
kumiさんとお茶会
2021.3.13.sat 17:00〜19:00 @photogallery pieni onni
写真展"ツナグキョリ”開催のkumiさんを囲んでお茶会を開きました。
参加者
Kumiさん(女性)お茶会の主宰者。個展"ツナグキョリ”開催。ふだんはフィルムで撮影。オートカメラを使っている。
Oさん(男性) 最近sonyのミラーレスを購入。オールドレンズで撮影を楽しみたい。
Uさん(男性) モノクロフィルム自家暗室オンリーの写真生活、記録はデジカメで。
Eさん(女性) デジタルカメラ愛用。ミノルタのオールドレンズを使っている。
Mさん(女性) フィルムオンリー。
Tさん(女性)中学からフィルムカメラ。どちらかというとカメラを分解するのが得意。
Sさん(女性) フィルムオンリー。スキャニングしてデータ化してSNSに投稿中。
Aさん(女性)モノクロではフィルム。カラーはデジタルが多い。
初対面ということもあり、皆さんがリラックスするまでpieni onniの沢田がいくつかのテーマを投げかけ座談会風にお話ししていただきました。その内容をまとめてみました。
1.デジタルカメラでフィルムの再現は可能か?
Eさん: デジタルカメラでフィルムの再現ができるかどうかの前に、デジタルカメラは便利。フィルムというより、オールドレンズの魅力を再現するためには数がこなせるデジタルカメラを使っている。フィルムカメラは一球入魂というイメージ。
Tさん:フィルム、フィルムといってもフィルムの良さはプリントの仕上がりでも違うと思う。
Mさん:特にこだわりはないが、フィルムカメラは安い。普通のフィルムを使って撮っているだけ。
Uさん:自分がフィルム自家現像を続けているのは、フィルムのスキャニングが大変だから。トータルコストでいうとフィルムカメラは安価なのでデジタルよりお金をかけなくてもいい。写真を鑑賞する時はフィルム、デジタルの区別はなく、いいものはいいと思う。
kumiさん:フィルムには空気感が写る。
Sさん:フィルムをスキャナーでデータ化しているけれど、プリントが思うようにいかないのが悩み。
pieni の質問と皆さんのお答は必ずしも一致していませんが、どなたもフィルムにはフィルムの、デジタルにはデジタルの良さがあるということでは概ね同じ意見でした。
コスト的に言えば、フィルムカメラはお金をかけないで始められそうです。
今のフィルムの面白さは案外Eさんの「一球入魂」にあるのかもしれません。一昔前、写真はフィルムで撮るのが当たり前の時代、一眼レフカメラはとても高価なアイテムでした。一般に使われていたいわゆるバカチョン、とりわけハーフカメラなどは 50枚以上の写真を撮らないと現像できず、今のスマホ並みに無駄にシャッターを切っていたこともあります。
あとはkumiさんの「空気のようなもの」がフィルムに写る、ですが、それもレンズによるのか、カメラによるのか、まだまだ分からないことがたくさんありますね。
そして現像するまでのわくわく感こそがデジタルにはないフィルムの最大の魅力でしょうか。
2.撮影は1人?大勢で?
最初は緊張気味だった雰囲気もだいぶリラックスしてきたので、この質問からはあちこち意見が出てきました。まとめてみると・・・
●例えば、デジを持って行く人とフィルムで撮る人では撮影スピードが違うので、じっくり撮影したい時は1人で撮影しに行く。
●グループで行くと、同じ場所なのにそれぞれが違うものを見ていて、あとで写真を見せ合うのが楽しみ。
同じテーマでもそれぞれが違って捉えるという点では、ピエニの公募展にも近いものを感じました。
3.皆さんにとってギャラリーとは?
最後の質問としてこんなことを尋ねてみました。
●ギャラリーという言葉だけ聞くと「敷居が高い」感じ
●美術館に近い存在
●カフェだと入りやすいかも
そうかもしれないですね。ただ初めてピエニに来てみるとぜんぜん敷居が高くないことがわかったという感想(笑)できれば「アートとしてのイメージ」と「多くの人に親しんでもらえる場所」との微妙な位置を維持できたら、とピエニは考えています。
ここからは、椅子から離れて参加者の皆さん、それぞれ場所も移動して、聞きたいこと話したいことを自由にお話しました。
あっという間の2時間。
楽しかった、話せる機会があってよかった、また開いてほしい、参加者の皆さんからそんな言葉がたくさん寄せられました。
こんなに楽しいお茶会を用意してくださったkumiさん、ありがとうございました。ピエニでも皆さんが写真についての悩みや交流などができる場を、時々作っていきたいと思うきっかけになりました。
また違うテーマで皆さんとお会いしたいです。