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【会計】変更しないで継続することが求められるのはなぜか

 以前に会計には会計方針を決めたならそれを変更せずに継続することが原則として求められることを取り上げました。

 経理が自由であるなら、変更してもいいとも思えます。

 しかし継続して会計方針の適用が求められるのはその企業の利害関係者のためです。

 その企業の利害関係者がその企業の財政状態や経営成績の動向を捉える際にいくつかの会計期間の財務諸表を比較する必要があります。

 その比較の際に会計方針が異なる財務諸表を用いては比較することができません。

 なので一度会計方針で決めたものは変更してはならないのです。

 また、その企業の経営者は、会計方針を変更すれば利益を増減させることが可能になり、利益操作ができてしまうからそれを防止するためというのもあります。

 利益を増加したければ費用が少なくなるようにし、利益を減少したければ費用が多くなるようにすれば良いのです。これは会計方針を異にすれば容易にできてしまいます。

 こういった経営者の恣意的な判断、恣意的な会計処理を抑制するためです。

 そのために毎期継続して会計方針を適用することが求められているというわけです。

 理由を理解できないと結論が理解できないので、こうした理由があるということも知っておくと良いと思います。

 読んでいただきありがとうございました。

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