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「けど、ただ、でも」って言葉は捨てて、 純粋に「楽しい」を大切にしたい
タイトルは何の話か、というと「デザイン」
今やっと、少しずつ向き合いだした。
どういう経緯があったのか。
なぜ、そう思えたか。整理したいと思う。
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これまでの話
昔は、絵を描くことの好きで、よく描いていた。けど高校ぐらいから美術の時間ぐらいでしか描かなくなって。ただ、興味はあったから専門に行くことも迷ってみたりして。でも結局、大学は安定志向で無難に理系に進んで。フェスやイベントの時に少しだけ自分でロゴとかフライヤーとかデザインするぐらいで。
結局、社会人になっても「けど、ただ、でも」と御託を並べて、向き合うことを恐れていた。
その理由は単純で、自分より圧倒的に才能のある人たち、向き合ってきた人たちの存在を、歳を重ねるごとに知ってしまったから。好きだから故に、距離を置いていた。学ばないことで、同じ土俵に立たないようにしていた。
もう1つ、無邪気になれなかったのには理由がある。それは父親がデザイナーだったから。親がデザイナーって言うと「カッコいいね」なんて言葉をもらう時がある。それ自体は嬉しいのだけど、どこか心がモヤっとする。その厳しい実情を身近で見てきて、デザイナーという言葉だけが一人歩きしているように思うから。
うちの親は、両親ともにデザイン専攻卒で、その流れで会社で知り合い、結婚した。別に華やかな世界でなく、しがないサラリーマンの話。その後、バブル崩壊とともに私が生まれるわけだけど、いろいろと苦労する中で、自分たちと同じ道ではなく、勉強に力を入れて大学に行った方が良いという、典型的な感じで育てられた。
正直、これに関しては文句一つないし、むしろ感謝している。勉強する習慣は、確かに必要だったと今では思えるし、選択肢が広がったのは間違いないから。以前、noteにも書いたことがあるけど、教育熱心!勉強1番!ってわけではなく、楽しく育ててもらったので大満足だと思っている。
と、理由は言い訳にすぎないけれど、そういった背景の中で、実は必要以上にコンプレックスを感じていたのかもしれない。現状の仕事もプロデューサーやディレクターに近くて、自らが手を動かしてモノを作るところからは一線引いている。(企画開発は楽しいし、クリエイターでもあるので、一線引くというのはやや言い過ぎだけど)
素直な気持ち
やはりデザイン(作ること)には興味がある。才能云々は置いといて、集中力が持続して、時間を忘れるのは事実だし、きっと特性は持ち合わせている。noteで自分の気持ちを言語化してきたのもあって、ここ1,2年でだいぶ自分のことを素直に受け入れられるようになってきた。多少、時間はかかってしまったけど、別に自分に嘘をつく必要もないし、周りを気にしすぎなくて良いから「やってみたら良い」って思えるようになった。そもそも、楽しそうだし。
「逃げたくなるのは、それが本質だから」なんて言葉ももらったりして、その通りだなと思えて動かされた。「向き合ったことがない」って、もったいない。仕事にするとか、しないとかではなくて、とりあえずやってみよう。
漫画「左ききのエレン」の話
今さらながら「左ききのエレン」にハマってしまい、最近、暇さえあれば読みふけている。先日プロデューサーだとかクリエイターだとかって話になった時、話題に上がった漫画。前から気になっていたのもあり、読んでみたら、まんまとハマった。
誰もが感じるであろうクリエイティブの葛藤を細かく描いていて、さらにハラハラする展開が気持ちよくスッと流れていって。締めの場面のセリフは刺さりまくるし、伏線もサクサク回収して。もはや面白すぎて恐ろしい。
しかも、今ならジャンプ+で無料で読めてしまうのも罪。ぜひ読んでほしい。なんとなく子どもの頃に好きだった「ヒカルの碁」をふわっと思い出した名作。
ちょうど向き合おうと行動を起こし始めたところに、この漫画が来たもんだから、それはハマるのも仕方ない。
(以下、少し漫画の話、いうほどネタバレではないのでご安心を)
メインキャラの「エレン」が父親の影響で絵を描くことから離れていたのは、確かに自分の話に部分的は似ているけど、そんな大それた話は自分には当てはまらないので、感情移入に至らない。
どちらかというと「流川」というキャラが立場としては近いなと思う。彼はコピーライターを目指して広告代理店に入社するも、希望とは異なる営業部に配属される。第一線で活躍するコピーライターを横目に、営業として働く日々の葛藤の中で、陰ながら努力する彼の姿や、業種の隔たりを超えてチームでモノを作る展開に、共感を抱いたし、励まされた。
すべてはグラデーション
ということで向き合い始めて、学校を見に行ってみたり、独学で勉強を始めてみたりしている。他のことにも興味関心があるので、時間の制約もかなりあるけど、良しなに進めたいなと思っている。根が真面目なので(今の時代では欠点)、やるならとことんやるじゃないといけないって思いがちなのだけど、プロを目指して短期間に厳しく、というよりは「ただ面白い」と思える気持ちを大切にしながら、長期的に向き合いたい。弱火で加熱して、気付けば沸騰していたが理想だと思う。個性も、才能も、熱量も、タイミングも、すべてはグラデーション。それを認めないと何も始められない。
ちなみに独学に向けて調べる中で紹介されていた「Design Rule Index 要点で学ぶ、デザインの法則150」って本がひたすらに面白い。見開きで端的にデザインの法則が書かれていて、まず広く知識を得たい人にはかなりオススメ。技術的な専門性に絞った話でなく、生物学や物理学的な法則も含まれていて、ビジネス観点でも学びが深い良本。
思いの丈を吐き出したら、長くなってしまった。
左ききのエレンに出てくるトップモデル、岸あかりが放つ台詞に「使えない"できるコト"かき集めて…何も捨てられず、ガラクタ数えて安心しようとして…」って言葉がある。
このバシバシくる台詞に、心えぐられながらも、天才になれなかった凡人として、出来る限りの使命を果たし、最高な人生を送ってやりたい。
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ということで漫画や勉強に夢中で、#週1noteのメンバーのnoteを、ここ数日読めていない。すみません笑
いやー、毎朝の日課を塗り替えてしまうほどの面白さ!って、違うか。今から読みます!!
トップ画、エモいかなと思って、昔の写真を選んでみたけど、なんかちょっと文章とのギャップあるな笑、というか、この絵のテーマはなんなんだ。
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