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「完全版 科学小説 熱力学的エントロピーの正体」その6 ひーろまっつん 松尾浩一
次に、私が発見した、2種類のエントロピーの発現は、マイナスのエントロピーの発現に限られていることについて言及したい。
これについては、マイナスで表わされるエントロピーには、系の内部から外部へのエネルギーの放出がある場合と、系の外部から内部への仕事がもたらされる場合のエントロピーをマイナスで表すという熱力学の約束事がある。
つまり、その逆で、プラスで表される熱力学的エントロピーは、系の外部から内部へのエネルギーの流入がある場合と、系の内部から外部への仕事をした場合をプラスのエントロピーで表すのである。
これが、私の発見したエントロピーの発現が、マイナスのエントロピーの発現に限られている理由になっているのであるが、皆さんには、その理由が理解できるであろうか?
その理由は、マイナスのエントロピーで表される、系の外部へのエネルギー放出というのは、そのエネルギー量が、系の内部要因によってもたらされるため、計算上、わかりうるが、系の外部からのエネルギー流入というのは、未知の値である。また、系の外部から内部への仕事というのも、系の内部要因の変化により、計算上求まるが、系の内部から外部にした仕事というのは、その結果については未知数である。
つまり、系の内部要因の変化により、きちんと理解しうるのは、マイナスの熱力学的エントロピーの方であるために、エントロピーの発現として理解しうるのは、マイナスのエントロピーに限られるということになる。
つまり、私の発見したエントロピーの発現がマイナスのエントロピーに限られている理由は、そこにあると考えられるのである。
これについては、よりわかりやすく言うならば、プラスのエントロピーの発現については、あまりにも自然なことであるために、気がつかないだけであると言えるのかもしれない。例えば、太陽光のエネルギーが地球に届くとか、気体の圧力による系の外部への仕事などが、実際に、それにあたると思う。
しかしながら、私の発見した、マイナスのエントロピーの発現という自然現象が、なぜ起こりうるのか?ということを考えるならば、私が行なった、一つの仮定が、正しいことを示す結果であろう。
その私が行なった、一つの仮定とは、物質の持つ内部エネルギーに起因して、熱力学エントロピーが発生すると考えたことである。
その考え方が、正しいために、自然現象として、実際に起こるのだと考えられると思う。
そして、物質の持つ内部エネルギーに起因して、発生するエネルギーが、熱力学エントロピーであるために、その熱力学エントロピーが基になって、熱量は発生すると考えた場合にも、発生する熱量が、プラスの値に限られている理由も、理解できると思う。何故なら、その発生の大基になっているのは、物質の持つ、内部エネルギーであるためである。そして、エントロピーには、マイナスで表される場合が、約束事として定められているために、2通りの場合に限って、マイナスのエントロピーが存在しうる理由になっているのだ。
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