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英語教育はどこを目指しているのか

最近、英検のレベルが変わるとか、大学入試が変わるとか、で
英語教育業界がざわついているようですね。。。

私は子どもの英語教育をメインに携わる人間ですが、
やはり英検受験の低年齢化、早期教育化の煽ってくる情報が増えているのを
感じています。

ちなみに、
英検3級持っている人は、それ同様の会話はできていますか?
大学入試に合格できる英語力で、会話はできるの?
TOEIC800点持っている人は、それ同様の会話はできている?

言葉は、人間関係の構築に欠かせない必要不可欠なもの。

言葉の先には、必ず「人」がいる。

英語教育は「人」を感じる英語を扱っているのでしょうか?

コミュニケーションの英語とよく言われていますが、
まだまだ英語の構造、仕組み、単語など
どこか無機質で感覚がない、パズルを解くような、記憶力を測るような
勉強とその評価から抜け出せていないように感じるのは、私だけでしょうか?

どんなに手を替え品を替え、ゲームだ歌だチャンツだと
楽しく”覚えるための練習”をさせていても、
結局、実際に使わなきゃいけない場面では、咄嗟の英語が口からでない。

以前、X(旧Twitter)スペースで早稲田大学の尾島先生とお話しした時に出てきた「前を歩く人がモノを落とした時に、咄嗟に”Excuse me. You dropped something"と言えない。”You"も”dropped”も”something”も中学で習った英語で知っている単語なのに」という話が忘れられません。


何のために英語勉強しているの?www

英検合格したら「英語が使える」わけではない。
テストのスコアが高いと「英語が使える」わけではない。

そう分かっている人は少ないないはず、なのに
またそこに拘り始めて勉強させる意味はどこにあるのでしょう?

テストを否定するわけではありません。
テスト勉強をすることで、語彙や文の知識が増えたり定着を期待できることはもちろんあります。
自分の実力を知るためにも有効な面もあるでしょう。

しかし!
テストの合格や点数をゴールに学ぶのは違うと思うのです。
合格しただけ、点をとっただけ、では残念過ぎます。


テスト対策して勉強して時間をかけて学んできた子どもたちが
ある時「あれ?結構勉強したけど、全然話せないじゃん・・・何言ってるか聞き取れない・・・英語できない・・・」
になってはいけない!

学んだ先に、新しいバージョンの自分が見えてワクワクするか?

”英会話教室”は何をするところでしょうか?

子ども英会話講師の皆さん、
一度立ち止まって、「心が動く言葉のやりとり」ができてきるか?
振り返ってみましょう!!

子どもたちが”伝えたいこと””知りたいこと”を英語で表現できるように
するのが、本来のやるべきことだと思うのです。

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