的CDのツクリカタ(6)ぶっちゃけCD作って良かった?
こんばんは、ウスイヒロミです。
CDのツクリカタシリーズ、久しぶりの更新になってしまいました!
いけない、いけない、忘れちゃうーー!
さて今日は、CDが売れないと言われているこの時代に、わざわざ自主制作CDを作る意味はあるの?ということについて、今のところ私が「こういう意味があるんじゃない?」と、経験を通して感じていることを書いてみようと思います。
が、その前に、最近のCD事情についても少し書いてみてもいいですか?
実はCD を作るにあたって、ちょっと考えたのが「CDという形にするのかどうか」でした。
近頃はCDを購入して音楽を聴くよりも、「Spotify」や「Apple Music」などストリーミング配信でいろんな音楽を楽しむ方が多いですよね。私もそちらの方へ足を踏み入れかけているのですが、皆さんはどんなふうに音楽を楽しんでいますか?
5月にはこんなニュースもありました。
「ストリーミング配信、初のCD超え 17年の音楽市場」
出典:日本経済新聞Web(2018.5.2)
私も、特別に大好きなアーティストのCDを買う場合や、初回限定でライブDVDがついてくる!なんてスペシャル特典がある時以外は、ほとんどCDを買いません。
でもこの、“ライブDVDのおまけ”というのが曲者で、大橋トリオさんがよくこの手法を使って私の欲求を掻き立てるのです!笑
ライブDVDをパッケージで販売することなく、CDの初回特典につけてくるんですよーー。
大好きな大橋トリオさんのニューアルバムといえども、そのうちレンタルで借りて聴こう、と思っているのが密かな本音なのですが、ライブDVDが観たいあまりに、つい購入してしまうんですよね!
だって、そこでゲットする以外にDVDを手に入れるチャンスは無いんだから・・。
私の場合、そんなふうに大橋トリオさんと大好きな小沢健二さんのCDを買う以外は、長い間レンタルCDで音楽を聴いてきた訳ですが、最近はTSUTAYAに行くことすら面倒になり(笑)、また、探す手間や返す手間などを考えると、断然便利で手軽な定額音楽配信に徐々に心を奪われつつあるワケです。
でも!
自分のオリジナル音源を作るのなら、やっぱりCDという形にこだわりたい!
だってミュージシャンにとってCDって一つのシンボルで、いつかは私も!って憧れてきた形だから。
前置きがだいぶ長くなってしまったけれど、今、CDを作って「販売する」ということを初めて経験している真っ最中の私は、販売のたびに新しい気づきがあり、思いもよらないところで「CD作って良かったなぁ」と思うことがあります。
だから今日は、敢えて王道の良かったことではなく、思いもよらなかった良かったポイントを少しご紹介したいと思います。
王道の「CD作って良かったこと」といえば、例えば・・
●自分が嬉しい。形に残せた達成感。
●買ってもらえたら嬉しい
●聴いてもらえたら嬉しい
●気に入ってもらえたら嬉しい
●箔がつく?
●レコ初ライブができる
●CDというか、音源ができていると役立つ。(デモで渡したりオーディションに提出したり、ライブでオケを使用できたり)
などがあるのかなぁ、と思いますが、このくらいならなんとなく想像ができますよね。
なのでここからは、「CD作ると、こんないいこともあるなんて!!」と思った目からウロコの新たな発見について書きたいと思います。
私がこの新鮮な気持ちを忘れないためにも。
●CD作って良かったこと●
【お客さんの反応を推し量るツールとなる】
これは想像できていた人もいるかもしれませんが、CDがあることで、お客さんの反応がわかりやすくなりました。
例えば、ライブが終わった後、馴染みのお客さんや、自分が誘ったお客さんなら、こちらから聞きに行かなくても感想を言ってくれたりしますが、他のアーティストさんを見に来たお客さんが私の演奏をどう思ったのかは計り知れませんよね?
