パーキンソン病きっかけで起業
僕のコンサルティング会社に、新しい注文が入った。食品会社で輸入を検討している飲料水のボトルに関して、カリフォルニアを始め全米11州のリサイクル規制を調べてほしいというリクエストだ。
確かにネット検索してもわかりやすい情報が出てこない。依頼主は、飲料水を日本から輸入して全米に出荷するほか、カリフォルニア州では卸しと小売りも計画している。それぞれいくらリサイクル料金を払うのか。また、州への届け出はどうするのか。早速、各州の窓口に問い合わせた。
すぐに返事をくれる州もあれば、ニューヨークのように催促しても返信のない州もある。アイオワ州はリサイクル局と歳入局で説明が違う。具体的な手続きについて、まだ決まっていない州もある。
コンサルティング料金をもらえるのも嬉しいが、相談に答えて調査したり、他の会社との橋渡しをしたりという仕事それ自体が楽しい。
今までやってきた経験のある分野でもあり、少しずつ新しい分野に仕事が広がりつつあるのも新鮮味があっていい。
セミリタイヤして1年。これまでは運動と図書館通いなどのルーティン作りと、地域の友人作りを意識してきたが、次の1年はコンサルティングを軌道に乗せたい。
考えてみると、リストラや転職などいろいろあった人生だが、大学卒業から60代までずっと会社勤め。今回が、初めての起業だ。思いがけない展開を呼び込んでくれたパーキンソン病に少し感謝の気持ちが湧いてきた。