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食品安全計画の策定 FSMA
食品安全計画(Food Safety Plan)を策定する際、特に米国食品安全強化法(Food Safety Modernization Act、FSMA)の要件に準拠するためには、以下の重要なステップを踏む必要があります。
1. 食品安全チームの組成
専門知識を持つメンバーを集め、計画の策定と実施を担当します。
チームには、食品科学者、品質保証担当者、製造プロセスの専門家などが含まれることが理想的です。
2. ハザード分析
食品安全計画の中心となる部分であり、原材料、製造プロセス、流通、消費におけるあらゆる危害要因(ハザード)を特定・分析します。
生物的、化学的、物理的なハザードが含まれます。
3. 予防管理策の策定
ハザード分析の結果に基づき、特定されたリスクを制御するための予防管理策(Preventive Controls)を導入します。
これには、プロセス管理、アレルゲン管理、衛生管理、サプライチェーン管理などが含まれます。
4. 監視手順
予防管理策が適切に機能していることを確認するための監視手順を確立します。
これには、定期的な検査やモニタリングが含まれます。
5. 是正措置
予防管理策が失敗した場合に取るべき是正措置を定義します。
問題が発生した際の対応手順や、再発防止策が含まれます。
6. 検証活動
食品安全計画全体の有効性を定期的に検証します。
これには、検査結果の評価や、監視・是正措置の妥当性の確認が含まれます。
7. 記録保持
すべての手順、監視結果、是正措置、検証活動などの記録を適切に保持します。
記録は、監査時や当局の確認時に重要な証拠となります。
8. 定期的な見直しと更新
法規制やプロセスの変更、新たなハザードの発見などに応じて、食品安全計画を定期的に見直し、必要に応じて更新します。
9. 従業員のトレーニング
計画を効果的に実施するために、従業員に対する適切なトレーニングを実施します。
予防管理策や監視手順の理解を深め、正確に遂行できるようにします。
これらの要素を網羅することで、FSMAに準拠した食品安全計画を策定し、食品の安全性を確保することができます。計画策定の詳細についてはFDAサイト、または ToyodaSake@gmail.com まで。
Photo courtesy of FDA