知り合いでもないので、余程のことがない限りわざわざ感想を述べに来てはくれませんし、こちらから一人一人聞いて回るというのも現実的ではありません。
何か良い感想を言わなくちゃ、と気まずい空気が流れるかもしれません、笑
でもCD を販売していると、本当に良かったと思ってくれたお客さんは、CDを買うというアクションを起こしてくれるのです。
もしCD販売が無かったら、このお客さんは特に感想を述べることもなく「なかなか良かったな〜」と思ったまま家路についていたはずです。
でも、帰ってからわざわざアーティスト名で検索したりフォローしたりするほどには、その感動は続かないかもしれません。
いいな、と思ったその時にすぐ行動を起こせるのは、やっぱりライブ会場ですぐ買えるCDなんじゃないかなぁと思います。
ライブの感想は、CDを買うか買わないかが全てではないと思うけれど、CDを買いたいと思うくらい良かった or そうではなかった、という一つのボーダーラインをひくことはできますよね。
普通のライブは誰かにジャッジされるものでもなく、良かったのか悪かったのか自分自身の感触でしかわからないものです。
私なんて、「うわ~、ダメだったーー!」と落ち込むことが多いけど、そんな時でも、聴いてくださった方がCDを買ってくれると、「良かったんだ」「ちゃんと届いたんだ」と信じることができます。そうすれば、これを自信に繋げてまた頑張ることができますよね!
買ってもらえなかった場合は、もっとしっかり歌を届けられるように頑張ろう!とまた努力したり。
また、ライブ以外でもこんなことがありました。
●CD作って良かったこと●
【CDが世界を広げてくれる】
CDが完成して一ヶ月後、とあるラジオのひとコーナーを担当している知人から、ラジオ出演のお誘いをいただきました。地元のローカルラジオよりもっと身近な街の情報番組の中のミュージシャン紹介コーナーです。
ラジオに出させていただくなんてはじめての事なので、ドキドキしながらありがたくお受けしたのですが、いろいろお話を聞くと…
この街で活動しているミュージシャンを紹介するコーナーだけど、誰でもいいという訳にもいかないと言うのです。
ラジオという特性上、何か新しくお知らせする情報があったほうがいい、、、とのことでした。
ちょうど、私はCDを発売したばかりで、ラジオで紹介させてもらうのにピッタリの条件だったのです。
なるほどなぁと思いました。
そう言われてみれば納得ですよね。
自分のCDを作るまではそんなこと思いもよらなかったけど、CDを作ったらそういうメリットもあるんだなぁと思いました。
そう思って改めて考えてみると、今年は初めて名古屋の栄ミナミ音楽祭に応募し、書類&音源審査を無事通過して出演させていただくことができた訳ですが、そういう場合でも、オリジナルのCDがある、というのは多少のプラス要素になるんじゃないかな、と思います。
例えば、同じくらいの実力で、オリジナルのCDがある人と無い人とでは、やっぱりある人の方を選んだりするんじゃないかな、と。
などなど、
今回はCDを作ってみて初めて気づいたCD制作のメリットを書いてみました。
これからもCDを売り続けていったら、また新しい発見があると思うけれど、そんなことも楽しみながら一枚一枚、買ってくださる皆さんに感謝して大切に売っていけたらいいなぁ、と思います。
もし、CD作ってみたいけど・・と迷っている人がいたら、是非作ってみて欲しいな。
ほんの少しからでも、手焼きのCDからでも、一歩踏み出すだけで、こんなふうにじわじわと世界は広がっていくんだよ、ということをお伝えできたならいいな!
とはいえ、私もやっと動き出したばかり。
日々手探りで、悩むことだらけ。うまくいかないことだらけだけど、その分、同じように悩んでる人がいたら応援してあげたいなぁ、と思っています!
お互い頑張ろうよね!
ウスイヒロミ(makkie_777)
ありがとうございます!創作の力と糧に!