『急がされる子どもたち』
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THE HURRIED CHILD
~Growing Up Too Fast Too Soon~
この本を買ったのは20年前。
久しぶりに本棚からひっぱり出して読んでいます。
昔から言われているのに今も変わらない。
もしかしたら、酷くなっているようにも感じます。
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著: デイヴィッド・エルカインド
訳:利根由紀恵
子どもが子どもらしくいられる時間は限られています。
『子ども時代とは、子どもに人間として与えられたもっとも基本的な権利』
英語は特に早期教育に関心のある親も多い分、悲しいかな同業者による“先取り”を煽るプロモーションも多い。
「今やらないと正しい発音は身に付かない」
「幼児から始めて小学校卒業時には英検準二級合格」
「フォニックスマスターすれば英語は簡単」
「受験対策は早めが鍵」
「英検合格すれば世界は広がる」
etc..
親が子に受けさせたい教育は、
子どもにとって「楽しい」ものなのか?
我慢してでもやらせる価値のあるものなのか?
早期教育には賛成ですが、
子どもたちを苦しめるものであってはならない。
小学生も宿題、塾、習い事、
中学生になると部活、受験でも忙しくなったりします。
“受験は人生かかってるんです!”
こんなことを言う人もいます。
誰かが作ったテスト、誰かが評価するものに
人生かけちゃうんですか?
それに合格したら、不安のない明るい未来が待ってるんですか?
もし不合格なら人生終わるんですか?
失敗は絶対に許されないんですか?
わたしは、テストや受験を否定しているわけではありません。
子どものため、と良かれと思って先回りすることが、子どもたちから“子どもらしさ”と“ゆとり”と“笑顔”を奪っているとしたら、とても悲しいのです。
【急がされる子どもたち】
子どもたちは“誰に”“何を”急がされているのか…