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【会計】簿外資産はあるのは当然
今回は簿外資産はあるのは当然だ、ということを伝えます。
昭和の時代の当時の大蔵省の企業会計審議会により定められた企業会計原則及び企業会計原則注解というものがあります。
これは慣習を明文化したものという位置づけです。
このうち正規の簿記の原則とその一内容である重要性の原則というのがあります。
要するに、会計はそれを利用する人の判断を誤らせないことが目的なので、利用する人の判断を誤らせないような重要でないものは厳密に会計処理しなくていいというものです。
例えば消耗品を購入した場合、本来的な会計処理とするとこれは資産として計上することになります。
しかし、重要でなければ資産として計上しないで消耗品費という費用として計上することが認められています。
消耗品は実際には存在する資産ではあるけれど、資産として計上していないので貸借対照表には掲載されません。でもその企業の事務所に行けば消耗品があることがわかります。
これが簿外資産です。
企業規模等を考慮して重要でなければ資産計上しないことを許容したというものです。
これは会計処理の方法として認められているものです。
重要性の原則は資産だけではなく負債等にも同様に適用されますので、簿外〇〇というのはありうるのです。
何かいけないことをしたから簿外にあるということではないのです。
もちろん、実際にはあるのにないように意図的にすれば隠蔽であり、この場合も資産計上されずに簿外の資産ということになります。
これはいけないことをしたから簿外にあるということになります。
簿外にあると言っても、このようにやってはいけないからあるのと、やってよくてあるのと2通りありますので、これを理解いただければ決算書が読めるようになると思います。