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アラフォーで未経験転職を実現するための成功事例


アラフォーで未経験転職なんてできるのか?


転職を考えている方の誰もが、特にご自身の年齢的な不安から、このような悩みを抱いたことはないでしょうか?

結論からお伝えいたしますと……


やり方次第では可能です。


私自身、37歳の時と、38歳の時、共に未経験職種への転職を実現させています。

今回はアラフォー未経験転職の方法について、私の成功事例を交えながらご紹介をさせていただきます。




1.転職したい動機を明確にする


転職を考えるということは、少なからず現職に対して不満があるはずです。まずはその理由を明確にすることから始めましょう。


 ● 給料が安いから
 ● 残業が多く休みも少ないから
 ● 人間関係に疲れたから
 ● 仕事にやりがいを感じないから


等々、その理由は人それぞれ違うと思うのですが、大切なのは、


本当に転職という方法が最適なのか?


ということをしっかりと見極めることです。

例えば、


「今は給料が安くても、近いうちに昇進が期待でき、収入アップを目指せる」

「たまたま急に人が辞めてしまって忙しいだけで、新しい人が入れば残業も休日出勤も減る」


等、転職をせずともいずれ解決が期待できる一過性のものであればもう少し長い目で見てもいいのかもしれません。

しかし、こちらが期待するだけで解決に確証が持てないのであれば、いくら待っても会社は何もしてくれない可能性が高いです。

ただ、ここを明確にしないまま、たとえ転職を成功させたとしても、


「これで本当に良かったのだろうか?」


と、転職先への新たな不安を生んでしまう危険性もありますので、まずは、ご自身が抱える悩みを解決するためには、


「絶対に転職が必要だ!」


と自信を持って言えるよう、転職の動機を明らかにしておきましょう。


2.転職先に”向いていない”自分の適性を理解する


このタイトルを見て、違和感を感じた方もいるのではないでしょうか?
転職先には、自分に”向いている”適性を求めるべきだと。

しかし、


「適性がある=得意なこと・好きなこと」


と捉えることができるのであれば、逆に、


「適性がない=苦手なこと・仕事としてやりたくないこと」


の方が、実は見つけやすいものです。

特に、前項での「転職したい動機付け」、すなわち、”現職で味わった辛い経験を転職先では二度と味わいたくない”、というのが本音ですよね。

それならば、自分がどうしても得意にはなれない、できればもうやりたくないことをピックアップして、次の転職先は、なるべくそこから遠い存在であるべきです。

例えば、あなたの現職が「営業職」で下記のような悩みから、転職を考えているとします。


 ● 日々のノルマが達成できず辛い
 ● 新規のテレアポや飛び込み営業が苦痛
 ● 休日でも携帯が鳴るため落ち着いて休めない
 ● 競合他社が多く自社が生き残れるかが不安


こういった場合、転職先として”「営業職」を外して”考えればいいのかというと、


必ずしもそうではありません。


このケースに限らず、自分の適性に合わないものは、あくまでも職種単位ではなく、さらに分解して考える必要があります。具体的には、


 ● ノルマを課される仕事はしたくない
 ● 新規開拓がメインの仕事は避けたい
 ● 休日に業務を持ち込まない仕事がしたい
 ● 競合他社との競争が激しい業界は避けたい


といった具合に、一つ一つの問題を、細かく紐解いて考える必要があるのです。そのため、これらの問題点を抱え込みにくい職種を、例えて挙げるとするならば、


 ① 売上の獲得よりも管理業務がメインの職種
 ② 新規よりも既存顧客を中心としたルート営業
 ③ 自社・顧客・取引先、共に休日が重なる業界
 ④ 一般的な知名度は低いが競合が少ない業界


等、意外にも多く当てはまり、特に②の「ルート営業」というのは、現職と同じ「営業職」でありながらも、業界にもよりますが、そこまで達成困難なノルマや、新規顧客への積極的なテレアポ、飛び込みといったことは少ない傾向にあります。


