一次創作オタクと初めての推しぬい作り|制作編
ご覧いただきありがとうございます。
こちらは一次創作のオタクが初めての推しぬいを作った記録の続きになります。
前回のnoteはこちら!
デザインをどう考えたかの話や練習用ぬいの話なども書いてるので、お時間ありましたら読んでいただけると嬉しいです。
今回はいよいよ本番のぬいを作っていきます!やるぞ!
顔と前髪を刺繍する
準備が終わってない
さっそく本番に取り掛かる!のですがその前に、お顔の刺繍をするにあたってミスを防ぐための下準備をしておきます。準備編終わったんちゃうんかいまずは刺繍の配置をもう一度まとめ直したデザイン絵を描きました。
目元の刺繍は同系色の刺繍糸をたくさん使います。
混乱して色の配置を間違えるかも…そんなときにすぐ確認できるものがあれば便利!ということで、これを作りました。
アナログなのも手元に置いておけばすぐに見ることができるためです。刺繍をしている間とても役に立ったので作っておいて損はないと思います。
そして、刺繍の練習もしておきます!
私は前回のnoteでも紹介した推しぬいつくりかたBOOKを参考に、
・アウトラインステッチ
・バックステッチ
・サテンステッチ
の三つを練習しました。
個人的にバックステッチは上手くできず、本番では使わないことにしました。
サテンステッチも難しくて先が思いやられる…となったんですが、埋めるエリアをアウトラインステッチで囲んでから縫うようにするとかなり見栄えが良くなりました!
先人の知恵にいつも助けられてる。ありがとうございます。
本番でもやらかす
刺繍の練習もできましたが、まだ本番の前にやることがあります。
それは前髪刺繍のための準備!
前髪を縫い付ける場合、髪の生地とお顔の生地を合わせて刺繍する必要があります。
なので髪の生地を切り抜いて、お顔の部分を縫えるようにしていきます。
前髪刺繍をはじめ、刺繍のやり方についてはぴよぴっこ様のこちらの動画にとてもお世話になりました!ありがとうございました。
動画にならいつつ生地に型紙を写して切っていきます。
本番の生地なのでミスがないよう丁寧に……
……ん?
まさか……
左右逆やないか!!!!!!!!
またやらかした。練習用の生地でも同じミスしたのに。
型紙を写すときは左右表裏合ってるかちゃんと確認しようね!!!(二回目)
幸い刺繍枠に挟む生地は大きめに切ってあったので、ミスした上の部分を使って型紙を写し直します。左右逆に。
切り抜き部分が枠に入るサイズで収まったのでよしとします。
余談ですが、5㎜クロスボアを切ってると生地のふわふわがものすごい散らばってパラダイスになってました。
洗濯しづらい服で生地の裁断に取り掛かるのはおすすめしません。切り方のコツとかあるのかもしれない。
この生地と刺繍シートとお顔の生地を刺繍枠に挟み、しつけ縫いをします。
しつけ縫い、だいじです!刺繍枠から勢いあまって生地が外れてもぐちゃぐちゃにならないで済むので。挟み方が下手だったのかすごい頻度で外れました
刺繍枠の挟み方はこちらの動画を参考にさせていただきました。
また、刺繍シートには前回修正したお顔のデザインを写し、お顔の生地の裏には接着芯を貼っておきます。
種類にもよるかもしれないんですが、刺繍シートがラップみたいな質感で驚きました。
デザイン書き写すからトレーシングペーパーみたいな感じだと思ってた。ほぼラップだった。
フリクションペンで写しましたがインクが綺麗に乗らず、結構難しかったです。
刺繍初心者と5mmクロスボア
ようやく刺繍を始めていきます!
私は刺繍糸は一本取り、針は9番を使いました。
動画を参考にしつつ、まずは前髪刺繍の部分をアウトラインステッチで囲んでいきます。
刺繍の練習もしたし順調に行けるかと思いきや、
5mmクロスボア生地、ふわふわすぎてどこ縫ってるかわからん
↓
刺繍シートめっちゃ破れる
↓
シートに描いたデザインが破れた生地の間から出てきたふわふわのボア生地に隠れて見えない
という感じで、正直、これが一番難しかったです。
刺繍シートがあんまり意味をなしてなかったので半分デザイン絵の模写みたいな気持ちで縫ってました。
シートこんなにボロボロなるの、顔の刺繍大丈夫か!?とビビりましたが、破れまくったのはこのときだけでした。
なんで?慣れてなかっただけかもしれない。髪と肌が重なってるから生地が厚くて針を通すときに力がかかってたのかも。
針が生地に斜めに入らないよう気をつけるのもだいじな気がしました。斜めにしてしまうと刺繍シートが破れやすかったように思います。針は丁寧にまっすぐ刺そう!
なんとかできました。荒いけど。
お顔ができた!
