【会計】財務諸表がわかりやすくなる見方
会計というのは、ごく簡単に流れを示すと、
①日々の取引を仕訳し、
②仕訳したものを勘定口座ごとに集計し、
③集計した勘定口座のうち、収益に関するものと費用に関するものを集計し、集計した売上から集計した費用を控除して、利益(税引前当期純利益)を求め、
④利益に税率をかけて税額を求め、
⑤税引前当期純利益から税額を控除して税引後当期純利益を求める
という流れになっています。
勘定口座で損益に関する口座を集計して利益を求めますが、これが損益計算書のもとになります。
勘定口座で資産、負債に関する口座を集計すれば期末における残高がわかりますが、これが貸借対照表のもとになります(ただし貸借対照表のうち純資産の区分に関わるものについては後述する株主資本等変動計算書というものを作成します。)。
前期末の貸借対照表と当期末の貸借対照表とで変動があります。
1年間取引があるからです。
このうち、当期純利益については、損益計算書におけるそれがもとになっています。
損益計算書において1年間の収益と費用、そして控除して求めた利益が明らかになります。
そこで求めた税引前当期純利益ですが、その後、株主資本等変動計算書というものに入れ込みます。
ここでは貸借対照表における純資産の区分に集計されるものの1年間の変動を明らかにするものです。
税引前当期純利益は純資産の区分に位置されるものですのでこちらでも数値が用いられるのです。
他にも増資したとか、配当したとかの純資産の変動要因をここで明らかにします。
そして明らかになったものを当期末の貸借対照表の純資産の区分に反映するわけです。
財務諸表全てに関わるものが税引前当期純利益です。
損益計算書から株主資本等変動計算書を経て貸借対照表に貫通するようなイメージです。
これが重要なポイントです。
これがわかるとかなり財務諸表がわかりやすくなると思いますので取り上げました。
今回はここまでとします。読んでいただきありがとうございました。