人生何があるかわからないから面白い!と言えない世の中なんて... その16
私は、それからというもの、自分の気持ちを開放する事にした。それまで、どれだけ自分を押し殺して、我慢を繰り返し生きてきたのかという事に、ようやく自分で気づくことができ、自分のやりたいことを、これからは精一杯やってみよう!と、ようやく思えるようになったのだった。
私は、中学校時代から、学ぶことが好きで、特に本を読むのが大好きだった。当時は、夏目漱石や太宰治、村上春樹、鷺沢萠などの、主に小説やエッセイを読むのが好きだったが、大人になってからは、自己啓発や、投資やお金に関する本や、起業に関する本などを読むのが好きになった。
そして、これから自分の本当にしたいことは何なのか?ということを考えていた時に 偶然、出会った本が、本田健さんの本であった。
その本には、自分のやりたいこと、自分が楽しいと思うこと、自分の好きなことを仕事にすることが、お金持ちになる秘訣だと書かれていたと思う。
そして、ふと、大学卒業後、教員時代にカナダのバンクーバーに、ショートステイで旅行に行った時のことを思い出しながら、物思いにふけっていた時に、カナダに住む叔母から、「実技を身につけなさい。」と言われたことを思い出し、大学時代、夏休みに、アルバイトをしていた空調設備工事会社で、再び、働いてみたいと思い、それを実行に移した。
空調設備工事の仕事は、私にとって、とても楽しいと思える仕事で、その仕事が、私は大好きだったため、もう一度、その会社で、働きたいと思い、その空調設備工事会社に再就職をしたのであった。
その会社では、様々な現場での設備工事を経験させてもらった。
それから、私は、危険物乙4、二級ボイラー技士、第二種電気工事士、第二種冷凍機械などの設備管理に関する資格を取得し、設備に関する職業を目指したいと思うようになったのである。
叔母の話では、カナダでは、そのような実技系の仕事の方が、より、高給を稼げるそうであるが、日本では、そのような実技を身につけたとしても、安い給料で働かされることが多いのが実際のところであると思う。
それは、年収1,000万円以上稼げるような、実技系の仕事が非常に少ないことからも、事実だと思うが、しかし、私は、それからというもの、様々な資格を取得することが、自分自身の生きがいになっていった。