続けてお顔を刺繍していきます。個人的に一番楽しかった工程!縫う順番などはわからなかったので、動画を参考に似た部分から縫っていきました。
途中で足りなくなるのを防ぐために刺繍糸はかなり長めに取って縫ってました。
あと、左右の同じ部分を交互に縫っていくのがおすすめとのことだったのでその通りに刺繍していきました。
途中でどうしようか悩んだのは、目尻の部分を縫う方法です。
刺繍枠に挟んだ写真からわかるように目尻の刺繍が前髪と被ってしまっていたので、髪の生地を一緒に縫ってしまわないように工夫しないといけません。
最終的にどうしたかというと…前髪をまち針で固定してから縫いました。裏技とかなかった。
そして、最後に前髪刺繍を埋めていきます。
刺繍シートが破れて逆に縫う部分がわかりづらかったので、前髪を縫う前にほとんど取ってしまいました。
なるべく丁寧に、でも多少のズレはボアのふわふわでごまかすつもりで縫っていきます。
ついに刺繍が終わりました!
めっちゃかわいい!!もう完成の気分です。
ちなみに刺繍のあと、ぬいのお顔は柔らかい質感の方がいいなあと思ったので、刺繍していない部分の接着芯は剥がして切り取りました。
ぬい本体の完成
完成(仮)
推しはお顔以外に刺繍する箇所がないので、次は型紙を縫い合わせる工程へ。
練習用に作った時と同じように型紙を切り取り、縫い合わせていきます。
元々の型紙よりも少し耳を小さく作りたかったので耳は少し縮小したサイズで切りました。
型紙を縫い合わせている間はずっとたきゅーと様の動画を見ていたので写真を撮れてません。
全部動画の通りに作りました。わかりやすかった!お世話になりました!
そして……
とりあえず形になりました!
が、完成ではありません。このタイミングで予定していた旅行に連れて行くために大至急間に合わせた仮完成版です。ズボン履いてないのでお布団被せてごまかしてます
慌てて作ったので修正点は山積み。
特に頭と首の縫い合わせが上手くいかず、この時点では首がすわってません。赤ちゃん。
修正作業にとりかかる
旅行から数日経った頃、ようやく修正作業に取り掛かることにしました。
まずは首と胴体を外し、頭パーツをもう一度縫い直すところから。
私がつまづいたのはこちらの動画で2分15秒辺りから説明されている、一周ぐるっと縫う仕上げの部分です。
たきゅーと様も動画内で仰ってるんですが……とにかく、ズレる!!!
重なってる生地を全部縫えていないと、表に向けたときに縫えていない部分が浮いてしまいます。何回もやらかして頭抱えました。
練習用で頭を作ったとき(前回のnote参照)はそこまで難しく感じなかった部分なのですが、生地が変わると話が違いました。5mmボア生地の厚さを舐めてはいけない。
ズレない対策はやっぱり、まち針で固定すること!!
刺しすぎでは?てくらい刺していいと思う。とにかく固定するんや。
あと縫ってる最中は気づかなかったのですが、ここではまち針だけじゃなく手芸クリップがすごく役に立つ気がします。次回試します。
そして、とにかく細かく縫うのもだいじ。特に耳の部分とか耳の部分とか!!(一番やり直した)
何度目かわからんリベンジの末に、ようやく許容できる形に。
ですが何度もやり直して縫い合わせがズレてしまったのか、中心に来るはずの縫い目が正面から見て左に寄ってしまいました。(写真だとあんまりわかんなかった)推しはつむじが少し左側にあるので偶然いい感じになりましたが、一回目に縫い合わせたときはちゃんと中心にあったので、やっぱりやり直ししすぎないのがベストだと思います。
続いて、ぬいの首付けに再挑戦します。
仮完成の際は何度挑戦しても上手くいかず首が浮いた状態でした。うちのぬいは首が一生すわらないままなのかもしれん…と不安になるレベル。
ここまで型紙の解説動画一筋で作ってきましたが、思い切って他の動画を探してみることに。
このままだと推しが赤ちゃんのままになっちゃう…なんとかしないと……
初心者向けだ!!ありがとうございます!!!
というわけでこちらの動画を見つつ再チャレンジ!
かなり不安だったのですが結果的にうまく縫い合わせることができました。よかったー!
これでぬい本体が完成です!!
補足の話いろいろ
修正作業中に気づいた点について補足しておきます。
・綿入れの話
仮完成のときは、綿はとにかく限界までいれる!!いれまくる!!!という気持ちでめっちゃ詰め込んでました。
…が、身体はともかく、頭の部分は詰めまくるのと同時にお顔の形を調整するのがだいじみたいです。
前回の練習用ぬい制作時にも感じたのですが、生地は横に伸びます。
なので、とにかく詰めまくる!と、お顔も若干横に伸びます。
生地が伸びすぎてない、丁度いい!と思うお顔になるよう調整しつつ綿を入れてみたところ、仮完成よりもイメージに近いお顔にできました!かわいい。
新品のつぶわたと比較してみるとこんな感じ。こんなに入った!