今まで営業しか経験がないから、転職先も営業職しかない。


や、


営業でさんざん嫌な思いをしたから、もう営業はうんざりだ。


といった狭い考え方ではなく、転職先で解決したい問題点をしっかりと追究するためにも、”向いていない”自分の適性を理解し、改めて整理することが、”向いている”職種を探す一番の手掛かりとなるでしょう。


3.転職希望先の業界について調査する


”向いていない”
自分の適性を理解したところで、それを再び経験せずに済む転職先の候補が絞れてきたら、次はその業界について、納得が行くまで調査をしましょう。

調査といっても難しいことはなく、今はネットやSNSである程度の情報は簡単に手に入りますので、それらも活用しながら、


 ① 候補先の企業のHPを熟読する
 ② 候補先業界の経験者が発信するブログやYouTubeを閲覧する
 ③ 口コミ等で業界のデメリット部分も理解する
 ④ 自分が実際に働いている姿を想像する


といった形で、何となくのイメージでも作ることが大切です。

注意点としては、例えば①の場合、HP上の「社長の挨拶」や「事業内容」だけでなく、「現場社員の声」といった項目もしっかりと読み込み、現場の状況をできるだけイメージすることが重要です。

また③の場合、口コミを全て鵜呑みにするのも危険ではありますが、デメリットの強い投稿が多い場合は、


「どの部分までなら自分は妥協できるか」


といった部分を明確にしておき、これから実際に応募する企業が、妥協点を超えているかどうか、面接等でしっかりと見極めることも大切です。

働く前から未経験業界について、100%理解することはもちろん難しいのですが、少しでもイメージを膨らませることで、転職後のミスマッチリスクを軽減させることができますので、ぜひ実践してみてください。


4.転職に必要なものを準備する


業界と、具体的な転職先企業が絞れてきたら、次はその会社で活躍するために必要なものを、可能な限り準備しておきましょう。

中途採用、それもアラフォーともなれば、新卒採用とは異なり「即戦力」が求められます。まして未経験業界への転職ともなれば、未経験というだけで経験者より不利となってしまうのは、ある程度致し方のないことです。

だからこそ、


「自分はできる限りの努力と準備をしてでも転職する覚悟がある!」


と転職先へアピールすることは非常に重要です。

具体的には、


 ① 転職先で必要な、もしくは推奨されている資格を取得しておく
 ② 転職先で覚えなければならない専門用語等を予習しておく
 ③ 転職先でも活かせそうな現職でのスキルを磨いておく


といったことが挙げられます。

①に関しては、実際に私も実践経験があります。大変ではありますが、転職前に仕事の合間を縫って資格を取得することは、結果として転職に有利に働く場合が多いです。

②も、転職後に少しでも苦労を減らすため、やっておいて決して損にはなりません。

③については、実は最も重要な内容だと思います。仮に現職と転職先が全く異なる業界だったとしても、


 ● コミュニケーションスキル
 ● マネジメント経験
 ● 失敗を成功に変えた経験
 ● 問題点を自分なりに改善した経験


等といったことは、同業種、異業種に関わらず活かせる共通のスキルや経験であることが多く、現職での具体的なエピソード等を交えて、自身にこれらの能力が備わっていることをアピールできれば、ライバルに差を付けることも十分に可能です。

大切なのは、


「どうせ違う業界に転職するんだから現職での経験は関係ない」


と切り捨てるのではなく、


「現職ではどんなことをどこまで努力でき、実績を積むことができたのか」

「その経験を活かし、転職先ではどのように活躍することができるのか」


これらをしっかりと整理し、自信を持って語れるか否かが、未経験転職では非常に重要になってくるのです。


5.自分のストーリーを考え繋げる


さて、これまでのステップをクリアでき、いざ転職希望先の求人に応募する段階になったら、避けては通れないのは「志望動機」です。特に、


なぜ未経験業界の会社に転職しようと思ったのか


については、面接でもほぼ100%問われる質問ですので、ここについてもしっかりと対策をしておきましょう。

その上で重要となるのが、


自分自身のストーリーを考えておくこと


これに尽きます。

先述の項目「2」のように、たとえ転職先に”向いていない”自分の適性から転職先を選定し始めたとしても、応募しようとしている業界や企業への転職理由には、必ず「きっかけ」があるはずです。

