大分・名古屋の遠征を終えて ~みんなが教えてくれたこと~
8月。元気な時に蒔いておいた種が芽を出した。
あれから2ヶ月間、私は毎日水をやり続け、おひさまに当て、枯らさないようにすくすく成長するように大事に育て続けたと思う。10月の大事な2つのライブにしっかり花を咲かせられるように、やれることは全部やったと思う。
そうして迎えた10月のライブが、先日無事に終わりました。
立派な花を咲かせることができたかどうかはまぁ置いておくとして、実になったことがとてもたくさんあったので、頑張って挑戦してよかったな、と今、心から思っています。
10月20日(日)のおおいた夢色音楽祭と、
10月22日(火・祝)名古屋の初のライブハウス「HeartLand」でのライブ
どちらも私にとって初めての場所で、街の雰囲気やお客さんの感触・表情、スタッフさんとのやりとりは、それぞれの場所で全く違ったのだけど、覚えているのはそういう何か人間的な交流のようなものでした。
●10月20日 おおいた夢色音楽祭
おおいた夢色音楽祭では各ステージにスタッフさんがたくさんいて、とても丁寧に説明をしてくださったことや、P.A.をしてくださった方がとても親身に音作りをしてくださったこと、ステージ正面の椅子に座って最初から最後まで聴いてくださっていたご夫婦の表情、通りすがりに少し立ち止まって聴いて行ってくれた人の様子。
そして、まさかいらっしゃらないだろうと思っていた方が福岡から観に来てくださったことや、ご自分の出番の直前でありながらわざわざ時間をさいて応援に来てくれた方。
演奏の後でCDを買いに来てくれた人や、声をかけてくれた人たちの言葉・表情。思い出されるのはそういう、人間的なものばかり。
自分の演奏が終わった直後は、演奏でミスしてしまった場所を何度も思い返したり、出来がどうだったのか聴いてくれた人たちの反応を気にしてばかりいたくせに、今あらためて思い返すと、浮かぶのはそういうことじゃなくて、かけていただいたあたたかい言葉や表情ばかり。ほんとうにありがたいなぁ、という感謝の気持ちばかりです。
そして、そういうものに目を向けられるようになった自分が嬉しいなぁ、と思います。
例えば10人聴いてくれた人がいて、1人が最後まで聴いてCDを買ってくれたけど、9人がつまらなそうな表情で帰って行ったとしてさ。
今までは「9人もの人がつまらない顔して帰ってしまったな・・」と思ってガッカリしていたと思うの。でも今は、最後まで聴いてCDを買ってくださった人がいることを素直に喜ぶことができる。全員に私の歌は届かなかったかもしれないけど、一人の人にはしっかりと届いたんだ、って、それをちゃんと自分の自信に変えることができるようになった気がする。
もちろん、10人中10人に私の歌がしっかりと届くほうがいいに決まってるけど、たとえ1人だけでも誰かの心にしっかり届く歌を歌えたということは、それだってとても素晴らしいことだと思えるようになったんだ。
そして、
福岡から遠く離れた大分まで聴きに来てくれる人がいること。
(たとえ誰かのついででもいいのです、笑)
本当にありがたいし、それがどんなに力になるか教えてあげたいくらい!そこにいてニコニコしてくれてるだけで、頑張れって声をかけてくれるだけで、どんなに勇気をもらえるかということを、私はみんなに教えてもらいました。
だから私も、仲間が頑張っている時や不安に思っている時はできるだけ駆けつけてあげたいな、って思ってる。特別なことは何もできないけど、ただ見守っているだけでも勇気を届けられるってわかってるから。これは、応援にきてくれるみんなに教えてもらったこと。
今回の大分・名古屋の遠征を通して、そんなふうに、応援してくれる人達に教えてもらったことが、本当にたくさんあるんだ。
●10月22日 名古屋HeartLand
去年と今年、名古屋の栄ミナミ音楽祭に出演させていただいたのをきっかけに名古屋で出会った人たちがいて、今回、名古屋でライブをすると言ったら、応援に駆けつけてくれたり応援メッセージをいただいたりしました。
名古屋で初めてのライブハウス。勝手のわからない場所でドキドキ緊張している私にとってそれがどんなに力になったか!!
真っ先に拍手や手拍子をしてくれたり、CDを買ってくれたりお土産をくれたり、そういうのももちろんとってもとっても嬉しかったのだけれど、それだけじゃなくってさ?
例えばCDなんて買わなくても、例えばお土産なんてくれなくても、また来てね、って名古屋で待っていてくれるだけで、すごく私の勇気になっているんです。
栄ミナミ音楽祭の30分間の演奏を通して私を知ってくれた人がいて、その人がまた次も聴きたいと思ってくれるというそれだけで、こんなに力になることはないと思わない?
私が歌を歌っていなかったら出会わなかった人たちが、福岡から遠く離れたところから応援してくれているなんてさ、本当に幸せなことだと気づかせてくれました。私の歌がイケてるかどうかはわからないし、これからも歌い続けてどうにかなるかなんてわからないけど、歌っていなければ出会わなかった人達が確かにいて、その人達と出会うことができたこと、そしてその人達が応援してくれているということをしっかり受け止めたいなぁ、と思いました。
もしライブでうまくいかなくて、私が歌を歌う意味なんてあるの?誰も私の歌なんて必要としてないんじゃないの?と自暴自棄になりそうな夜がきても、みんなとの出会いがあっただけで、私が歌っている意味はもうあるんだから、と。
そんなふうに大分と名古屋の2つのライブを振り返ると、私にとって歌は人との繋がりなのかなぁ、なんて思う。
応援してくれる人たちだけじゃなくてさ、ライブで出会ったアーティストの皆さんやライブハウスのスタッフの皆さん、いつも練習に行くスタジオのおにいさんやギターをチェックしてくれるおじさん、よく行くライブバーのお姉さんとか、時々一緒に演奏してくれるバンド仲間、レッスンの先生やおともだち、一緒にオープンマイクに行く音楽仲間、、、みんなみんな、音楽をしていなかったら出会っていなかった人たちなんだよなぁ、とあらためて。
本当に、みんなありがとう。
これからも一緒に楽しく音楽をやっていけたらいいな。
最後に、
おおいた夢色音楽祭実行委員の皆様、大変お世話になりました!
とても楽しく気持ちよく歌わせていただきました。
ファイナルナイトジャムも最高に楽しかったです!(ななみさんファンです、笑)
名古屋HeartLandスタッフの皆様、大変お世話になりました!
何から何まで行き届いた素晴らしいライブハウスで感激してばかりでした!
もっともっと成長して良いライブができるようになったらまたリベンジしに来たいな、と思いました!
そして、ただいまと言って帰ってこれる場所があることも、とっても幸せなこと。ありがとう(^^)
来月はいよいよ福岡でライブ。久しぶりです。
少しでも良いライブができるようにまたしっかり準備して、皆さんのお越しをお待ちしております!
2019.10.24
ウスイヒロミ