・髪の裏張りの話
後ろ髪は縫い合わせる前に裏張りしたのですが、5mmボア生地は結構かさばるので裏張り箇所が多すぎたかもしれないです。ちょっと髪が浮いちゃった。
こればっかりは練習用の生地と質感違うのでお試しができず…裏張りなしの状態で一回縫い合わせてから考えてみてもよかったかも。次回やってみます。
逆に前髪の後れ毛の部分はボリュームが少なく感じたので縫い合わせたあとで裏張りをすることにしました。やっぱり形にしてみないとわからないことってあるよね。
いい感じになるまで小さく切った生地を付け足しました。やり方間違ってる気がする
髪の裏張りにはスティック型の裁ほう上手が大活躍でした!おすすめです。
衣装づくりと仕上げ
ズボンを作ろう
衣装づくりを始める前に、まずは100均でほつれ留めと面ファスナーを買い足してます。面ファスナー大活躍でした。
未だにお布団を被せられていた推しにようやくズボンを作ります。
ズボンの型紙は購入した推しぬいつくりかたBOOKから拝借しました!ありがとうございました。
なんとなくサイズを決めてとりあえず作ってみることに。
完成したものを履かせてみると…
小さかったみたいです。
お借りした型紙のぬいの手足が末広がりでもちもちしているので、細身のぬい用の型紙は小さすぎることに気づきました。
うちの子に合うように型紙のサイズや裾の長さを調整します。
なんとなくで上手くいかなかったので、二作目はまずコピー用紙で型紙の下書きを作り、本番に挑みました。
ちゃんと長さを考えて作ったので二着目はいい感じに履けた!よかった!
並べて比較してみると大きさはこんな感じでした。
ところで、前回のnoteでも言及したのですが、元々のデザインとしては推しにズボンとブーツを履かせる予定でした。
が、ブーツ作るの難しくない…?となり、なんか代わりになる服装を模索中にこちらの動画を発見!
そして、閃きました。
まず靴下タイツを履かせてその上にズボンを履かせればブーツ履いてるみたいに見えるんじゃない!!?
ということで、タイツを制作してみることにしました。
ぴよぴっこ様の解説を元に、ぬいのサイズに合うと思ったMサイズで作ってみます。
結論:小さすぎました。(またか)
ぬい服はどれもぱっと見のイメージより大きく作る方がいいかもしれない。
じゃあ大きめに作ろう!!ということで、かなりサイズをあげて作り直し。
履けました!
が、かさばりすぎてズボンを重ねて履くことはできませんでした。
イメージ通りに行かないときもあるよね。
というわけで、ここでブーツは諦めることにしました。
裸足でも可愛いからね!タイツは別の衣装と合わせるときに使えそうです。
小物類の制作
続いて推しの衣装の中でも個性を担ってくれてるネクタイとマントを作ります!
シャツとズボンは比較的オーソドックスな衣装なので、小物類は丁寧に作って特徴を出したいところ。
とはいえマントは凝るところはありません。
イメージの大きさの二倍に切って、半分にたたんで接着します。時短裏張りです。完成!
ちなみにマントは黒の手縫い糸を首に一周巻いて固定しています。細くて目立たないのでいい感じ。
思ったよりも時間がかかったのがネクタイ作りです。
ダイソーさんで購入したリボンを長めに切って半分の細さになるようにたたんで接着し、本物のネクタイと同じ形で結んで形を整えてあげます。
この形を整える作業が細かくて結構難しい!
形が出来上がったらネクタイの後ろを切り、首の太さより少し長いくらいになるように調整します。
最後に取り外ししやすいように面ファスナーをつけて、できあがり!
見た目を整えて、完成!
いよいよ仕上げの作業に入ります!
まずはチークを塗ってあげます。仮完成の時点でちょっと塗ってあった
どれがいいかわからんのでブラシを何種類か買ってたのですが(前回のnote参照)、小さめのアイカラーチップが一番使いやすかったです。
いきなりがっつり塗って濃くなりすぎると修正が難しいので、少しずつ塗っていきます。
塗った箇所は頰、耳、手や足の先、あと前髪の先に少しだけ。
イラスト描くときに髪に肌色をちょっと乗せるので、同じようにすれば血色感が出るかな〜と思って薄く塗りました。
続いて少し気になったのがシャツの透けです。
ズボンを大きめに作ったこともあり、シャツにズボンの生地がちょっと透けてしまってます。
どう修正したかというと、肌の生地を挟んでごまかしました。見栄えが良くなれば十分!
最後にもう一度お顔の形や髪を整えてあげて…
完成です!!!
さいごに
最初は何からやればいいか全然わからなかったぬい作り。
難しいところもありましたが、初心者の私でもなんとか完成させることができました。
世界に一人だけの推しぬいがいる生活、めちゃくちゃ幸せ。そしてかわいい!!
作ってよかったです!!!
既に二人目を作りたいと思い、生地なんかを買い始めてます。
また、髪型もっと寄せれたな〜、ぬいボーン入れた子も作ってみたいな〜、なんてことも思うので、今回作った推しもそのうち再チャレンジしたいと思ってます!
長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました!