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デザイナーのPivotal Labs体験記:はじめに

こんにちは。富士通デザインの吉川です。

富士通グループのデザイン専門会社でデザイナーをしています。
業種を問わず、サービスデザイン、UI/UXデザインといった領域でのクライアントワークを中心に担当しています。

今回お客様と一緒に、アジャイル開発のハンズオンレクチャーを行うPivotal Labsに滞在し、プロダクトを開発する機会をいただきました。

約4か月の修行期間で学んだ、開発プロセスやマインドセット、チームビルディングのエッセンスを書こうと思います。今回ははじめのご挨拶です。

Pivotal Labsとは

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Pivotal Labsはクライアントとチームとなり、プロダクト開発を行うことを通してアジャイルチームの育成を行うコンサルティング会社です。プロダクトの開発を行いますが、最終目標はチームにアジャイルカルチャーをインストールし、卒業後も自走できる状態にすることだと言えるでしょう。

私たちのプロジェクトメンバーでもあったMarioさん、ErikaさんをはじめPivotal Labs方が書かれた記事があります。ぜひご覧ください。

Pivotal Labsには私たちのクライアントと一緒にプロジェクトを持ち込んでいますので、3社ミックスのプロジェクトということになります。といっても完全にチームメイトになっているので外からみると誰がどの会社なのかは分からないと思います。

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ワーク中の様子

なぜ体験記を書くのか

自分、他者、社会の3つの視点で書いてみます。

自分視点:デザイナーとしての学びを整理し、プロジェクトに活かすため
私はもともとHCDやUX/UIデザインといった領域が専門です。そこでは利用者の利用シーンやニーズを正しく理解し、それを満たすプロダクトを反復的に開発する方法論がある程度確立されています。アジャイル開発やリーンスタートアップといった考え方にも基礎知識がありました。

Pivotal Labsではそういったプロセスがかなり効果的かつ効率的に統合されていました。本当に必要なこと見極めて、それを高速に取り組めるようになっています。個々の意思決定の仕方、取り組み姿勢、チームとしてのムードづくりなど、狭義の開発プロセス以外の面も体系化されていました。

全くもって予想以上でしたので、今後のために学びを整理したいと思います。

他者視点:Pivotal Labsで「行われていること」を記すため
Pivotal Labsに行くことが決まってからwebで情報収集していたのですが、実際に何が行われているのかが書かれた記事が少ないと感じてしまいました。特にクライアント側デザイナーの体験記はなかったと思います。そこを補完することで、今後Pivotal Labsに行かれる方の参考になれればと思います。

社会視点:日本のソフトウェア開発を少しでも良くするため
いきなり壮大なテーマですが、日々の業務のなかで日本のソフトウェア開発業界、そのなかでのデザイナーという職種の活用については、乗り越えるべき大きなチャレンジがあると感じています。

クライアントとベンダーの関係、開発前に全てを計画する(またはできると仮定している)ウォーターフォール型のプロセスやその見積もり、デザイナーに声がかかるタイミングと依頼スコープ(小さすぎる、または大きすぎる)…などなど、経験されたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ベンダーにとって不利な状況を改善したい、という狭い話しではなく、これらはクライアント含め双方にとっての課題であり、ソフトウェア開発をよりクリエイティブで価値のあるものにするため、みんなで乗り越えていきたいです。

今後デジタルトランスフォーメーションが求められてきます。先が読めず不確実性の高い状況下では、はじめから詳細な計画を作るより、走りながら都度判断していくことが重要です。トライ&エラーを繰り返し、学習を最大化することが求められます。デザイナーの活躍の場も増えるはずです。

クライアント企業においては内製化が大切になるでしょう。失敗から学ぶことが価値になるからです。そのような時代においてベンダーに求められる役割も変わってくると思います。

クライアントと一体になって行うLean XPに、そのヒントがあると考えています。

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オフィスから見える夜景

まとめ

今回はご挨拶でしたが、よろしければお付き合いください。
堅苦しくなったので次からはもっと柔らかく、書くハードルを下げていこうと思います。

私自身この4か月でかなりのリーン教、Pivotal Labsファンになってしまいました。Pivotal Labsに行かれたことがある、これから行かれる方、この手の話が好きな方、ぜひお話ししましょう。



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