箕輪厚介トークライブを終えて
11月25日、奈良の天理でNewsPics Book編集長である箕輪厚介氏のトークライブが催された。
僕、ナビゲーターのお役目を仰せつかる。
チャンス到来
なんせ、箕輪厚介氏の著書「死ぬこと以外かすり傷」がとても面白く、なんとなく考え方が似てるなーって思う部分もけっこうありましたので。
生で話を聞けて、しかも舞台上で僕がナビゲーターとして相手をするなんて!
二つ返事でこの話、乗っかりました。
さてさて、当日までの期間、私にできることなど、そうそう多くありません。
しかし、千載一遇の機会ですので、より堪能したいと思っていましたので、できる準備は怠らないようにしようと考えていました。
が、考えれば考えるほど、さほどできることって、ないなーとの結論に至りました。
なにせ、事前に本人との打ち合わせができないんですもん。
いろんな箕輪氏の講演会の情報とか見てても、あんまり参考になんないし。
毎回ぶっつけ本番で挑んでるみたいだし。
まーですね、最近多忙を極めていますので、実際には準備を怠らないというか、そもそもあんまり普段から時間がない、という状況ではありました(言い訳ではない)。しかし、僕と2人っきりでの話ではなく、会場には大勢のお客さんがいる状況でのナビゲーターですので、やっぱり、準備のベストは尽くしておきたい。
で、まずやったことは、
・「死ぬこと以外かすり傷」を読む
・その他、箕輪厚介氏が手がけた本を読む
↑↑この二点です。
本人の著書を読む、というのは、当たり前といえば当たり前です。書いた本人の思考が、そこに反映されていますので。
二つ目の、編集者として手がけた本を読むことで、どこにこだわり、どこに面白さを感じてその本を作ったのか、ということが、読めば読むほどわかってくる。
これ、対談相手としては、最低限のマナーだと思います。
…
ただ、僕がナビゲーターを仰せつかった時、すでにクリアしていた案件でしたとさ。
ですので、ほぼ、準備することがない、という状況であった、ということなのです。
ただし、やっぱりお客さんがいてのトークライブですので、よりよき状態で挑みたいのは当然でしたので、私は、より、箕輪氏の考えを引き出せるようにと、質問に関する本を読もうと思いました。
多忙でしたので、まとまって読む時間はなかったのですが、寝る前、トイレ中、ちょっとした移動時間で、質問に関する本を読みました。
もともと、人に対する興味はかなりありましたので、結果、好奇心旺盛に聞くことを意識してたらいいじゃん的な、ものすごく身も蓋もない結論に至り、そう考えると箕輪厚介氏にめっちゃ興味あるし、まー、大丈夫だなーと、高をくくっていました。
さて当日。
流石に当日ですので、気合を入れて「死ぬこと以外かすり傷」を一気に通読(七割くらいで時間なくなる)、準備に余念がありません。
箕輪厚介氏は、ギリギリに会場入りするとのことで、本当に本人と打ち合わせする時間がなかったです。
外で待っていたスタッフから連絡が入るとのことでしたが、待てど暮らせど連絡がない。おかしい。見に行こうとしたら、すでに箕輪厚介氏は、会場入り口付近に、出来上がった状態でいてました。
すぐに外のスタッフに連絡。箕輪氏を控え室に案内します。
和室に入るなり、横になっておられました。
本読んでいたので、全くの想定内。特になんとも思いませんでした。むしろ、これ、使えるなーと思いました。次、どっかに呼ばれたら、使おう。
で、この状態の箕輪氏に、主催者が正座で説明するという、シュールな場面が終わった後、ちょっとだけ挨拶して、そのまま僕は舞台に前説にいくということになりました。
まー、なんとななるだろうとは思っていましたが、一抹の不安はありました。
で、前説がそこそこ受けまして、いよいよ箕輪厚介氏の登場です。
最初からハイテンションではありましたが、酔っ払っておられたので、オープニングから5分ほどは、トークがかみ合わず。
少しずつ箕輪氏の状態を見つつ、質問を投げかけていきます。
一番最初にした質問は、「この本を出した経緯は?」でした。
しかし、あまりにざっくりとした質問だったのか、あまりキレがよくないように感じました。
より、対談っぽくしようと思い、より答えやすい質問をし、そして、会話の中で言葉を拾い会話を広げるほうが、箕輪氏の良さがでるだろうと、質問の仕方をシフトチェンジ。
グーグルフォームで作った質問には、ひっきりなしに参加者から質問が届きます。
順番に読んでいくわけにはいかなかったので、会話の流れを切らないような質問をチョイスしていく必要があります。
そこで初めて気が付きました。会話をしながら、参加者のみなさんのベスト質問を探す難しさを。
脳みその中では、常に相反する作業が展開されています。
片方では、真剣に箕輪氏の話に耳を傾け、相槌を打ち、会話を紡ぐ。
もう片方では、片方の脳みそで理解している箕輪氏の話を切らないような質問を探す。
やってわかった、この作業、めっちゃ頭使います。
脳みその中で、汗が滴り落ちていくのが、マジでわかりました。
等身大でトークを展開している箕輪氏。私も基本はオープンマインドで相手します。そっちのほうが、よりいい雰囲気になりますし。
そして、本の内容にもちょいちょい触れつつ、箕輪氏の思考をより引き出していけるように誘導します。
性格的に、笑いも欲しいので、笑いを取りに行くことも忘れてはなりません。
とにかく、あっという間の90分間で、箕輪氏も、
「400以上講演会したけど、この天理が今までの中で一番みんな笑ってて、会場が暖かかった」
的なことを言ってくれました。
ナビゲーター冥利につきますよね。
さて。
改めて、今回のナビゲーターをすることで役に立った僕の能力は
・読書好き
・人への好奇心
・質問力
だったと思います。
この三つの能力のおかげで、ずいぶんと楽しい時間を過ごせたかなと思います。
プラスアルファ、箕輪氏の著書、そして、編集した仕事を読み込んでいることで、会話がよりスムーズに展開したのだと思います。
やっぱり、仕事は段取り八分だなと思いました。
あと、嬉しかったのが、こっそりと着ていたすがマロRADIOスタジャンのことに気がついた参加者が、思いの外多かったということです。
サブリミナル効果になったらいいなくらいの気持ちで着ていたのですが笑
始まる前も、終わってからも、結構な人にスタジャンのことを突っ込まれました。
「あの、ツイッターでつぶやいてたスタジャンですよね!」
とか言われましたもん。
これも、普段からツイッターを始め、さまざまなSNSで発信し、いろんな人たちとつながっているからなんやろうなー。
アホみたいなことでも、楽しんでやってたら、初めて会った人とでも一瞬で友達になれる。
ここ最近は、本当にそのことを実感しています。
世界は、確実に近くなってるぜ