【会計】利害関係者の判断を誤らせないなら簿外資産・簿外負債はあってもよい。
以前に会計の記録は取引を網羅することが求められるということを取り上げました。
ただ,網羅するというのは,企業会計の目的が利害関係者の判断を誤らせないことにあることから,判断を誤らせないものであれば厳格な会計処理方法ではなく簡便な方法でよい,ということになります。
あくまでも利害関係者の判断を誤らせるような取引は全て網羅することが求められるわけですが,判断を誤らせるわけではない取引は厳格ではなく簡便にしても,網羅していることになる,というものです。
厳格な会計処理だけによって網羅するのではなく,簡便な会計処理によって網羅することも許されているわけです。
記録の網羅性を求める正規の簿記の原則から上記のことが導かれ,これは重要性の原則と呼ばれています。重要性の乏しい取引は簡便な会計処理で良いというものです。
これによって簿外資産、簿外負債自体が簡便な会計処理方法によって出てきてしまうことは許容されていることになります。あくまでも重要ではないものに限られますが。
これは以前にも取り上げましたので紹介いたします。
読んでいただきありがとうございました。
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