私が司法書士試験を受けようと思ったきっかけとなる日
2011年3月12日です。
東日本大震災の翌朝です。
その日は朝からテレビでずっと町に押し寄せる津波、建物や車が飲み込まれていく様子、ビルの上では救助を待つ人々の姿が映されていました。
これが現実の映像だという事がにわかに信じられなかった事をよく覚えています。
もし自分がこの立場になったら?家族や財産、大事なものを全てを失ってしまったら?と考えるようになりました。
その時自分に一身専属の資格があれば全て失って人生を立て直す事ができるのではないか?と思ったのが主なきっかけです。
それからしばらくして司法書士という資格があることを知りました。
予備校の「難関資格でもコツコツやればうかる」という謳い文句を善意に捉え
初級コースを受講しました。
ここからが10年の漂流時代の始まりです。
平日も週2回講義があったので仕事が終わったその足で渋谷まで通う日々を2年間送りました。
ただ私が勉強を始めた事で家族に負担を掛けたくないと思い、当時子どもが中学受験の為に塾通いをしていたので早朝出勤前に夜のお弁当と家族の夕飯を準備していました。
また予備校に通い始めた頃は銀行に勤務していましたが仕事で端末に向かって数字や文字入力で目を酷使していた上にテキストの細かい文字を読むという作業の為か視力が低下してきたので、持っていた保育士の資格を活かし保育園に転職しました。
ですが、保育園は昨今ニュースでも取り沙汰されている通り慢性的な人手不足でサービス残業当たり前、また持ち帰り仕事も多く結局勉強する時間がますます無くなりました。
このように私の選択はことごとく失敗に終わってしまいました。
色々紆余曲折したのは仕事だけではありません。
勉強方法も色々と試してきました。本棚には各予備校さんのまとめ本が全部揃ってます。
初級コースを受講した翌年は中上級コースを受講しました。
これは初級コースで基礎がしっかりしていないところに中上級コースを受けてしまったので功をそうじませんでした。
ただ手元には2年間の受講でテキストもあり、ここからは独学でも大丈夫!と数年独学で勉強を続けていました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?