小雪 házet hrách na zeď
霧の日々が続いたと思ったら、気温は低くても、毎日日の光が嬉しい南チェコです。
こちらでは、冬に入ると、布団干しやシーツ洗濯のタイミングがなかなか難しいです。
久しぶりに暖かい日にここぞとばかりに干してみても、湿気が多かったり。
逆に、気温が低い日に、乾燥した空気の中、しっかり乾いたりします。
朝日が眩しい日に、気合を入れて洗濯し、干しているといつの間にか、もくもく雲が出てきていて、雨がぽつぽつしてきたり。
朝霜がすごい日に、今日は洗濯やめておこう、という午後にめちゃくちゃ洗濯日和のぽかぽか日和になったり。
お天気雨もしょっちゅうです。
まだまだ、日本の気候の感覚でいるので、いつも天気の予想は外れ気味です…。
二十四節気のような長いスパンで見ると、チェコの自然も日本と似たように動いているのですが、1日の雲の流れ、細かい時間ごとの天気の動きの差には目を見張るものがあります。
そんな小雪の日のチェコ語です。
Házet hrách na zeď
読み方:ハーゼット フラーフ ナ ゼッチュ
意味:壁に空豆を投げる
(壁に空豆を投げても、壁はビクともしないように、無駄なこと、無駄な努力)
誰かに何かをアドバイスしたり、忠告しても、相手がまったく聞かない頑固者だったりするときに、
「まったく、あいつに何か言っても、空豆を壁に投げるようだよ。」
というように使うそうです。
わたしが知っている日本語のこれに近い言葉は、「暖簾に腕押し」でしょうか。
「暖簾に腕押し」の方が、忠告を聞いても、受け取り方が違ったり、忠告を聞くふりをして聞かない、という意味で、いろんなニュアンスを含んでいるかもしれません。もともと、手ごたえがない、という意味なので、状況が変わると違うニュアンスになりますね。
豆を投げる、というと節分を思い出して、なんとなく縁起物のような感じがしますが、「空」豆ということで、なんだか「空しい」感じが、日本語でも字面に出ているのが面白いです。