「いいね」の循環~素晴らしき世界!
3年前のライブで
ガツンとやられて落ち込んで、泣きながら帰った夜がありました。忘れもしない「ホンネ。」という曲ができたあの夜。
あの時私を打ちのめした人の歌を、3年ぶりに聴きたいと思いました。
また私を打ちのめしてよ、
今の私じゃだめだってまた言ってよ、
そう思って初めて行くライブハウスのドアをドキドキしながら開けました。
3年ぶりに聴く彼女の歌は、前よりももっと優しく力強くまっすぐで、本当に本当に素晴らしくて、私は涙がこぼれないように何度も何度も宙を見上げなくてはなりませんでした。
それでも、
私はあの時みたいに落ち込んだりはしなかった。
それよりも嬉しかったのは、3年前を覚えていてくれた彼女に「まだ続けていますか?」と聴かれた時、「はい、続けています」と答えられたこと。「素晴らしいですね」と言ってくれた。
そう、その時私も、本当にそう思った。
素晴らしいことだ。
胸を張って「続けています」と答えられた自分がとても嬉しかった。
続けるということは簡単なことじゃない。あたりまえじゃない。
3年間いろいろあったし悩んだことも、もう諦めた方がいいんじゃないかと思ったこともたくさんあったけど、それでもずっと続けてきたんだな私は、と思った。逃げないで頑張ってきた自分が嬉しかった。
圧倒的な演奏を見せつけられた夜、
落ち込みはしないけど自分の不甲斐なさを再確認させられた夜、
家に帰ってパソコンを開くと、私のYoutubeの動画にコメントが来ていた。
「いいわ~」ってパソコンの向こうの見知らぬ人から「いいね」が。
なんて素敵なこの世界。「いいね」の輪廻?循環?
誰かがあなたの良いところを知っていてくれる、
誰にも必要とされない人なんてきっといないんだと思う。
あなたを必要としてくれる誰かのために生きていけたらそれでいいんだよ、私の歌を聴いて「いいね」と思ってくれる誰かのために歌い続けていけたらそれでいいんだ、と思う。
自分ではどんなにダメだと凹んでも、
見てくれている人はきっといる。
好きだと言ってくれる人はきっといるんだから。
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