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「重版出来!」がシンガーソングライターの卵の私にいちいち響くワケ。
いけない。
空が完全に明るくなってしまった。
このまま徹夜かぁ。
最近ちょっと遅れてハマっていることがあって、
この前までやっていたドラマ
「重版出来!(じゅうはんしゅったい)」を
まとめてずっと見てるんだけど、
漫画家さんと編集さんがどうしても
シンガーソングライターとプロデューサーに
重なって見えてしまうんだよね。
だからこそ、何かこう
いろいろ考えさせられ、気付かされ、
勉強になることがいっぱいで、
また後で3回くらいは観たいなぁ、と思うくらい
好きなドラマになっているのです。
今日は6話から最終話まで見て、
結局徹夜になっちゃった。
漫画家を目指す漫画家の卵たちも
漫画家として連載を持っている人たちも
まずは編集さんにネームを見てもらって
より良い作品になるようにアドバイスをもらったり
一緒にアイデアを練ったり、
一緒に頑張っていきましょう、っていう
良きパートナーになっていくんだけど、
これって音楽でいうなら
アーティストとプロデューサーの関係だよね?
「いいなぁ、私にもそんなふうに
私の作品のことを一生懸命に考えてくれて、
一緒に頑張りましょう、って
言ってくれる人がいたらなぁ・・」
と思う私。
でも現実には、私には編集さんもプロデューサーもいなくて、
自分で自分の曲をあらゆる角度から見て聴いて
どうやったらもっと惹きつける曲になるのか
どうやったらもっと聴きたい歌になるのか
どうやったら共感してもらえるのか
どうやったら思いが伝わるのか、
どんな順番で、どんな風に歌ったら、
より伝えることができるのか?などなど
ありとあらゆることを自分一人で考えるしかない。
自分自身をより輝かせる方法を自分で。セルフプロデュースだ。
そして、自分自身を漫画家の世界に置き換えてみると
私はまだ、大学のサークルか何かで
同人誌向けのマンガをかいているくらいか。
同人誌を売りだしてもいなければ、
作品の持ち込みもしていない、底の底にいる私。
「そっか。
こんな底の底にいる私をわざわざ探し出して、
一緒に頑張ろう、なんて言ってくれる
プロデューサーがいるわけないよな。
才能のかけらも見いだせないような歌なら尚更。」
と気づく。
勇気を出して踏み出したあの東江さんのように、
せめて誰かの視界に入らなくては、と思う。
そんな風に、いちいち私の心に訴えかける「重版出来!」。
今日見た中で、一番心にグサッと刺さったのは、7話の中盤、
誰にも理解してもらえずボツになっていた沼田さんの漫画。
そのネームを読んだ中田さんが沼田さんに言った一言。
「(誰にもわかってもらえなかった)なら、
どうやってわからせたんですか?」
うぅ!グサッ。
わからせる・・わからせる努力をしたのか?
ここでやっぱり私は自分の音楽制作について考えてしまう。
自分の作品を理解してもらえないのは、
自分と聴いてくれる人との間に、
好み、年代、育ってきた環境、聞いてきた音楽、、、
たくさんの違いがあるから仕方ないんだって
考えてた部分も少なからずあると思う。
(歌唱力はさておき)
そうやって、
気に入ってもらえないことを何かのせいにして、
自分の作品としっかり向き合うことから逃げてたんじゃないか?
自分の作品を、曲に込めた思いを、
絶対にわかってもらうんだ、という努力が
本当はもっとできるはずなんじゃないか?と。
「作品を作るということは、
自分の心の中を覗き続けるということだ。
どんなに情けなくても醜くても
向き合わなくてはならない。」
三蔵山先生の言葉がすごく胸に響く徹夜明けの朝。
そうだ、自分にとことん向き合っていい曲を作ろう!
気合いは十分だ、今しかない。
うーん、でも、、
眠いんだ、、、
これ以上もう1ミリも
目を開けていられないんだ・・・
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