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【政治】国会で安全保障についてどこで担当しているの?

 今回もウクライナ情勢を国内の側面から理解するため,日本の国会において安全保障について担当しているところはどこなのかについて取り上げたいと思います。

 今回のウクライナに対するロシアの侵攻の問題から,日本においても安全保障の問題が俎上にあります。

 こうした安全保障について日本の国会ではどこが担当しているのでしょうか。

 まず国会は国の唯一の立法機関ということでその位置付けの根拠規定は日本国憲法にあります。

 第四章 国会
第四十一条 国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である。
第四十二条 国会は、衆議院及び参議院の両議院でこれを構成する。
第四十三条 両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する。
② 両議院の議員の定数は、法律でこれを定める。

 そして日本国憲法に基づいて定められているのが国会法です。

 見てみると以下の規定があります。

 要するに,衆議院の常任委員会に安全保障委員会があり,ここで担当していることになります。

 参議院の常任委員会にはこれはありません。

 なぜかを考えると,衆議院議員は任期4年で解散があり,参議院議員は任期6年で解散がない,ということからして,より民意に近いのは衆議院議員であるとされていますが,ここからすると国の安全保障に関わることはより民意に近い衆議院議員に担当させたい,ということでしょうか。いやしかしそれでも参議院議員にも担当させてもいい気がしますが国会法ではこうなっています。

 そして安全保障委委員会では決議案を含めた議案等を審査するということになっています。

 今回はここまでとします。読んでいただきありがとうございました。

第五章 委員会及び委員
第四十条 各議院の委員会は、常任委員会及び特別委員会の二種とする。
第四十一条 常任委員会は、その部門に属する議案(決議案を含む。)、請願等を審査する。
② 衆議院の常任委員会は、次のとおりとする。
一 内閣委員会
二 総務委員会
三 法務委員会
四 外務委員会
五 財務金融委員会
六 文部科学委員会
七 厚生労働委員会
八 農林水産委員会
九 経済産業委員会
十 国土交通委員会
十一 環境委員会
十二 安全保障委員会
十三 国家基本政策委員会
十四 予算委員会
十五 決算行政監視委員会
十六 議院運営委員会
十七 懲罰委員会
③ 参議院の常任委員会は、次のとおりとする。
一 内閣委員会
二 総務委員会
三 法務委員会
四 外交防衛委員会
五 財政金融委員会
六 文教科学委員会
七 厚生労働委員会
八 農林水産委員会
九 経済産業委員会
十 国土交通委員会
十一 環境委員会
十二 国家基本政策委員会
十三 予算委員会
十四 決算委員会
十五 行政監視委員会
十六 議院運営委員会
十七 懲罰委員会

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