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Part3マイナス金利政策と異次元緩和策ではデフレ状態から脱却できない!その理由
前回、経済力学的エントロピーの定義式に、お金が一年間で二倍に増える場合の、お金のする仕事量の変化を代入して求めた値は次のようになった。
⊿Seco=4/ G [J・Y2/G]
この値が、一年間で、お金が2倍に増える仕事における、経済力学的エントロピーの値となる。
この計算結果が意味するものはいったい何なのだろうか?
それを考えるためには、例えば、一年間で3倍、4倍と増える場合についても考えてみなければ、この問いの答えはわからないと思う。そこで、3倍、4倍の場合についても計算をしてみたい。
◎一年間で3倍に増える場合について
⊿Seco=⊿Wm/G=1/2(3×3・3/1・1)/G-0/G
=13.5/G [J・Y2/G]
◎一年間で4倍に増える場合について
⊿Seco=⊿Wm/G=1/2(4×4・4/1・1)/G-0/G
=32/G [J・Y2/G]
これらの計算結果からわかることは、金利によって、お金の増える速度は変わるということ、そして、そのお金のする仕事量は、金利によって指数倍数的に増えるということであろう。
この結果が意味するものについて考える前に、ここで、経済力学的エントロピーがマイナスの値をとる場合について考えてみたいと思う。
つまり、-⊿Secoの値をとる場合について、考えを巡らせてみたい。
熱力学では、マイナスのエントロピーをとる場合について約束事がある。
それは、系から系の外部への熱量の放出があった時、または、系の外部から系の内部へのエネルギーの流入があった場合について、マイナスで表すという決まりである。
そこで、マクロ経済を考えた場合の、経済力学的エントロピーについても、ひとつの経済地域を系と考える場合については、その経済地域にお金のエネルギー損失があった場合、つまり、その経済地域の内部要因による金利の低下や、その経済地域に出回るお金自体が自然に減少した場合、または、その経済地域へのエネルギー流入があった場合、つまり、外的要因による金利の上昇や、その経済地域に出回るお金自体を人工的に増やした場合については、経済力学的エントロピーをマイナスで表すという、決まりを作ることにする。
このように、経済力学的エントロピーを定義することにする。
ここで、経済力学的エントロピーが何を表わしているのかということに言及すれば、お金の流れ、つまり、経済に関する、自然の摂理を表していると言い換えることができる。
それは、なぜならば、熱力学的エントロピーが現わしているのは、自然の摂理であるからである。それは、エントロピーが自然現象を表しているのであるから、そう言えるのである。そのため、経済力学的エントロピーにおいても、経済に関する自然現象を表していることから、経済の摂理について表しているのだと考えることができるのである。
次回は、マイナスの経済力学的エントロピーが何を表しているのかを説明すると同時に、現在、日銀が行っている経済政策である、マイナス金利政策と異次元緩和策の効果についても述べていきたいと思っている。
次回も、ぜひ、お楽しみに!^_^
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![ひーろまっつん(松尾浩一)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141159014/profile_48a2918960018f25e0b1f0560ba56a20.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)