そのきっかけの本音の部分が、


「何となく興味を持った」

「面白そうだから」


といった抽象的なものだったとしても、それはそれで構いません。大切なのは、


相手に納得してもらえるストーリーとして語れるかどうか


ということになります。

特に、現職での具体的なエピソードから、気持ちが動くきっかけを見出せれば、説得力のあるストーリーとなる場合が多いです。

例えば、


「現職の現場ではまだまだバリアフリー設備が進んでいない現状に対して、お客様は高齢者の方や体の不自由な方が多いことを、自分自身いつも不憫に感じており、医療・介護業界の重要性を改めて痛感しました。」


と、医療や介護業界へ転職するきっかけを語ったり、


「現職で業務上の事故が発生した際、加入していた損害保険により損害の大部分を保証していただきました。事故は起こさないことが大前提ではありますが、損害保険の存在がいかに大きいのかを身を持って知り、同時に自身が提供する立場になりたいと強く感じました。」


と、損害保険業界への思いを語る等、現職と転職先を繋げるストーリーとして伝えることが非常に重要です。

さらにそれに加え、先述の項目「4」の、転職に必要な資格やスキルを準備したり、現職で磨いてきた経験をしっかりとアピールできれば、たとえ業界未経験であっても、転職後も努力し活躍できる人材であることを、採用者側にも受け取ってもらえるはずです。

このストーリーを考え繋げる作業に正解はなく、あなた自身の経験の中からしか言語化することはできませんが、しっかりと構築し、たとえ言葉足らずでも熱意を持って伝えることで、多くの応募者の中で印象に残ることは間違いありません。

何となく綺麗にまとまっている志望動機よりも、あなたという個性をいかに表現できるかが最も重要なこととなります。


6.転職できるかどうかはタイミング次第


いざ転職先へ応募し、書類選考を突破できるか、面接で思いを伝え、内定を獲得できるか、不安は尽きないと思います。しかし、こう言ってしまうと身も蓋もないのですが、


全てはタイミング次第


ということになります。

あなたがいかに素晴らしい応募書類を作成し、面接でも十二分に思いを伝えられたとしても、同じ会社に応募したライバルがわずかに一歩先を行っていれば、そのライバルが選ばれてしまう可能性もありますし、その会社に所属している社員の特性から、「採用するならこういうタイプの人なら雰囲気的にバランスが取れそうだな」と、採用企業が求める人物キャラクターを無意識のうちに限定してしまっている可能性もあります。

しかし、これらは全て”自分ではコントロールできないリスク”となります。応募先の会社に、転職ライバルがどのくらいいるのか、ライバルたちのスキルはどのようなものなのか、それらを全て把握することはとても不可能ですし、その企業の人間関係やどういった人がなじみやすい職場環境なのかも、入社するまで確認すらできません。

そのため、応募した会社から内定をもらえなかったからといって、落ち込んだり過度に気にする必要はなく、”縁がなかった””タイミングが悪かった”と気持ちを切り替えることがとても大切です。仮に、縁がない、タイミングが今ではない、とわかっている会社に無理やり転職することができたとしても、あなたにとって十分なパフォーマンスが発揮できない可能性が高く、短期離職に繋がる危険性すらあるのです。

会社から不採用通知をもらうことは、あなたにとって”自分らしくない”選択を一つ避けることができた証です。もちろん、採用企業にもあなたにも非はありませんし、それはむしろ、あなたにとってよりふさわしい働き方、生き方に近付いている証拠だと言っても過言ではありません。

転職活動も、最終的な結果通知も、人生の一つの通過点に過ぎません。大切なのは、あなたが後悔のない人生を送り、より幸せになるための手段として”転職”を活用することではないでしょうか。


あなたの人生を変えるものは、年齢でも経験でもなく、
あなた自身の思いです。


一歩踏み出す勇気さえあれば、転職自体は決して難しいことではありません。

あなたの人生がより良いものになることを、心からお祈りいたします。

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